うつくしいひとみ

はしばみいろのめをした、うつくしいひとに定期的におあいすることがあった。

彼女とはことばのやりとりができない。
だから、いままでの人生をどのようにすごしてこられたかも、わからない。

でも会うたび、そのうつくしいひとみにはっとして思わずみつめてしまうのだ。

お会いすることはなくなった今でも、時々彼女のひとみを思い出す。

ひとみのいろもたしかにうつくしい。
でも、なんというのだろう、ひとみそのものがもつ、圧倒的な存在感。
まなざしでもなく、ひとみなのだ。
どんな人生を、過ごされてきたのだろうか。

いつか、かのじょのようなひとみをもちたい。

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