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2022プロスペクト紹介③ OT編

 こんにちは、未練杯も終わり残すは本番だけとなりました。未練杯GM後記も書いたのでよければ見てやってください。今回の紹介はOT。豊作と言われているポジションですが、個人的にはTOP3以外はそこはかとないBust臭がついて回る候補が多い気がするので、1巡指名するには食指が動かない今日この頃です。
(略称:HT=身長、WT=体重、Arm=腕長、40yd=40yd走、10yd=10yd到達タイム、3C=3 Cone drill、BP=100kg Bench Press, (p)=Pro Day Result)

トレードアップ候補

・Ikem Ekwonu, NC state

HT 193cm, WT 140kg, Arm 86cm, 40yd 4.93, 10yd 1.72, 3C 7.82, BP /

 小学生の頃からRBとしてフットボールを始めた。高校では3年生の頃から攻守のラインで活躍し始め、4年次にはOLとして州選抜とカンファレンス選抜の1軍に選ばれた。また、レスリングでも活躍し、4年次には州選手権を制覇し130kg級で全米12位と優秀な成績を残した。3スター選手としてNC Stateに入学後は1年次からLTとして出場しはじめ、年々成績を上げ3年次には自分が責任の被Sack数を3まで減らし、All-AmericanのFirst teamに選ばれるなどした。ちなみに幼少期は演劇に親しみ、高校では合唱部に所属し優等生コーラスに選ばれるなど文化的な一面も。

・長所:恵まれた体格と身体能力、サイズに似合わない機敏な動き、長い腕から繰り出される爆発的なパンチ力、強力なランブロッキング、キャリアで154回のパンケーキ、耐久性、試合を通じて発揮され続ける闘争心

・短所:セットアップやパスプロの技術は改善の余地あり、パンチをミスすることもしばしば、プレーに熱中するあまり反則を取られることも

・Evan Neel, Alabama

HT 202cm, WT 152kg, Arm 86cm, 40yd /, 10yd /, 3C /, BP /

 Ekwonuの売りがポテンシャルの高さだとすれば、Nealの売りは完成度の高さ。幼少期からアメフトとバスケをプレーし、高校の途中からスポーツエリートの集うIMGアカデミーへ転校。3年次はG, T両方で出場し、シーズン全勝。因みに当時のLTは一学年上だったFaalele。4年次は先発LTとして定着し、Under Armour All-Americanに選出、5スターのOT No.1選手として強豪Alabama大に入学した。バマの選手層の厚みもあり、先発は射止めたものの1年次はLG、2年次はRTとして出場。3年次から初めてLTの先発として出場し、過半数以上の賛成でAll-Americanに選出された。

・長所:LTとして理想的な体格、重く正確なパンチ、柔軟性のある動き、相手をいなし捕まえるハンドテク、耐久性、豊富な経験値、反則が少ない

・短所:ヒット後のバランスが不安定、横方向の敏捷性はイマイチ、ランブロックに波があり一貫性がない、大学入学後は安定したが体重のコントロールに注意する必要がある

・Charles Cross, Mississippi State

HT 194cm, WT 139kg, Arm 88cm, 40yd 4.95, 10yd 1.75, 3C 7.88, BP 20(p)

 高校ではOTとDTの両方でプレーし、2年次からLTとして先発出場した。4年次には州選抜のファーストチームとU.S. Army All-Americanに選出され、OT 5位の5スター選手の評価を得た。ミシシッピ州立大に入学後、1年次はレッドシャツを着て経験を積み、2年次から超パスハッピーなエアレイドオフェンスにおける先発LTとして定着。2年間LTとしてフル出場し、All-Americanのファーストチームに選出。

・長所:恵まれた身長と長い腕、敏捷性、一試合通してパスプロを維持できる敏捷性と体力、OLプロスペクト内随一のパスプロ能力、下半身が柔らかく敵のラッシュを受け止められる、視野が広く的確なブロック位置を予測できる

・短所:LTでの経験が殆どなので他ポジションの適性が不明、NFLレベルではまだ軽い、ランブロック時のパワー不足、ブルラッシュ時のアンカーが撃てない、ホールディング多め

トレードダウン候補

・Trevor Penning, Northern Iowa

HT 201cm, WT 147kg, Arm 87cm, 40yd , 10yd 1.65, 3C 7.25, BP 28(p)

 弱小高の出身で高校1年次には体重が76kgしか無く、高校3年まではDE/TEとしてプレーしてた。4年次に、彼の大学進学を見据えたコーチ陣が彼をOLに転向させ、ランヘビーなスキームのPull Gとして起用することでNorthern IowaとSouth Dakotaからオファーを獲得することに成功した。大学入学年はレッドシャツを着て肉体改造に取り組み、2年次からLTとして先発出場し、4年次にはAll-Americanのファーストチームに選出され、シニアボウルでは強豪校の選手相手にも能力の高さを見せつけた。尚、後述の短所でも述べるが、反則を取られることよりも目の前の相手を痛めつけることを優先してプレイしている節がある。シニアボウルの映像に残ってるだけでもこれだけあるので、一試合平均30ydはこいつの所為で罰退することになるであろう可能性も視野に入れておかなければならない。

・長所:恵まれた体格と腕の長さ、優秀な運動能力、軽快なフットワーク、ブルラッシュに対してアンカーを打つのが上手い、力強いブロッキング、耐久性が高い

・短所:不必要なまでに残虐で感情のコントロールが出来ていない、弱小校出身ということもあり全体的な技術はまだまだ未熟、対戦相手のレベルが低い

・Bernhard Raimann, Central Michigan

HT 198cm, WT 137kg, Arm 84cm, 40yd 5.05, 10yd 1.70, 3C 7.46, BP 30

 ベルンハルトと読みたくなるけど正しい読みはバーナード。オーストリアのウィーンで生まれ育ち、アメフトとは14歳の時に出会った。オーストリアではWRとしてプレーしていたが、17歳の時に留学生として渡米。ブロッキングの能力が見込まれ、高校卒業時には2スターのTEとして評価されCentral Michigan大に進学。高校卒業と同時にオーストリアの兵役に就かなければならなかったため、入学初年度は選手として登録されなかった。兵役を終え2シーズンはTEとして出場したが、3年次にはOLにコンバートされるもコロナの影響できちんとした指導が受けられなかった。しかし、肉体改造を経てその年のシーズンにはLTの先発の座を奪い、最終学年ではシニアボウルに招待された。

・長所:身体能力が高くバランスが良い、TE由来の俊敏な動き、正しい位置にヒットを打てる、トラップやコンビネーションが上手い、強力なランブロック、積極的で向上心の強い性格、学習能力が高く大学の成績も優秀(GPA 3.8)

・短所:NFLレベルので優秀な体格ではない、横方向のバーストは無い、ダウンフィールドでのブロックは苦手、OLとしての技術や下半身の使い方はまだ未熟、OL経験が2シーズンのみ(内1シーズンはコロナで6試合のみ)、今年25歳

2巡以降

後日余裕があれば

まとめ
先日スタンリーの経過が順調だという報告も入ってきたため、OTの優先度は若干低下した。個人的には上位3人以外は1巡を使わなくてもいいと思っているので、2巡以降でRaimann辺りを捕まえられるのがベストだが、今年は2日目以降の層が厚いので3巡4巡でも掘り出し物は拾えそう。もし1巡14でPenningが指名されたら寝込む自信がある。

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