BDDNEWSレター　2021.4.15　NO.43

◇◆◇新型コロナウィルス◇◆◇

【2月1日以降の毎日の感染者推移】

　2月13日に感染者291人と底を打ったバングラデシュ。その後感染者は徐々に増え、3月10日は1千人を突破した。3月21日には2千人、3月23日には3千人、3月29日には5千人を突破し、4月1日以降も6千人台、7千人台と一向に減っていかない。政府は4月5日午前6時から1週間のロックダウンを、その後、4月14日から完全ロックダウンを実施することを決定した。

【首相、コロナ対策呼びかけ】

　シェイク・ハシナ首相は1日、新型コロナウイルスの急拡大を防ぐため、公共の場での集まりや不必要な外出を避け、どこでもマスクを着用するよう国民に呼びかけた。

　「今回、ウィルスは非常に急速に広がっています。国内だけでなく世界中で見られます。当初すべてを制御したように、再びコロナウイルスを抑えなければなりません」

　首相は、新型コロナウイルスは国内でほぼ制御されていたが、ワクチン接種プログラム開始後、人々が油断して健康規則を軽んじため、感染者が急増したとの見方を示した。

　ワクチン接種後もマスクを着用し、健康規則に従うよう繰り返し呼びかけたが、公共の場での集まりが過度に増えているという。

　首相はすでに感染拡大防止のために複数の指示を出していることに触れ　　　　　「徐々に制御しようとしていますが、そのためには国民の協力が必要です。人が密集するようなことがないよう、特に注意していただきたいと思います」と述べた。

　さらに、結婚式のような大勢が集まるプログラムを避け、仕事を終えたら短時間で帰宅するよう求めた。また、感染しているかどうかにかかわらず、全国民が常にマスクを着用するよう呼びかけた。

　一方、感染対策として、布で頭を覆ってお湯の蒸気を吸い込むこと、マスタードオイルを鼻に塗ることを勧めた。マスタードオイルは地方の習慣だが、効果が高いという。

　「私はコロナウイルスが発生してから、外出するときはいつもマスタードオイルを鼻に塗っています」

Financial Express Apr 1 2021

【ロックダウン再び】

　4月5日から全国でロックダウンが始まるのに伴い、政府は7日間の公共交通機関利用禁止の通達を出した。

　内閣府が発表した通達によると、制限は5日午前6時から4月11日深夜まで、市場、ショッピングモール、ホテル、レストランにも適用される。

[許可されるもの、されないもの]

・道路、鉄道、水上交通、国内路線など、あらゆる公共交通機関の運行は停止される。貨物の輸送、生産流通、緊急車両には適用されない。また、海外からの帰国者にも適用されない。

・法執行機関、緊急援助隊員、医療サービス、公共サービス、消防サービス、陸・海・空港、電話、インターネットプロバイダーに従事する車両は走行が可能。

・すべての政府、半官半民、自治体事務所では、緊急時の業務を遂行する職員だけが車両を使うことが認められる。また、工場や建設工事は継続される。BGMEAとBKMEA（2つの主要な衣料品産業グループ）は野外診療所を作り、労働者のために適切な医療体制を確保する。

・市民は午後6時から午前6時まで、薬や日用品の購入、治療、遺体の埋葬などの緊急時以外は外出することはできない。

・レストランや食料品店では食品を提供することはできるが、食事をすることはできない。

・ショッピングモールは閉鎖されるが、Eコマースサイトは営業可能。だが、スタッフはオンライン取引を行う際の健康規則に従う必要がある。また、顧客が店に行くことはできない。

・食材などの必需品は、午前8時から午後4時まで野外で販売することができる。台所市場の管理当局や地方自治体は、健康規則が守られていることを確認しなければならない。

・バングラデシュ銀行は各銀行のサービスを限定規模で継続する方法について指示を出す。

・軍はダッカに野外病院を設置する準備を行う。

・県や地方自治体はこれらの指示を実行するために必要な措置を講じ、法執行機関はパトロールを強化する。命令に反した者には法的措置をとる。

Financial Express Apr 4 2021

【週平均で見る新型コロナ新規感染者推移】

【週平均で見る新型コロナ死亡者推移】

【1回以上のワクチン接種率】

【週平均で見る新型コロナ検査数推移】

◇◆◇コロナ禍の経済◇◆◇

【今年度7.2％の成長予測】