気候変動対応の先の日本 株式会社Beが目指す理想を語ります〜サステナブルやオーガニックが当たり前になるために〜
株式会社Be、代表取締役の稲垣大輔です。
今回は、こういったテーマで書いてみようと思います。
・気候変動問題に関すること、課題
・株式会社Beがやるべきこと、
・「サステナブルやオーガニックが当たり前」になるべき理由
Beでは、”サステナブルビューティー”をテーマにした商品開発・提供をしています。
一口にサステナブルと言っても、様々な視点で考える必要があります。
最近だとSDGs(=Sustainable Development Goals)で定める17の方針が有名でわかりやすい視点ですね。
こだわっているからとはいえ、盲目的に全てをサステナブルに徹底しようとすると「人間の存在が悪」という極端な結論になってしまう可能性があると考えています。
持続可能な社会実現のためには、人と地球環境・自然の共存が不可欠だからこそ、自身が取り組む項目と基準を明確にする事が大切だと考えています。
株式会社Beではそのような考えから、
①気候変動対応
②ウェルビーイング
の2つを軸にしたサステナブルな活動を行っていきます。
気候変動対応そのものの説明については、過去にnoteで書いてるのでその記事にも目を通してもらえたら嬉しいです。
過去記事はこちら
◆気候変動問題とはなにか?
地球の大気に含まれる二酸化炭素などの温室効果ガスは、気温を生物が存在できるレベルに保つ効果があります。
余談ですが、木星や土星は温室効果ガスがないため、寒暖差が極端で、地球の生物には大変厳しい気温になっています。
しかしここ百数十年の間に温室効果ガスが急速に増えたこともあり、地球の平均気温が上昇し、気候の変動が生じ始めています。
温室効果ガスの増加には、人間が毎日行う活動も影響していると言われています。
日本でも昨年2023年がそうであったように、いつもより冬が暖かい、夏は猛暑日が続く、などといった変化が起きています。
これらの現象を総称して気候変動といいます。
気候変動から生じる問題は、人間の様々な活動が原因と言われており、そして私たち人間の暮らし全てに影響を与えるものです。
温室効果ガスが大気中に必要以上に蓄積し、地球の温暖化が進み気候変動が起きる。それは単に気温が上昇するだけでなく、雨の降り方が変わる、海水面が上昇するなどの現象が発生します。
そういった現象は、自然や農業に大きな影響を与えています。
繰り返しになりますが、気候変動が具体的に与える影響について、過去のnote(https://note.com/be_inagaki/n/n92f07e91ed13)に細かくまとめているので、目を通していただければ幸いです。
◆世界、日本の気候変動対応状況(パリ協定などの取り組み)
気候変動に対する世界各国の取り組みとして有名なのが、2015年に採択された地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」だと思います。
「パリ協定」では、世界共通の長期目標を設定しています。
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・世界の平均気温上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力をする
・そのため、できるかぎり早く世界の温室効果ガス排出量をピークアウトし、21世紀後半には、温室効果ガス排出量と(森林などによる)吸収量のバランスをとる
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引用元:経済産業省 資源エネルギー庁 スペシャルコンテンツ
「今さら聞けない「パリ協定」 ~何が決まったのか?私たちは何をすべきか?~」
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/tokushu/ondankashoene/pariskyotei.html
これらの目標に向けて世界中のさまざまな分野において、温室効果ガスの排出量を削減する政策を取るようになっています。
なお、日本の地球温暖化対策計画は、2021年4月に策定された、地球温暖化対策推進法に基づく政府の総合計画として公表されています。
2030年度において温室効果ガスの排出量を2013年度比で46%削減を目指すこと、さらに50%の高みに向けて挑戦を続けることを表明しました。
また、昨年2023年12月にドバイで開催されたCOP28で、2050年にネット・ゼロ(※)を達成する宣言をしています。
※ネット・ゼロ:大気中に排出される温室効果ガスと大気中から除去される温室効果ガスが同量でバランスが取れている状況のこと
