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声をなくした

2週間ほど前、急に喉に痛みを感じ、手元にあった喉スプレーを使用した。もともと喉が弱く、少しの乾燥でも喉が痛くなりやすいので、喉スプレーはバッグにも家にも常備し、痛い?と感じたらすぐに応急処置できるようにしているのだが、今回は応急処置が効かず、何度スプレーしても痛みが続く。

近所の内科を受診して、この時期なので熱がないか、味覚嗅覚はあるか、などの確認をし、「喉の風邪でしょう、しっかり保湿して、できるだけ声を出さないように」との注意と痛みを抑える漢方薬をもらって帰宅。できるだけ声を出さない、というのがこの時期難しく、仕事は毎日在宅だが連日オンラインでのワークショップや会議など話す機会が多く、次第に声がガラガラに。

ある日朝起きたらまったく声が出なくなった。声を出そうとしても声帯が震えない、という感触。次第に咳も出始め、再度内科へ。改めて保湿としばらくの間徹底して声を出さないことを指示され(この状態の喉で声を出すことは、捻挫した足で歩くのと同じ、患部を余計痛めるとのこと)、前回とは別の薬をもらう。家には一部屋に一台、加湿機能のついた空気清浄機を置いていたものの、それでは足りなかったと理解し、仕事時間を過ごすことが多いリビングに加湿器を追加投入、起きている間も寝ている間もうるおいマスクを着用し、徹底して声を出さない生活に。

約1年前、1回目の緊急事態宣言が出て外出をしなくなった最初の頃は、家に長く居ることにストレスを感じたが、慣れるとそれほど苦にならなくなり、適応するとはこういうことか、と思っていたが、声を出さない生活も、慣れるとそれほど苦にならなくなった。オンライン会議の予定はキャンセルしてメールやチャットでのコミュニケーションに替えてもらったり、という代替は必要だが、それができれば個人的にはストレスはそれほど感じない。今の時期もっとも注力するべき仕事がリサーチや執筆作業という、声を出さずにできる内容だったことも助かった。

今週末には2回目の緊急事態宣言が解除される見込みとなった。解除後も決して油断できない状況ではあるが、暖かくなってきたことだし、人ごみを避け、自然の中でハイキングを楽しみたい。油断せずもう少し、保湿と声を出さないことを徹底しよう。



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