遅れた手紙

手紙の差出人は、もうこの世にはいないかもしれない。便箋には丁寧な文字が記してあった。昨日見た夢の話が書いてあった。意外な面白さはトイレットペーパーのようだった。夢を諦めた少年の話もあった。なんだか胸が締めつけられた。ちょうどチョコレートのような自由さだった。スカンジナビア半島に惹かれる理由もあった。万有引力を2回繰り返したような気持ちになった。返信用の封筒も折り畳まれていた。彼に用が生まれるのは、今から32年後かもしれない。

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