このように温室効果ガス排出量の削減を各国政府が約束したおかげで、今後の気温上昇はそこまで極端ではなくなると予想されています。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC: Intergovernmental Panel on Climate Change、以下IPCC)によると、産業革命以前を基準とした2100年時点での世界の気温上昇幅は、2010年時の予想では3.7~4.8℃度でしたが、2022年時の予想では2.4~2.6℃にまで縮小したとのことです。
そこでIPCCは、上昇幅を1.5℃に抑えるという目標を達成するには、2030年までに温室効果ガスの排出量を2019年比で43%削減する必要があると指摘しています。
◆気候変動対応に関する課題
このように世界各国が気候変動対応に向けて舵を切っています。
一方で、ひとりひとりを考えると、気候変動対応について考えているか、意識しているかと聞かれると、おそらく「していない」という答えになるでしょう。
それが課題であると考えています。
ともすれば今の日本では、サステナブルな(持続可能性がある)活動をしていると「意識高い」などと言われがちな風潮であるようにも感じます。
課題1:経済性とサステナブル(持続可能性)のバランスが取れていない
原因は複数あると思いますが、「サステナブル」もしくは「持続可能性」という指標が地球環境だけに向けられており、経済性が置いてかれている状況に原因があると感じております。
現状は
・経済的に余裕のある企業がサステナブルな活動を推進している
・サステナブルにこだわり経済性が二の次になってしまう
といった企業、事例が見られます。
サステナブルを追求しても、必ずしも利益に直結はしないのです。
このように経済性とサステナブル(持続可能性)の二極について、バランスが取れていないから、
「理想だけ」
「やってもむだ」
と思われているのが問題だと考えます。
課題2:持続可能性の基準がわかりにくい
また、特に日本で感じることですが、取り組みの指標が明確になっていない場合が多いように感じます。
最近は「地球環境に配慮した商品」という言葉を見る機会が増えてきたと思います。
では、「地球環境に配慮」しているとはどういうことか。何を基準にしているのか。
わかりやすさも、配慮の大きさも。その度合いはブランド、商品ごとに、大きく異なると感じます。
やや極端かもしれませんが。例えば、こういった違いを感じます。
・基準を明確に公開して、世間にわかりやすい形にしている
・世間にはわかりにくく、「自社の過去商品と比較して少し変わってる」程度で世に出している
少しわかりにくかったかもしれませんが、単に「サステナブル」とか「環境保護」とかにこだわっているとしても。
表現やこだわりの度合い、基準が全く異なっているのです。(少しでもこだわっていることは素敵なことで、その基準が低いとしても全くだめだというつもりはありません。)
課題3:活動との因果関係がわかりにくい
オーガニック認証やヴィーガン認証のように、一定の基準が制定されているのはステキなことですが、どのくらいやったらどういう数字のインパクトや、どう経済に関連するのか、などが広まっていない気がしています。
わたしたち一人一人の活動と、地球環境へ与える因果関係が遠く感じるから、実際に取り組む人がいなかったり、明確な基準を設けて発信している企業や企業を応援している人に対して「意識高い」という発言に繋がったりしている可能性もあると感じております。
サステナブルや気候変動対応などの考え方はもちろん、達成すべき基準を明確にし、発信することも重要なことだと考えていますので、このnoteで発信していきます。
こんなことを真剣に考えているのですが、いざ日本の将来のために、「認証取得商品がどのくらいのシェアになっている必要があるか?」については、私としては結論が出ていません。
今後発信をしていきながらも、まだまだ学び、体験する中で結論を出していきたいです。
◆株式会社Beが考える理想の世界
株式会社Beが考える理想の世界について書きます。
株式会社Beは、”サステナブルビューティー”をテーマにした商品開発・提供、イベント開催などを通して、
「サステナブルやオーガニック、気候変動対応が当たり前」な世界を作れたらいいなと考えています。
・気軽なことからで構わないので誰もがサステナブルに取り組める
・サステナブルが日常に入り込み、気候変動対応に興味関心を持つような人が増える
・オーガニックやヴィーガンはもちろん、サステナブルの達成度合いについて、多くの方にとってわかりやすくなる
・自然に、楽しく世の中に良い影響がもたらされる
「そんなのただの理想だろ」
と思われる方もいらっしゃるでしょうし、自然なことです。
ただし、事実として、そんな理想を実現できている業界や事例を紹介させてください。
まずは「経済性」と「サステナブル」の両立について。
例えば、自動車の燃費向上技術の開発は、経済性と環境配慮の二極の課題解決がリンクしています。
仕事や通勤などで自動車を求める消費者は、いわゆる「燃費」の良い自動車を好みます。
よりガソリン代がかからないように、より少ないガソリンでより遠くにいけるほうがうれしいからです。
