BDDNEWSレター 2021.10.1 NO.54
◇◆◇写真で見るバングラデシュ◇◆◇
何百隻もの船舶が停泊するカルナフリ川。壮観で危険だ:チャットグラム市
友人と再会を喜ぶSSC(中等教育資格証明試験)受験生:ボリシャルモデルスクール&カレッジ
カタツムリを殻から取り出して売ると1袋70タカ(89.6円)になる:クルナ県ビル・パプナ
事務室が浸水して公務に支障が:クミラビクトリア公立カレッジ
チャンドラゴナにあるKPMカルナプリ製紙工場に竹を運ぶ:ランガマティ県
ダカティア川を船で渡って学校へ通う生徒たち:クミラ県ラクサム
踏切が修理中のため、踏切り番が歩行者を止めて列車を通す:チャトグラム市カダムトリ
地元市場に並べられたヒルサ:チャンドプール県
2年半ぶりに再会した母子。母親は息子の治療費を得るためにサウジアラビアで働いていた:ハズラットシャージャラル国際空港
サイード・アシュラフル・イスラム記念ボートレース:キショルゴンジ県ホサインプール郡ブルハマプトロ川
◇◆◇経済◇◆◇
【自動車産業発展政策2021】
政府は、2030年までに輸入車への過度の依存を減らし、交通手段を電気自動車に切り替え、自動車製造の地域ハブとなることを目指す国内初の自動車政策を発表した。
『自動車産業発展政策2021』は、企業が自動車工場を設立することを促進するため、税制および輸出上のインセンティブを提供する。
21日に商業省が発表した同政策によれば、投資家は自動車を製造するための資本機械や設備を、商用車メーカーは自動車部品を4年間、関税なしで輸入することができる。また、投資家は国内で製造された商用車を販売するため、無利子融資を受けることもできる。
さらに、国内で組立てられた自動車やCKD(コンプリート・ノック・ダウン:製造国から全ての部品を輸出し、それを現地で組み立てて車を完成させる)自動車の輸出には、15%のキャッシュインセンティブが与えられる。
国内の自動車産業は過去20年間、目覚しい成長を遂げ、国民経済に大きく貢献してきたことから、潜在的な産業として注目されてきたが、最近、新技術の導入や人的資源管理の効率化により、1つの到達点を迎えつつある。
政策では「バングラデシュの自動車産業は、将来的にグローバルなサプライチェーンの一部になる可能性もある」とし、自動車やオートバイの需要が高まっているのは、一般市民の購買力が向上した結果だとした。
政策は、進化を続ける自動車エコシステムを前進させるため、明確なロードマップの提供も目的としている。例えば、国内で組立てられた車の方が輸入車よりも価格が安いため、中古車の輸入は抑制される。
一方、国内消費者は、「メイド・イン・バングラデシュ」の自動車を購入すれば所得税の還付が行われる。
ニトル・ニロイ(Nitol-Niloy)グループのアブドゥル・モトルブ・アーメド会長は、政策はバングラデシュを自動車生産国へと発展させるとしたうえで、手頃な価格で車を手に入れることができるので、消費者にもメリットがあると述べた。
消費者は輸入関税を支払う必要がないため、国内メーカーはセダン車を100万タカ(129.5万円)以内で販売できるようになる。
一方、政府は中古車ビジネスに携わる企業や地元メーカーを支援するため、中古車管理ガイドラインや自動車廃棄政策を策定する。さらに、ダンピングや不公正な貿易を防止するため、アンチダンピング税を課す。
CKD工場を設立するための機械類の輸入は、一度だけ100%の関税及び税金の免除を行う。また、メーカーが部品を輸入する際の課税総額は25~35%とするが、国内で調達した場合の課税率は10%以上としない。
さらに、年間収入の1%を研究開発に費やす場合、1%の還付税を受けることができる。
自動車産業発展政策2021は、2030年までに乗用車、バス、トラック、三輪自動車を中心とした自動車の大半を電気自動車にすることを目指している。そのため、一定期間、財政的なインセンティブ、道路税の免除、登録料の割引を提供する。また、電気自動車組立てメーカーには、10年間の税制優遇措置が適用される。さらに、充電スタンドやバッテリーリサイクル工場も設立する予定だ。
The Daily Star Sep 24 2021
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