風の時代
中学一年生のとき、「心の時代、心の変化」というタイトルで書いた。一年間の道徳のまとめだった。
"時代は変わるけど人の心は変わらない"
そんな内容だったと思う。一年間道徳の授業を受け続けた結果、最後に書きたかったのがそれだった。
23年経った今は、当時の想像よりもずっと大幅に時代は変化してる。2000年問題とかにドキドキしてた頃がなんだか滑稽に思えるくらい。中3の自分はそんな問題に、全く関与なんてしてないくせに。
200年続いた土の時代が終わり風の時代に変わるらしい
そんなタイミングを生きているなんて、大当たりか罰ゲームかのどちらかでしょ。
Wi-Fi
Bluetooth
AirDrop
電子マネー
何でも電子化ペーパレス
そんなのは当たり前
大事なものは目に見えないって、そういうことじゃない。イヤホンコードは別にあってもなくてもいいじゃん。
勝手にカーテンだって開くし、お願いするだけで電気も付く。好きな音楽を選んでくれるし、今日の天気だって教えてくれる。
ほとんどが自動で、こちらの好みまで把握していて、情報を精査して与えてくれる。
便利で自由で快適だけど、そこに自由意志はあるのか??時々わからなくなる。
すべてが開かれているようで、叩かないと開かない扉がたくさんある。壁紙だけのフェイクも山ほどある。
人間がやらなくてもコンピューターがやってくれる。
"便利すぎると物語が生まれない"
人間は感情で動く動物だと思うから、物語は必要なんだよどうしても。
23年経った今も、こんな時代だからこそむしろ以前よりも、人間臭さや人間らしさが、テクノロジーの進化と逆向きの方向で、同じくらいの熱量と強さと大きさで大事なんだろうなーと思う。
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