BDDNEWSレター 2020.10.1 NO.30

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衣料品輸出回復

 バングラデシュで重要な位置を占める衣料品産業が、8月のコロナ禍から急激な回復を見せている。世界中の業者からの注文に対応するために工場がフル稼働し始め、輸出が50%急増したのだ。

 衣料品出荷額は33億ドル(3663億円)に達し、前年の23億ドル(2553億円)から増加したと、バングラデシュ衣料品製造輸出業者協会(BGMEA)は発表した。

 まだパンデミックの影響を受けているにもかかわらず、H&MやPrimark、Walmartなどの小売大手からキャンセルされた注文が復活したことで、バングラデシュの衣料品産業は復活を遂げたと、BGMEAのカーン・モニルル・アラム・シュボ報道官がAFP通信に語った。

 バングラデシュでは3月26日から1カ月間、新型コロナ感染拡大防止のために工場を閉鎖した。4500ある衣料品工場では400万人(女性が2/3)以上の労働者が働いていたが、何十万人もの労働者が解雇された。

 一方、ヨーロッパにEspritやCasamodaブランドなどの高級ファッションを輸出するハンナン(Hannan)グループは、この2カ月で1600人近くの労働者を募集した。

 「最悪の事態は脱したと思います。複数の小売業者から新たな注文が入り、キャンセルされた注文が復活しています。出荷期限に間に合わせるため、新しい労働者が必要なのです」
 1万2千人の従業員を雇用するハンナングループのABMシャムスディン会長はAFP通信に語った。

Prothom Alo Sep 1 2020

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経済は緩やかな回復基調

 アジア開発銀行(ADB)が、バングラデシュ経済は緩やかな回復を見せ始めたと述べているように、経済はすでに新型コロナパンデミックから回復を始めている可能性がある。

 「5月以降の経済の慎重な再開と世界的な経済状況の沈静化で、2021会計年度の当初2四半期は緩やかな回復が予測される」
 ADBの「アジア発展展望2020最新版」は述べている。

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