自動車メーカーがより燃費のよい自動車を開発し、提供することは、化石燃料の消費量や温室効果ガスが減って気候変動対応に繋がります。
それだけではなく、消費者により求められるようになり売上も増える、すなわち経済性のアップに直結しています。
もちろん自動車業界が完璧だということはなく、環境配慮に向けた取り組みをもっと進めるべきと思います。
ガソリン車やディーゼル車では排ガスとして、ハイブリット車やEV車(=電気自動車)では製造時に出るものとして、そもそも温室効果ガスが排出されるなどの問題があり、それを減らすことがまだまだ求められています。
少し話が変わりますが、私が小学生の時はオゾンホールの問題が教科書にも載っていた記憶があります。
当時はオゾンホールの原因となるフロンガス排出を削減するため、各電機メーカーがフロンガスを使わない家電開発・販売にやっきになっていましたが、現在ではフロンガスを使わない商品開発が当たり前になり、そもそもオゾンホールが話題に上がらない状況になっています。
昔は浄水器を設置したり、ミネラルウォーターを飲んだりするのが一部の方だけだったのが、現在の東京では当たり前になってきている印象があります。
※私個人としては、世界で類を見ないくらい日本の水道水の水質は高いと思ってます。
電話は家からかけるもの、だったのが携帯電話、スマホが当たり前になりました。
通信販売が怪しいと言われていた時代もありましたが、今では通信販売を利用しない方が少数派になっています。
これまでの歴史を振り返っても、当たり前じゃなかったことが当たり前になった事例はたくさんあります。
気候変動対応についても同様で将来「気候変動対応ってあったんだ」と会話される様な時代、サステナブルやオーガニックが当たり前の時代がになると嬉しいです。
将来、サステナブル、オーガニック、気候変動対応、などが当たり前になり、話題にならない世の中が理想と考えています。
◆株式会社Beがやるべきこと、達成すべき基準
株式会社Beとしては気候変動に対してどのような対応をするか、人間や文明の存在ありきで「地球と共存するために何をすべきか」という観点で方針を定めました。
株式会社Beでは水、土、木を健康に保つことに繋がる活動をします。
また、温室効果ガスの一つである、二酸化炭素の排出量削減に繋がる、以下の活動ができたらと考えています。
・オーガニック認証取得商品の提供
・リサイクル容器の活用
・国産原料の採用(未利用資源の活用含む)
・商品容器の再リサイクル率100%の実現
・ネットゼロ、クライメートポジティブの実現
・日本における正しいオーガニックの知識を普及する
・コスメ市場に置けるオーガニックコスメのシェア拡大
前述の通り、私は近い将来「サステナブルやオーガニックが当たり前」な時代が来てほしいですし、来ると信じています。
環境に配慮した商品、原料、農作物が当たり前になり、需要が増え、全ての方々へお買い求めいただきやすい価格で必要な商品を提供できるようになります。
循環が始まった瞬間に、原料生産者、商品生産者、消費者すべての前提や当たり前がガラリと変わります。
未来の地球は、わたしたちの日々の消費活動という投票を通じて作られていきます。
Beはその投票の一つとして選ばれるよう、そして何より投票するために指標となる情報を発信していきます。
これからもこのnoteでは「小さな一歩から始める、未来の地球へのアクション。」をテーマに、未来へ一歩踏み出したくなるような情報を発信しています。
■公式プロフィール
稲垣大輔(いながき・だいすけ)
株式会社Be 代表取締役
北海道出身
2002年、北海道大学工学部を卒業し、国内大手自動車会社に就職。
自動車のブレーキ設計や人間工学を活かした開発、エンジンの解析業務に携わる。
2012年にイベント会社を創業。
2017年に株式会社Beを創業し、現在に至る。
■関連メディア
◆アクティブオーガニックブランド「Be」公式HP
https://be-beauty.jp/
◆「Be」オンラインストア
https://be-store.jp/
◆「Be」公式インスタグラム
https://www.instagram.com/be_activeorganic/?hl=ja
◆「Be」公式Youtube
https://www.youtube.com/channel/UCtEhEgJPGJQ9IX4y5vbmESw
◆「Be」公式note
https://note.com/beofficial
◆「Be Organic(ビーオーガニック)丸の内本店」
https://be-beauty.jp/be_organic/
◆株式会社Be社長 稲垣大輔のブログ
https://ameblo.jp/not-biz-but-love
◆株式会社Be社長 稲垣大輔のFaceBook
https://www.facebook.com/daisuke.inagaki.be
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