栄養学講座 vol.5

こんにちは!
栄養学講座です!
前回はタンパク質についてお話をしましたが、今回は脂質についてです。
脂質と聞くと良くないもののイメージがありますが脂質も体に必要な栄養素です。
間違った知識をつけないように勉強していきましょう!

PFCバランスのFの部分である脂質はダイエットやボディメイクにおいて真っ先に不必要な物のような紹介をされる栄養素です。
しかし、脂質には必要な栄養価を含んだ物もあるため人間にはなくてはならないものなのです。

テレビなどで必須脂肪酸という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
これは人間の体で作ることのできない脂質に含まれる栄養素です。
必須脂肪酸にはω-6脂肪酸(オメガシックス)ω-3脂肪酸(オメガスリー)があります。

ω-6脂肪酸は大豆油、ごま油、菜種油に含まれているため普段の食生活で欠乏することはまずありません。
いつも使っている炒め油などで十分摂取することができています。
しかし、ω-3脂肪酸は意識的に摂取しなければいけません。
ω-3脂肪酸は魚の脂質や亜麻仁油、エゴマ油に含まれています。
魚をあまり食べない人ではこのω-3脂肪酸は欠如してしまい、体に様々な不調が出ます。
例としては筋肉痛がなかなか治らない、肌荒れ、持久力の低下があげられます。
また、ω-3脂肪酸は加熱によって油が酸化してしまうと減少してしまうため摂取するのが難しい栄養素です。
ω-3脂肪酸に関してはサプリメントなどもあるので食事からの摂取が難しければサプリメントも視野に入れてみてください。

次にあげる脂質の必要性はビタミンに関しての話です。
ビタミンには水溶性と脂溶性があります。
ビタミンの中には油に溶けるものがあるのです。
ビタミンA,D,E,Kは脂溶性で、脂質と一緒に摂取しなければ吸収率が大きく低下するビタミンです。
そのため脂質を0にした食事ではこうしたビタミンを効率良く吸収することができなくなってしまいます。
サラダのドレッシングは美味しくするだけでなくビタミンを吸収するのを助けてくれる役目もあるのでかけ過ぎに注意して使用してください。

最後に注意点です。
今回は脂質が必要という目線で記事を書いていますが、やはり主成分である中性脂肪は摂取しすぎると体に良くありません。
また、脂肪には酸化という恐ろしい現象があります。
油を何度も使い回すと油は酸化し、動脈硬化や癌のリスクが高まります。
また、先程の良い栄養素を壊してしまうので酸化した油は避けた方が良いのです。
普段使っているサラダ油やごま油はとても酸化しやすい油です。
炒め物や加熱調理の際には酸化しにくいオリーブオイルや菜種油を使用してください。

酸化した油だけでなくトランス脂肪酸という物も体に悪影響を与えます。
自然の食べ物にも微量に含まれているので0にすることは不可能ですが、マーガリンなど液体の油を固形に変形させた物やポテトチップスなどの油を使用した加工食品に多く含まれています。
トランス脂肪酸は心臓病のリスクを高めるなど避けられるのであればできるだけ避けた方が良い物です。
普段からスナック菓子やマーガリンなどを使用しているとトランス脂肪酸を摂取しているため注意が必要です。


脂質には大切な栄養価が含まれていることを知ってもらうために今回の記事は書きました。
しかし、中性脂肪やトランス脂肪酸など脂質には注意すべき点もあります。
脂質について正しく理解し、量や使用法を間違わなければ体に良い影響を与えてくれるのでぜひ覚えておいてください。

次回は炭水化物についてお話をしていきます。
ぜひ楽しみにお待ちください!

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