BDDNEWSレター 2022.2.15 NO.63
◇◆◇消費の拡大◇◆◇
【バイク需要高まる】
バングラデシュのバイク愛好家の間でエンジン容量の大きいバイクの需要が高まっている。これらのモデルの安全性が高まり、価格が安くなってきたからだ。
市場関係者によると、昨年、150ccバイクの需要は30%、125ccは13%、100~110ccのバイクは16%伸びた。だが、市場では低容量エンジンのシェアが依然として約55%と、半分以上を占めている。
他のセグメントに比べてより大きな排気量を持つバイクの販売台数が増えたと話すのは、ヤマハの現地代理店ACIモ―ターズのサブラタ・ランジャン常務取締役。排気量の大きいバイクの価格や登録手数料の引き下げで販売台数が伸びたという。また、150ccバイクは安全で快適なため、顧客に好まれているとした。
さらに、125ccと同じ価格で150ccバイクを購入できることが大きいという。125ccバイクは約20万タカ(26.7万円)だが、基本的に150ccも同じだ。
「2021年に経済が正常に戻ったので、2020年より売上は伸びました」
ランジャン氏は、他に不測の経済災害がない限り、バイクの需要は2030年まで毎年20~25%成長すると分析した。
バングラデシュ道路交通局(BRTA)のデータによると、2021年のバイクの登録台数は合計37万5252台で、前年の31万1016台に比べて21%増加した。月間平均登録台数は2020年が2万5918台で2021年は3万1271台だった。
市場関係者は、バングラデシュ国内で製造・組立への投資を促したパンデミックがもたらした課題を克服することで、成長予測を達成できるとした。彼らによると、2019年は前年の4千台から25%多い5千台のバイクが販売されたが、2020年はコロナパンデミックの影響で販売台数が減少したという。
「2021年は全ブランドのバイク販売が成長し、今年もこの傾向が続くと期待しています」
オートバイ製造輸出業者協会のハフィズル・ラーマン・カーン会長はいう。
カーン氏は、二輪を含めた自動車部門の成長を支援するために政府が20年間の税制優遇措置を講じていることが、市場の発展に繋がるとの見方を示した。
日本のホンダ、スズキ、ヤマハ、インドのバジャイ、TVS、ヒーロー、そしてバングラデシュのランナー・オートモービルズ、アトラス・バングラデシュ・リミテッド、グラミン・モーターの9社は、急成長する市場で、オートバイ製造と組立てをほぼ国内で完結できるようにした。
このうち、ランナー、ホンダ、ヒーローは主に個人向けバイクを製造する。
ヒーローのバイクを組立てるニトル・ニロイ(Nitol Niloy)グループのアブドゥル・マトラブ・アーメド会長は、顧客が情熱ではなく必要性に応じてバイクを購入するため、100から110ccのバイクの需要はまだ大きいとした。
バングラデシュ・ホンダのシャー・ムハンマド・アシェカー・ラーマン財務商業部長も、低容量エンジンの市場シェアは125ccや150ccのバイクに比べて高いと述べた。
The Daily Star Jan 27 2022
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