2・大移動

移動日当日朝から予報ハズレの雪
自分の自宅から空港までは車で約3時間、飛行機の離陸は昼頃
とはいえ慣れない飛行機なので早めに4時半に移動を開始した
緊張で前日寝られなかったせいか眠気が強く途中コンビニで仮眠した以外特に問題なく空港には8時半頃到着した
なんやかんやご飯を食べようかと思っても緊張から食が進まず断念
脂汗をかきながら飛行機への搭乗待ちをする事にした

そして飛行機はスプリングジャパンという格安航空、隣の大手のジェット機と比べるとかなり小さかった
一抹の不安を覚えながら搭乗したがこの不安は的中する事になる
飛行時間も短く最初は高校ぶりの飛行機に楽しみな気分もあった
しかし、脂肪を蓄え筋肉を蓄えてきた所謂"わがままボディ"の自分には座席の狭さが辛かった
しかもやたら揺れる、想像の五倍は揺れる
船に乗り慣れていて酔わない自信があったが、色々な要素が重なりなかなか辛いフライトであった
何より自分は人混みと狭所が飛び抜けて苦手で飛行中ずっと息苦しさに苦しむ事になる
隣の座席に人が居たらさぞ迷惑したろうが、運良く誰もおらずそこだけは良かったと思った

既に心が折れそうになりながら成田に到着
そこから若干迷いながらスマホ片手に移動方法を考える
なかなか値段はするが楽そうなスカイライナーで移動を決めた
到着した大宮だったかな?そこからホテルをとっていた蒲田駅のアパホテルに到着するまで1時間かかることになるのだが(迷ったし降りる駅を間違った)

アパホテルに着いてから周辺を散策
やたら目立つ家系ラーメンの店を見つけ入ってみたが思ったほど美味しくはなかった
帰りに銀だこを買って帰ったがそれは美味かったな

ホテルに帰り靴を脱いだ時の開放感は最高だった
北海道ではほぼ車での移動でMT車とはいえそんなに歩くことも無い
足の裏と踵が痛くて冷やして揉んで次の日に備えることにした
明日は神椿代々木決戦
どれ程の規模感もまだわかってなくて、ただ単純に
「花譜ちゃん理芽さん情緒さん幸祜さん春猿火さんを見られる、同じ空間に居られる
そういえばVALISも出るって言ってたな、チノ先生よく見えるといいな」
そんな事を思っていた
心臓は今にも割れそうで情緒も不安定で
あんなに不安と興奮と期待とが混ざりあった感情は初めてだった
自分にとって人生が変わる瞬間が間近に迫っていた事も知らずに
見知らぬ天井を見上げながら目を閉じた

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