考えるクマ/高校教員

ゆとり高校教員/地歴公民科

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ゆとり高校教員が考える「学校の未来」と「不安」

こんにちは。クマです。私はゆとり世代のアラサー高校教員です。 私は数年間、教員として高校で働いてきて、学校について様々なことを考えて来ました。ここでは、私の予想する学校教育の未来についてお話したいと思います。そして、私の最後に私の「不安」について書いていきたいと思います。  ちなみにここに書くのは、あくまで、私の個人的な予想や願望が入り混じった身も蓋もないストーリーです。的中するかどうかは全く保証できませんので、ご了承ください。 高校教員の仕事 現状、高校教員の仕事は大

    • 「新しい技術がでてきたのに、人間の側の仕組みを変えなかったのがこの30年」

      ※注意:この記事はただのポエムです。  タイトルの言葉は、NewsPicksの番組「THE UPDATE」で夏野剛さんの言葉です。インターネットの登場で世界経済はどこもかしこも前進しているのにも関わらず、日本だけが前に進めてない。足を誰かに引っ張られていたからだ。よくよくその正体を見てみたら、実は自分自身だった。自分で自分の足を引っ張っていた、そんな意味に捉えました。  国民性というものが本当にあるとすれば、とにかく日本は「自己変革」ができない。少なくとも、戦争やパンデミ

      • 規範意識が中学に入ると低下する理由は?「思春期」で片付けられない側面がある。

        私が参照したのは、三重大学教育学部研究紀要の廣岡秀一・横矢祥代『小学生 ・中学生 ・高校生の規範意識 と関連する要因の分析』です。論文自体は14年前のものであるが、統計をもとに、小中高生の規範意識の実態がわかりやすく分析されている。その中で、廣岡と横矢は三重県の小中高校生を対象にアンケートを実施し、規範意識の実態調査を行った。その中で次のうような結果を明らからにした。論文は以下のURLより読むことができます。 https://ci.nii.ac.jp/naid/120000

        • 教育の機能と学校教育の課題の整理

          1.教育の目的教育の本質的な目的は子どもを「社会化」すること。 ・学習者が社会において要請される能力・スキル・知識・文化を獲得すること。 ・当該社会の秩序を維持し、社会の存続と変容に寄与する過程。 ・これは公教育においても、私教育においても共通している部分。 2.実際の学校の社会的機能①社会化 同上だが、「社会の変容」に寄与する能力に関する教育活動は整備されていない。 ②選抜、分化 入試によって人材を選抜し、職業的な地位に配分する働きがある。入試によって将来の社会的地位が

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        • 今日の学び
          2本

        記事

          子どもの権利はどこまで制限すべきか?

           高校教員として数年がたち、職場でも後輩の教員が結構できました。アラサーと呼ばれる年齢に突入してきた、所謂「ゆとり世代」の教員です。ゆとり世代である私の視点からみた疑問を、今回はポツポツ書いていこうと思います。 私が高校で数年働いて思ったのは、封建的だと感じる場面がとても多かったことです。 教員が校則を決定し、教員がそれを取り締まり、教員が指導内容を決定し、教員が指導を実行する。この一連の流れを学校という公的機関が公正な手続きを行っているかのように進めていきます。ここに生

          子どもの権利はどこまで制限すべきか?