栄養学講座 vol.7

栄養学講座の第7回目です。
前回は炭水化物についてお話をしました。
今回は炭水化物の中でも糖質の部分に焦点を当てていきたいと思います。

糖質は大きく分けて3種類あります。
・ブドウ糖
・果糖
・ショ糖

この3種類です。

まず、ブドウ糖はデンプンを分解してできる最小単位の栄養素です。
なぜ最小単位かはこの後説明していく上で理解していただけると思います。
人間がエネルギーとしているのはこのブドウ糖です。
白ごはんや小麦などに含まれています。

次に果糖です。
果糖は果物に多く含まれる糖質です。
比較的消化が早く、バナナなどがエネルギー源として非常に優れている点もこのためです。

最後にショ糖です。
ショ糖は砂糖に含まれる糖質です。
甘いお菓子などを食べると摂取することになるのはこのショ糖です。

では、この3つの糖質が体に入るとどのように消化されるか見ていきましょう。
ブドウ糖は先ほど述べた通り人間がエネルギーとする上で最小単位の糖質です。
つまりデンプンの場合はブドウ糖に消化する必要がありますが、ブドウ糖を摂取した場合はそのまま吸収され非常に消化が早いです。
そのため運動前にはブドウ糖となるデンプンを含んだ食べ物を食べることをオススメします。

次に果糖の場合です。
果糖は消化されるとブドウ糖と脂肪に分解されます。
生物にとって果物を非常に貴重な食べ物です。
そのため果物に含まれるエネルギーは一部を脂肪にして体に蓄えてしまいます。
ダイエットでデンプンの含まれる食品を避け、果物をたくさん食べるケースがありますがあまり勧めることはできません。
ただ、消化は非常に早い点とビタミンなどが摂れるので果物を食べることはオススメしています。
デンプンを含む食品をメインに置いてプラスαで果物などを摂取しましょう。

最後にショ糖です。
ショ糖はまず果糖と脂肪に分解され、果糖はさらにブドウ糖と脂肪に分解されます。
つまり消化に時間がかかってしまうのと、脂肪を多く作り出してしまうのです。
砂糖を多く含んだ食品はこうしたメカニズムから太ってしまうのです。
夜に勉強や仕事で糖分補給とよく耳にしますが消化に時間がかかる点と脂肪を生み出してしまう点からも理にかなった行動ではないことがわかります。
こうしたケースでエネルギーを早く摂りたいのであればラムネをオススメしています。
ラムネはブドウ糖ですので非常に早くエネルギーになります。

ただ、砂糖は摂取すると脳内に幸福物質が分泌されるので、リフレッシュに摂取するのは効果的です。
中毒性があるので注意が必要ですが、食べ過ぎに気をつけて上手に付き合っていってください。

糖質は非常に悪いものではなく作用と内容を知っていればカットしなければいけないものではありません。
砂糖は非常に注意が必要な食材ですがリフレッシュや料理の味付けなどには上手に使っていただきたいと思います。
主食にはブドウ糖を含むデンプン質の食品。
ビタミンなどの補給に果物。
息抜きや味付けに砂糖。

こうした使い分けによって糖質とは上手に付き合っていってください。

いかがだったでしょうか。
糖質について知識を得るとテレビで言われている糖質カットなどのダイエット方法は必要ないことがわかると思います。
この知識をぜひ覚えていただいて今後の食生活に活かしていってください。
次回もお楽しみに!!

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