BDDNEWSレター 2023.3.15 NO.89
◇◆◇デジタルからスマートへ◇◆◇
【スマートバングラデシュへ】
ハシナ首相は、政府は2041年までに「デジタルバングラデシュ」を「スマートバングラデシュ 」に変身させると述べた。
「2041年までに我が国を先進的で豊かな国にします。私たちはデジタルからスマートバングラデシュへと変身します」
また、スマートバングラデシュは4つの基盤、スマート市民、スマート経済、スマート政府、スマート社会からなり、それを構築するために取り組んでいるとした。
さらに、スマートバングラデシュではすべてがテクノロジーで処理され、市民はテクノロジーを効率的に利用し、経済全体がテクノロジーによって運営されることになると述べた。
「若い世代は、2041年までにバングラデシュを先進的で豊かな国にするための戦士です。あなた方は2041年のスマート市民として準備しなければなりません」
ハシナ首相は、デジタル・バングラデシュ・ディボス-2022の記念プログラムに主賓としてオンラインで参加、受賞者表彰の際にスピーチを行った。
2008年12月12日にハシナ首相が「ビジョン2021」の前提としてデジタルバングラデシュ構想を発表したことを記念して行われた今回のプログラムは、ICT局が「Advanced Technology, Inclusive Development」をテーマにボンゴボンドゥ国際会議場(BICC)で開催した。
Prothom Alo Dec 12 2022
【スマートバングラデシュの道】
シェイク・ハシナ首相が「デジタルバングラデシュ」ビジョンを宣言したとき、いずれ実現すると信じていた人はほとんどいなかった。だが、10年を経て、それは夢ではなく現実となった。
ハシナ首相は2022年12月12日、バングラデシュを次のステップに進めるためのマスタープラン「スマートバングラデシュ 」を発表した。
「スマート」とは、モノのインターネット、人工知能、ブロックチェーン、ビッグデータ、ロボティクス、ドローン技術、3Dプリンティングなどの先端技術を活用し、社会のさまざまな側面を改善することをいう。
「スマートバングラデシュ」エコシステムは、「スマート市民」、「スマート政府」、「スマート社会」、「スマート経済」という4つの柱から成り立つ。
「スマート市民」の目標は、市民に「デジタルファースト」のマインドセットを身につけさせ、キャンペーンやデジタルリテラシープログラムを広く実施することだ。市民は携帯電話やインターネットなどのデジタル技術を使って、情報にアクセスできるようになる。
「スマート政府」は、医療や教育、農業、歳入管理、安全保障などの優先分野で、100%ペーパーレスのオフィスと個別化されたサービスプラットフォームを導入する。バングラデシュでは2千件以上の行政サービスを自動化し、デジタル化を進めているが、2041年の目標達成にはさらなる大きなステップアップが必要だ。
「スマート社会」とは、テクノロジーとイノベーションを駆使して、人々の生活水準を向上させることだ。市民はデジタルな寛容さ、倫理観、価値観を身につけることになる。キャッシュレス決済のエコシステム、スマートシティ、スマートグリッドは不可欠な要素となる。
バングラデシュが2041年までにICTを収益の柱のひとつにしようと計画していることを考えると、「スマート経済」は重要な意味を持つ。2041年までにICTの経済規模が500億ドル(6兆7449億円)に達し、少なくとも50社のユニコーン*のスタートアップがバングラデシュの市場を支配すると期待されている。
建国の父、ボンゴボンドゥ・シェイク・ムジブル・ラーマンの夢を一言で言えば、貧困がなく、社会的・経済的に公平で、富を共有する国を作ることだった。
政府は「デジタルバングラデシュビジョン2021」に引き続き、「ビジョン2041」を掲げ、2041年までに極度の貧困を撲滅し、高所得国の地位を獲得することを明確な目標とした。この目標にどれだけ早く到達できるかは、今日の行動と仕事にかかっている。政府と民間企業が手を携えて、「スマートバングラデシュ」の夢を実現させなければならない。
*「設立から10年以内」「企業評価額が10億ドル以上」「非上場企業」「テクノロジー企業」といった4つの条件をすべて満たしている企業
The Daily Star Feb 22 2023
【上半期のIT輸出急増】
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