ラジオの番組表から音声コンテンツのヒントを探ってみた話〜その1〜

先日 #ソシャ研 というSNS好きの人たちが集まるオンラインサロンの、初めてのオフ会が開催されたので、参加してきました。

Twitter、Instagram、Youtubeそれぞれ数万フォロワーを抱えるような方々がたくさんいるコミュニティで、多くの人が新しくチャレンジしているのがVoicy、Stand.fmなどの「音声メディア」でした。

自分は新卒で入った広告代理店で入社以来丸10年間(!)、ラジオ広告をセールスする部署にいたので、本当に全業種と言って良いくらいの多種多彩のクライアントに色々な切り口で、ラジオ、そして音声メディアの魅力を語ってきました。

Twitter炎上芸人、田端信太郎さんも大のラジオ好きなので、こんな感じでトークもさせて頂きました。(田端さんの勢いにタジタジでしたが、、、)

radikoの月間ユーザーが1,000万人を超え、様々なプレイヤーが参入してきて活況を呈している音声メディア業界。

これから配信者として参加される方も増えてくると思いますので、そういった方々の発信するコンテンツのヒントになるようなネタを趣味の延長としてまとめて行きたいと思います。

1.実際のラジオの編成からコンテンツニーズを探る

「編成」という言葉を皆さんはご存知でしょうか?

要はこの時間にこういった番組を誰にしゃべらせると1番聞いてもらえるか、を1番考えている部署が「編成」です。

なので、今放送されている番組はどんな時間にどんな内容が放送されていて、どんなスポンサーが付いているのかを見るだけで、ヒントがたくさんです。

一例として、こちらがTOKYO FMの2020年10月のタイムテーブル(番組表)です。かなり大雑把ですが、平日は放送時間帯ごとにターゲットを変えたベルト番組、土日は箱番組中心の編成になっています。

ベルト番組:
月曜日〜金曜日を通して放送される同時間帯の同一プログラム。

箱番組:
(週1回)録音により放送されるものが多く、土・日に集中している。

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ラジオは“ながらメディア”と呼ばれるメディア特性を持っています。

耳だけ空いていれば接触できるので、
・運転しながら
・家事をしながら
・デスクワークしながら
・勉強しながら
接触してもらうことができます。

なので、特にその時間聞いてもらえそうな人が「どんな作業をしながら聴いているのか」を想像すると、良いと思います。

また、今回は一例としてTOKYO FMのタイムテーブルを参考にしました。
時間帯にもよりますが、FMラジオは30-40代の方が主に聞いています。
AMラジオになると平均が50-60代(本当はもっと上)の人が主に聞いています。
なので、違う放送局のタイムテーブルを見ると、また違ったターゲット像が浮かび上がってきます。

2.もう少し具体的にコンテンツからニーズを見てみる

先ほどは、俯瞰して大きな編成の流れを見てみましたが、1つのベルト番組を切り取ってもう少し具体的に見てみたいと思います。

TOKYO FM 毎週月曜〜金曜 朝6:00〜9:00「ONE  MORNING」

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やはり朝の情報番組の特徴として「交通情報」と「ニュース・天気予報」が多い!これはイメージしやすいと思いますが、車で通勤中の方、身支度を整えている方に取ってニーズの高い情報だからですね。

テレビの朝の情報番組でもその傾向はありますが、ラジオはよりその傾向が強いです。

余談ですが、テレビの朝の情報番組って、事件や事故、不倫などのナガティブな芸能ニュースって多いですよね。
ラジオはそういったものがとても少ない印象です。
快適に、朝の身支度をしながら情報収集したい方に、本当にラジオはオススメです!

3.提供スポンサーからニーズを見てみる

今度は同じタイムテーブルを、広告を出稿スポンサーから見てみたいと思います。

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基本的にラジオもマスメディアなので、その時間にどんな人が聞いているかでクライアントが出稿先を決定します。

①性・年齢などのデモグラ
②ドライバー、ビジネスマン、などの職業でのデモグラ


で主に判断されますが、クライアントをみる限り

JA全農→②農業従事者向け(農作業しながらもラジオ聴けるので)
COSMO→②ドライバー向け(ガソリンスタンド)
東京海上日動→②ドライバー向け(車両保険)
ジブラルタ生命→①30-40代向け(保険加入・見直し)
公文教育研究会→①30-40代向け(親世代)
ノエビア→①30-40代向け (主に女性)
SUZUKI→②ドライバー向け
ルートインホテルズ→②ビジネスマン向け
Honda→②ドライバー向け
龍角散→②ビジネスマン向け
三協フロンテア→②ビジネスマン向け

という感じですかね。(あくまで推測です)

どんな時間だからどんな人がどんな情報を必要としていてラジオを聞いているか。
そしてその人たちにアプローチする為に、どんな企業が広告を出稿しているか。

それを少し見てみるだけで、発信するコンテンツのヒントになりそうですね。

4.パーソナリティの個性が現れる箱番組

先日こんなツイートもしましたが、ベルト番組はどちらかというと「その時間にやっているから聴く」リスナーが多いですが、箱番組は「その人がしゃべっているから聴く」リスナーの割合が高まります。

こちらもTOKYO FMの土日10時〜18時のタイムテーブルですが、藤木直人、佐藤二朗、石丸幹二、福山雅治、板谷由夏、恵俊彰、リリー・フランキー、川島明、木村拓哉、SEKAI NO OWARI、山下達郎、小山薫堂、ももクロなどなどTVでも活躍しているタレント、ミュージシャンが番組を持っています。

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福山雅治さんや木村拓哉さんは25年近くもラジオを続けていて、ラジオ好きでも知られていますよね。

箱番組のコンテンツを見ていくのも、音声メディアでのコンテンツの方向性を探るにのとても有益だと思いますが、1つ1つの番組を見ていくと膨大な量になっていくので、、、「その2」でいくつかの番組をピックアップしながら、どういったバックグラウンドを持った方には、どんな番組(コンテンツ)が良いかを、考えて行きたいと思います!

長い文章にお付き合い頂きありがとうございました!

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