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合理的配慮で入学した学生は、高い確率でコンピューター専門学校への進学を勧められる件をどう考える?

合理的配慮で大学等に入学すると、高い確率でコンピューター専門学校への進学(転学?)を勧められます。
化学物質過敏症の学生の場合、果たしてコンピューター専門学校への進学は向いていることなのでしょうか?
これは、個人的にも、耳にタコができるぐらい聞かされて、うんざりしていることです。
例えば、発達障害の学生の場合、定型発達の学生より、IT関係への就職する割合は確かに高いです。それでも、万人に向く訳ではありません。
化学物質過敏症の学生の場合はどうでしょうか?

まず、化学物質過敏症の学生の場合、使えるPCが限られます。
それは、難燃剤であったり、可塑剤であったりしますし、自分の使うPCは自分で選び、時間をかけて揮発性の物質を飛ばすこともできるでしょう。
しかし、仕事で、このマシンに入れて動くようにと新しいPCにインストールすることもあります。
職場も、PCの入れ替わりは激しいです。

そして、なにより、電磁波は化学物質過敏症の悪化要因です。
また、化学物質過敏症の診断基準にもなっている眼球追従運動検査ですが、眼球がPCのスクロールを上手く追えません。
左右に追えないのは、健康な人でも疲れて来たりするとありますが、上下に追うのが困難なので、縦スクロールで気分が悪くなったりします。

コンピューター専門学校への進学を勧められても、そういう学校の合理的配慮は義務ではありません。
そういうことを勧められる場合、現在通っている学校から実質的に自主退学を期待されている場合が殆どです。
国立大学の合理的配慮は義務、国立大学に準じる大学(公立大学や国立高専等)でも実質義務に近いでしょう。
そこで、対応が大変だなと思われたら、民間のコンピューター専門学校はもっと負担に思うのではないでしょうか。
私は3ヶ月に1回は教職員の誰かから言われますし、それも「コンピューター関係はダメなのか?」というのなら解りますが、「在宅でコンピューターの仕事をすればいいじゃないですか。」と言われると、モヤるのですね。
言われる頻度が、どんどん上がって来ます。
まるで、学校を自主退学して、専門学校へ行けと言われているようです。
そう言われても、コンピューター専門学校の校舎には、そもそも入れないと思います。
通うことすら無理かもしれません。
国立大学のように、1学科当たりの定員が少ないとか、講義室も空間に余裕があって、講義が受けやすい訳ではなく、校舎の立地も都市部で、通勤の方向と同方向でしょう。
兄弟の片方は教授に「コンピュータ専門学校の方が向いている。学校を変わるなら早い方が良い。」とまで言われました。
そもそも、我が家の子ども達は全て工学系です。
民間のコンピューター専門学校を勧めなくても、学内、学部内に情報系の学科がある訳です。
そういう合理的配慮が義務でない民間のコンピューター専門学校を勧めるなら合理的配慮が義務である国立大学かそれに準じる学校で、そういう勉強ができるように配慮する方が望ましく思うのです。
もう、この5年間、散々、耳にタコができる程、聞かされ、近頃月1ペースぐらいにまで上がって来たので、記事にしました。
ちなみに我が家にはIT系でお仕事している仕事していたことのある家族が3人いて、私もIT系での仕事歴があります。
化学系の教員や文系学部出身の事務方に言われても、IT系の能力主義的な所とブラックな面はご存知ないでしょうと言いたくなりますが、ぐっと押し殺して聞いています。
在宅の仕事をすれば良いと言うのは簡単ですが、家にいながらにして、最低賃金の収入を得るのは簡単ではありません。
私も化学物質過敏症が重症化して、19年になりますが、ほんと在宅でできる仕事と言えば、時給200円程度の仕事しかないのが現実です。
簡単に、化学物質過敏症なら在宅の仕事をすれば良いと言われても、健康な公務員に言われても、と思ってしまいます。





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