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茨城の、想像を絶する時代遅れ感。

僕は暴走族って、とっくに終わった文化だと思ってました。

僕の育ったとあるベッドタウンでは、僕が中学生のころ(15年と少し前)には暴走族が解体されてなくなっていたし、そもそも解体される前だってほとんど走ってなんかいなかったから。え?いたの?って感じ。


今からちょうど4年前、僕は生まれて初めて茨城に来ました。(いや、正確には大洗に海水浴に来たことは一度だけあったけれど)

初めて茨城に来て、水戸の駅周辺をふらふら散歩していたら、何やらやたらとうるさい音をさせて、音のわりには遅いバイクの音が背後から2台。

「うるせぇなぁ」と思いながら振り返って驚きましたよね。

だって「それどう考えても視界不良でしょ?」っていう感じに鼻の伸びたバイクと無駄にベカベカ装飾されたちんどん屋みたいなバイクが2台で蛇行してんだもん。

開いた口が塞がらないってのは、ああいうのを言うんだと思います。ほんとにびっくりしました。

茨城はまだそういう文化が残ってるんだなぁと。とんでもないとこに来たなと思いましたよ。

4年経って、少しはマシになった気がします。この間に、大洗の暴走族が震災のニュースを見ながら「こんなことしてる場合じゃねぇ」って自主解散して少し話題になったりもしました。ま、大洗は町ごと津波にやられたんだから走れる道もなくなって、解散も当然の話ですけどね。(感心しつつも、少し「いや、震災前だってそんなことしてる場合だったことは一度もねぇだろうがよ」と笑ってしまったのは内緒の話です。)

翌日、若干のカルチャーショックを受けながら、引っ越しの手続きを済ませて僕の茨城移住の第一歩は無事に幕を閉じました。


追伸

衝撃的な第一歩ののち、本格的に移住した初日にコンビニに行ったら『チャンプロード』と『ソウルジャパン』という、いかにも暴走族とかヤンキーの好きそうな雑誌が、棚のど真ん中に鎮座ましましてらっしゃって、その時にはもう、さすがに我慢しきれず、にやにやしながら雑誌立ち読みしてみました。

常磐道は、タイムマシンなのかもしれません。

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