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BDDNEWSレター 2021.11.1 NO.56

◇◆◇経済◇◆◇

【景気回復で税収増加】

景気回復で税収増加

 8月初旬に全国的なロックダウンが解除されて以降、経済ビジネス活動が回復したことで、今年度7~8月期の歳入は3454.8億タカ(4479億円)となり、前年同期の3016億タカ(3910億円)からおよそ15%増加した。

 国家歳入庁(NBR)の暫定データによると、海外取引を通じた輸入の急増が歳入増加を支えた。

 このような堅調な伸びにもかかわらず、現会計年度7~8月の目標である3975.9億タカ(5154.5億円)には521.5億タカ(676.1億円)届かなかった。

 NBRは、会計年度全体で3.3兆タカ(4.28兆円)の税収を目標としている。

 政策対話センター(CPD)上級研究員のタウフィクル・イスラム・カーン氏は、歳入額が増えているにもかかわらず、年間目標は達成できそうになく、今回の徴収の伸びは、コロナパンデミック第2波後の回復に沿ったものだと述べた。昨年度はコロナパンデミックによる経済活動の低迷のため、全体の税収は減少した。

 現会計年度最初の7月は第2波対抗のために約3週間のロックダウンとなり、経済活動が停滞した。そのため、税務担当者が計上した税収は前年比4%増にとどまった。

 だが、ワクチン接種とロックダウン解除で企業活動が活発化したため、VAT(付加価値税)局は、7~8月期の間接税が前年同期の1135億タカ(1471.5億円)から1296.4億タカ(1680.7億円)へ、14%増加したと発表した。

 また、輸入増加が続いたため、税関からの関税徴収額は前年同期1000.8億タカ(1297.5億円)から1158億タカ(1501.3億円)へ、16%増加した。

 直接税である所得税の好調も続いている。NBRのデータによると、現会計年度7~8月期に各税務署が徴収した金額は、前年同期の880億タカ(1140.9億円)から1000.2億タカ(1296.7億円)へ、14%増加した。

The Daily Star Oct 5 2021

■税収及びGDPに占める税収割合

税収と税収割合

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