アメリカの選抜徴兵制度の変更について
アメリカに住む日本人の皆さん、特に駐在員の方々とそのご家族にとって、アメリカの政治や制度の変化は気になるところですよね。
今回は、最近話題となっているアメリカの選抜徴兵制度(Selective Service System)の変更について解説します。
生活に役立てていただければ幸いです。
選抜徴兵制度とは?
選抜徴兵制度(Selective Service System)
アメリカの国家安全保障の一環として設けられた制度です。18歳から25歳までの男性が対象となり、非常時に備えて登録が義務付けられています。この制度は1940年に制定され、その後も改訂が重ねられてきました。特に、ベトナム戦争時には多くの若者が徴兵されましたが、その後は徴兵の実施はなく、制度自体は登録のみが行われている状況です。
登録することで、若者は雇用、31州の州単位の学生援助、連邦政府資金による職業訓練、移民男性の米国市民権取得の資格を維持することができます。
対象者と登録期間
対象者は18歳から26歳までのアメリカ国籍を持つ男性、永住権保持者、不法移民、そして二重国籍を持つ方々です。また、アメリカ国外に居住しているアメリカ国籍の男性も登録が必要です。
登録は18歳の誕生日から30日以内に行う必要があります。
変更の内容
自動登録の可決
2024年6月14日(金)、米国下院は選抜徴兵登録を自動化する法案を可決しました。
この法案により、18歳になると自動的に選抜徴兵制度に登録されるようになります。登録が義務付けられている年齢層や、登録を怠った場合の罰則についても詳細が記載されています。登録しない場合には、最大で5年の実刑及び250,000ドルの罰金が科される可能性があります。
駐在員とその家族への影響はあるか?
日本人駐在員の家族で、アメリカ国籍を持つ子供がいる場合、この変更により登録が自動化されます。二重国籍のお子様も対象となるようです。
まとめ
今回の変更により、アメリカの選抜徴兵制度は大きく変化しました。
公式ウェブサイト(https://www.sss.gov/)も併せてご覧いただくと、さらに詳しい情報を得ることができます。この記事が少しでも役に立てば幸いです。
「アメリカの選抜徴兵制度の変更」をテーマに、今回はその背景た内容についてご紹介しました。これからも、アメリカでの生活に役立つ情報を提供していきますので、次回もお楽しみに!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?