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知っておくべき!サーフボードを自分でリペアする方法

サーフボードはとってもデリケートなものです。
サーフィンをしていると知らない間に傷・ヘコミがついていたなんてことも珍しくありません。

日々のメンテナンスを行う事で、サーフボードをより長く使うことができます。
しかし、メンテナンスと言っても細かな傷のために毎回修理業者に頼むのはもったいないです。

この記事では、自分でできるサーフボードのメンテナンス・リペア方法について解説します。


ボードの素材の違いについて(ソフトボード、EPS)

リペアのやり方を紹介する前にまずはサーフボードの素材について知る必要があります。

素材について知っておかないと、どのリペア剤を購入したらいいか分からないなんてことにもなってしまいます。


PUとEPSの違い

現在流通しているサーフボードは主にPU(ポリウレタン)またはEPS(エクスパンダブルポリスチレン)でできています。

PUとはポリウレタンのことで最も一般的なサーフボードの素材です。
ポリウレタン素材のフォームにガラスクロスを巻き樹脂コーティングしたボードをPUサーフボードといいます。

EPSとはエクスパンダフルポリスチレンの略で日本では発泡スチロールと呼ばれることがほとんどです。
エクスパンダフルポリスチレン素材のフォームにガラスクロスを巻きエポキシ樹脂でラミネートしたボードをEPSサーフボードといいます。


自分が持っているサーフボードの素材を知っておくことで使用する修理剤をスムーズに選ぶことができます。


サーフボードを自分でリペアする方法

ボードの素材についてしっかり理解をしたら必要な道具を準備していきましょう。

また、今回使用するリペア剤はビーチカルチャーオンラインで購入が可能です。

セルフリペアで必要なものは以下の通りです。

・リペア剤(Wahoo) 
・粗目のサンディングペーパー 
・細か目のサンディングペーパー 
・マスキングペーパー 
・カッターナイフ 
・ビニールシートラップでも可)
・爪楊枝やアイスの棒の様な木の棒


準備するもの

・リペア剤(Wahoo)

おすすめの修理剤はWAHOOのソーラーレズという商品です。
ソーラーレズとは、特殊なグラスファイバーが配合されたポリエステル樹脂で紫外線(日光)により化学反応し、硬化します。

また、Wahooには小さめのサンディングペーパーがセットになっています。

PUサーフボード用

深さ1cmまでの傷に対応

深さ1cm以上の傷に対応


EPSサーフボード用


簡単に修理ができるので人気のアイテムです。

また、WAHOOのサーフボード用修理剤には上記以外にもスポンジボードやボディーボードの修理に使用するスポンジレズも展開してます。

サーフボードの種類や修理箇所の状況に合わせて使い分けましょう。

・粗目のサンディングペーパー

修理しやすい様に傷を整えるために使用します。

・細か目のサンディングペーパー

リペア剤を硬化し、最後に仕上げ磨きをする際に使用します。

 (サンディングペーパーは小さめのものがセットになっているが傷の大きさに応じて別途購入をオススメします。)
別途で購入する場合、粗目のものは#60番で細かめのものは#120番くらいを購入すると良いでしょう。

・爪楊枝やアイスの棒の様な木の棒

修理剤を整える際に使用します。

・ビニールシート(ラップでも可)

修理剤を硬化する前に上からかぶせます。

・マスキングテープ

ビニールシート(ラップ)がズレないように上下を止めます。

・カッターナイフ

最初に傷を少し広げる時やリペア剤硬化後に余分な箇所を取り除く際に使います。


Wahooを使用したリペアの手順

↓動画でもやり方を解説しています。

「SOLAREZ (ソーラーレズ)使用方法」

早速、修理する手順についてご説明します。
ソーラーレズは紫外線(日光)が当たると硬化するので作業をする際は屋内の紫外線(日光)が当たらない場所で行いましょう。

1.最初に修理箇所のWAXや汚れを落とし、水分を十分に乾燥させてからカッターナイフやヤスリを使い余分な破片を取り除きます。

2.傷が隠れる様にソーラーレズをのせます。
 棒を使用し、空気が入らないように均します。

3.ビニールシートをシワにならないようにかぶせ、上下をマスキングテープで止めズレないように固定します。

4.紫外線(日光)の当たる場所にボードを運び出し、約3分放置します。
(UVライトをお持ちの方は約3分光を当てましょう。)

5.ビニールシートの上から軽く触り硬化されていることを確認しましょう。
 硬化が確認できましたら、ビニールシートを綺麗に剥がしエッジを削りサンディングで形を整えて完成です。

ポイント
30秒~45秒の間日光にさらして、SOLAREZがジェル状になった時点で日陰に移してビニールを慎重に取り除きます。
この状態で固まりかけた樹脂の余分な箇所をカッターで切ったり形を整えるとサンディング仕上げが楽になります。

セルフリペアするときに注意する点

・修理するときの場所
 日光が当たると硬化してしまうので、日光の当たらない風通しの良い室内で作業するようにしましょう。


リペアしないとどうなる?

小さなキズでもリペアせずに放置しておくのは危険です。
リペアをせずにサーフィンをしてしまうと、傷から海水が染み込んで腐食の原因になります。

また、サーフボードはとてもデリケートです。
特に陸上での取り扱いには十分注意しましょう。

中には、夏にしかサーフィンをしない方もいると思います。
サーフボードを使用せずに保管していても気温の変化や劣化などの自然現象により割れや傷になってしまうこともあるので注意が必要です。


まとめ

今回ご紹介した方法はセルフでリペアする方法を紹介しました。
プロの方に修理をお願いすると、5cm以下の小さな傷でも2000円~5000円が相場です。

一方で今回紹介したセルフでリペアする場合は最初に修理剤を購入しておけば手軽に安く修理することが可能です。

ぜひ試してみて下さい。










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