見出し画像

マイクロカプセルを使わない香料徐放技術と除去方法について

SNSで時々、話題になるK社の香料徐放技術ですが、簡単に説明すると、香料分子をポリシロキサンやシロキサンの側鎖にエステル結合させたものです。
ポリシロキサンとエステル結合した香料分子が少しずつ加水分解して、長く香るというものです。
エステル結合ですから、強アルカリで加水分解が進みます。
移香を取り除くお洗濯の場合は、酸素系漂白剤や石けんが有効です。
特に安全性を考えて、というよりは分散性(浮く、沈降する)を考えての改良のようです。
そして、恐らく、海外向けとしても考えているのではないでしょうか。
ポリシロキサンは、言わば、シリコン樹脂みたいなものです。
アタックゼロを使う理由に、柔軟剤が要らないからという人がいますが、シリコン樹脂によって、肌触りが良いと感じられるからでしょう。
個人的には石けんで洗って、パーム油が薄っすら付着している方が気持ち良いのですが、そこは好みなのかもしれません。


L社の温度センサー型が、体温と同等のお湯で洗うことによって、早く香料が抜けるのとは、違う香料除去方法が必要になります。
P社のようにポリウレタン製マイクロカプセルの場合は、直射日光にさらす、スチームアイロンをかける等、ポリウレタンの紫外線で劣化が進む、水と反応して徐々に分解する性質を利用して分解して行くという考え方になりますが、いずれの場合も、最初にコロコロをかけるは鉄則かもしれません。
シロキサンを使った徐放技術ですが、K社は多くの特許出願をしていますので、特許庁のデータベースで検索すると多くの公開公報が出てきます。
時間に余裕ができたら、図を描いて説明して行きたいと思いますので、暫くお待ち下さい。

よろしければサポートお願い致します。専門書を購入したり、科目履修生に登録するための費用に充てたいと思います。