BDDNEWSレター 2022.3.1 NO.64
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BDDNEWSレター 2022.3.1 NO.64

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◇◆◇コロナからの回復◇◆◇

【上場繊維企業の収益急上昇】

上場繊維企業の収益急上昇

 現2021-22年会計年度第2四半期(10~12月)、上場繊維企業は前年同期比152%増という驚異的な収益を記録した。

 経済アナリストらは理由として、糸価格の上昇、綿花の未使用在庫、輸出の増加、ドルに対する自国通貨の切り下げを挙げている。

 上場する繊維・衣料品企業58社のうち、44社が過去2年間の収益データを開示しているが、前年同期9.9億タカ(13.2億円)だった44社全体の収益総額は25億タカ(33.3億円)まで増加した。

 「原料である綿の在庫を十分に持っていたので、糸の市場価格が価格が上がるにつれ、収益が急上昇しました」
 マティン(Matin)紡績のシャー・アラム・ミア秘書室長は述べた。

 2021年、バングラデシュは850万俵の綿花を輸入、30億ドル(3432億円)以上支払った。1俵は218キログラムに相当する。

 広く消費されている30番手カード糸の価格は、1年前は1キログラムあたり3.9ドル(446.1円)だったが、昨年12月に4.71ドル(538.8円)まで値上がりした。糸価格は平均で約40%値上がりしている。

 一方、パンデミック後に衣料品輸出が増加したため、すべての関連部門で収益が伸びたという。

 第2四半期、同社は前年同期比121%増の2.78億タカ(3.7億円)と、スクエア(Square)・テキスタイルに次ぐ2番目に高い収益を上げた。

 スクエア・テキスタイルは318%増、4.6億タカ(6.1億円)という驚異的な収益を上げた。

 「今年は繊維企業の業績が非常に素晴らしく、株式投資家を喜ばせています」
 シャンタ・アセット・マネージメント(Shanta Asset Management)のエムラン・ハッサンCEOは、糸価格の上昇で収益が増加したうえ、さらなる価格上昇が予想されたため、企業はどんどん事業を拡大したと述べた。

 バングラデシュ繊維工場協会(BTMA)によると、昨年、新工場が26カ所設立され、およそ60億タカ(79.8億円)の投資があったという。

 「一方でドルはタカに対して上昇しました。輸出型企業が多いため、結果的に利益を押し上げることになりました」

 中央銀行のデータによると、銀行間為替レートは1月10日に1ドル=86タカ(114.45円)と過去最高を記録した。現地通貨は、場外市場で1ドルあたり90タカ(119.77円)以上で取引されているという。

 ハッサン氏は利益の増加に伴い、ここ数カ月で株価も上昇したと補足した。

 ランカ・バングラ(LankaBangla)セキュリティーズのデータによると、2日の繊維企業の株式時価総額は2021年6月1日と比較して73%増の1759.4億タカ(2341.4億円)となった。

 繊維・衣料品会社44社のうち、25社が第2四半期に増益となった。5社は赤字から黒字に転換、14社は減益を記録したことがデータで示されている。

 エビンス(Evince)テキスタイルの収益率が最も高く、前年同期の10万タカ(13.3万円)から910万タカ(1211万円)へ急激に増加した。

 モザッファー・ホサイン(Mozaffar Hossain)紡績は300万タカ(399.2万円)から7千万タカ(9315.8万円)へ、エンボイ(Envoy)テキスタイルは4千万タカ(5323.3万円)から1.9億タカ(2.5億円)へ増加した。

The Daily Star Feb 3 2020

【紙・紙製品輸出が伸長】

紙・紙製品輸出が伸長

 現会計年度当初7カ月間(7~1月)の紙・紙製品製造業の輸出収益は、パンデミックの影響からの回復を示すように大幅な伸びを記録した。

 輸出促進局(EPB)のデータによると、前年同期比34.56%増となる5330万ドル(61.5億円)をもたらした。この輸出実績は、EPBの目標である4268万ドル(49.2億円)よりも24.88%高い数字となっている。

 業界関係者によると、バングラデシュは様々な種類のティッシュや包装資材などの紙製品を大量に輸出しているという。

 製紙工場経営者のアブドゥル・ジャバー・カーン氏は、コロナ禍で落ち込んだこの産業はほぼ正常軌道に戻ったと述べた。

 「輸出収益の増加は、人件費の低下と他国からバングラデシュへの工場移転を背景に急成長する製紙業界が好転した兆しです」
 アジア製紙のカーン社長は、国内製紙会社が生産能力を拡大し、世界に進出していることから、輸出収益は今後さらに伸びると予測した。

 輸出データによると、製紙業界の輸出収益は、2018-19年度の8173万ドル(94.3億)から、パンデミック発生後の2019-20年度に7797万ドル(89.9億円)まで落ち込んだ。

 2016-17年度は5687万ドル(65.6億円)、2017-18年度は7576万ドル(87.4億円)だった。

 業界関係者によると、国内製紙会社には10%の現金奨励金が出るという。

 現在バングラデシュは、米国、英国、マレーシア、シンガポール、韓国、インド、ネパール、ブータンなど、50カ国以上に紙と紙製品を輸出している。

 バングラデシュ製紙工業協会(BPMA)のデータによると、登録された105カ所の製紙工場のうち、約70カ所の民間製紙工場が操業している。また、複数の工場は、国内外のニーズに応えるため新たな紙製品の生産能力を増強した。

 国内紙市場の規模は約500億タカ(670.5億円)と推定され、近年は年率5.0%以上の成長を記録する。製紙会社は7千億タカ(9387億円)を投資し、年間150万トンの生産能力を持つに至ったが、国内の紙製品の需要は約60万トンに過ぎない。

 一方で様々な種類の紙およそ30万トンが輸入されている。

Financial Express Feb 14 2022

■紙製品の輸出入内訳(2019年)

SOURCE:OEC

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