BDDNEWSレター　2021.11.15　NO.57

◇◆◇経済◇◆◇

【10月輸出額47.3億ドルに急増】

　世界経済がコロナパンデミックの影響から回復の兆しを見せる中、バングラデシュの10月の輸出は月間記録を更新する47.3億ドル(5396.8億円)となった。

　9月も前年同月比37.99％増の41.6億ドル(4746.5億円)で過去最高を記録したが、10月は前年同月比60.37％と驚異的な増加となった。

　輸出促進局(EPB)が2日に発表したデータによると、現会計年度当初4カ月間（7～10月）の衣料品を中心とした海外売上高は、前年同期比22.62％増の157.5億ドル(1兆7970億円)だった。

　全出荷額の80％以上を占める衣料品輸出額は、7～10月期は前年同期比20.78％増の126.2億ドル(1兆4399億円)となった。

　「現在、衣料品の国際市場は堅調で、当社の受注も大幅に増加しています。今後数カ月間は好調を維持するものと思われます」
　バングラデシュニットウェア製造輸出業者協会のモハムマド・ハテム会長は述べた。

　ハテム氏によると、糸の価格が40％近く上昇したことを受けて衣料品価格を再調整したことが、輸出の伸びに繋がったという。

　「衣料品価格は新たな再調整で少なくとも20％の上乗せが必要でした。そのレベルには達しませんでしたが、幾分か上がりました」

　「中国とベトナムは複数のトラブルに直面しています。一部の注文はそこからバングラデシュへ移ってきています」
　ハテム氏は堅調な成長を維持させるため、政府に政策支援を求めた。

Financial Express Nov 3 2021

■輸出金額推移

【流通業、GDPの14％に貢献】

　バングラデシュ統計局（BBS）の調査によると、オートバイ修理工場を含む卸売・小売業などの394万7千事業所が、国内総生産（GDP）の約14％に貢献していることが明らかになった。

　また、862万7千人が卸売・小売業からなる流通業で働いていることも分かった(2019年12月時点)。そのうち、88.30％がフルタイム、残りがパートタイムとなっている。