恋文

君は不可能などないと言った。

空は白くなり、もうすぐ朝になる。

工場群の煙と580円の煙は何が違うだろう。

微睡むのは簡単だが、世界はとみに容易くない。

エスプレッソの苦味が一日の始まりを告げる。

「気まぐれには順番があるんだって。」

そんな君に、メビウスを。

とびっきりの、メビウスを。

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