私は香りで変身できるのだ

香水でいろんな女に変身できる話。

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私が初めて香水を手にしたのは19のとき。
母親から香水のお下がりをもらった。
当時はいつつけたらいいのかも分からなくて、
でもただ飾っておくだけで満足していた。
たまにこっそりつけて、
少し大人になったような気分になっていた。

初めて自分で香水を買ったのは22歳。
早いだろうか、遅いだろうか。
ずっと憧れてた香水に初めて手を出した。
あっさり手に入ってしまったことに、どこか残念な気もした。
それでも手に入れたことがそれだけで嬉しくて、
自分にはまだ少し早いような気がして、
なかなかつけられずにいた。

毎日香水をつけるようになったのは23歳のとき。
好きな人にその時つけてた香りを「いい匂い」と言われてから
毎日つけるようになった。

そして今、私はつけている香りによってどんな女にもなれるようになった。

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LANVIN : Jeanne LANVIN（ジャンヌランバン）

私が今毎日つけている香水です。

よく紅茶の香りと表現されることがあるみたいですが、私はよく分からない…。全体的に軽めの香りで、トップノートが爽やかでどちらかというと夏向きな気がする。ミドルはふんわりピーチが香ります。若い女のいい匂いって感じ。

とにかくこれをつけていると男女問わず周りからいい匂いと言われることが爆発的に増えました。周りからの好評度合いが頭一つ抜けているので今はこれを相棒にしています。

香りの持ちがそんなに良くないのが難点。さっき夏向きかもと言いましたが、汗をかくとより早く飛びやすいです。デザイン上、ボトルの蓋が少し取れやすいので持ち歩きには向かないですし、アトマイザーを買って持ち歩くのがおすすめ。

Chloé : Eau de Parfum（オードパルファム）

言わずと知れた大人気のクロエ オードパルファム。私がずっと「この香りが似合う女性になりたい」と憧れている香水です。

前述のジャンヌ・ランバンに対してこちらは「落ち着いた大人の女性」という感じの香り。髪巻いたロングヘアのきれいなお姉さんがつけてそう。もしくは黒髪ショートヘアの美人。この手の香りの女の人はミディアムヘアにはしてなさそう（偏見）。

軽いか重いかといえば重めですが、清潔感もあるのでオールシーズン似合うと思います。香り持ちはめちゃくちゃいいです。ワンプッシュでしっかり香るので、つけすぎ注意。つける場所もお腹から下がおすすめです。

私はたまに寝香水にしたりもしています。いい女気分で眠りにつけるのでおすすめ。

agnès b. : LE b.（ルベー）

これが母からお下がりでもらった香水。

実はこれが一番のお気に入りです。もう廃盤になってしまっているようで、あわてて中古品を追加で買いました。生涯持っていたくて、無くなってしまったら悲しすぎるからもう一つくらい買っておこうかな…。

人によっては少し古めかしい香りと感じるかもしれないけど、私はこのフレッシュな中にどこか芯の強さを感じる香りが大好きです。これをつけると「ちょっと強めの頭の上がらない女性」の気分になれます。自然と背筋が伸びる。

気分への影響度が非常に高いので、お守りみたいな香水。これをつけるとシャンとするし強くなれる。

こうして並べてみて初めて気づいたけど、全部フランスのブランドでした。

今新たに気になっているのはこの２つ。
・By Kilian : Good Girl Gone Bad（グッドガールゴーンバッド）
・TOM FORD : LOST CHERRY（ロストチェリー）

どちらもボトルを買うとびっくりするほど高いので（特にキリアン）、まずはお試しでアトマイザーを購入してみました。つけるのが楽しみ…。名前からして色気がムンムンですね。嗅いだらストーリーが思い浮かぶのかしら。

風景が思い浮かぶ香りって本当にあるんですよね。私が初めてそれを経験したのはDiptyque : DOSON（ドソン）。

嗅いだ瞬間、子供の頃公園で遊んでいたときのことが鮮明に思い出されて感動しました。香りの記憶ってすごいパワーを持ってる。

年齢を重ね、経験を重ね、つけたい香りや似合う香りも変わっていく。香りのパワーは他者へも自己へも、ものすごい影響力を持っています。なりたい自分になることもできる。

今後も変化を楽しみながら、仲良く付き合っていきたいなと思います。おしまい。