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旧市街/賛美歌/6月の雨

全てが終わった翌朝に、鳴り響く賛美歌。

途切れなきメロディは、さながらマトリョーシカのよう。

「ねぇ、数字を並べたら少しは暇つぶしになるかな?」
「モルドバの青空は綺麗らしいよ」
「そう。じゃあ僕たち気が合うね」

馴染みの顔とチキン頬張って。
少しの間、僕は幸せだった。

「6月の雨はどうして冷たいの?」
「きっと神様が悪さをしているからだよ」
「そう? 僕にはそう思えないけど」

最後の章が終わり、賛美歌は幕を閉じた。

旧市街の朝焼けは、なんでこんなにも美しいのだろう。

6月に降り注ぐ雨は、なんでこんなにも冷たいのだろう。

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