童謡『チューリップ』が歌えてなかった件

「咲いた、咲いた」で始まる、あの有名な『チューリップ』ですよ。この歌い出しの部分、多分ず〜っと音ハズしてました。もちろん微妙になんですが、そりゃあカラオケで音痴な筈だよ。

皆さんご存知の通り、この歌い出しは「ドレミ、ドレミ」です。「咲た」のところ、つまり「レ」の音を、ほんの少しだけ高く歌ってました。

だから何だよ!と思われるかも知れませんが、これはかなり重要です。僕の頭の中のドレミファソラシドは、ずっと「レ」の音だけほんの僅かですが高かったのです。壊れたクラリネットかよ。それでずっとバンドでベース弾いてたとか、凄く恥ずかしい。

僕が飲んでいる薬の中には、音感がズレるという副作用を持つものがあるので、その所為にしておこう。


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以下、若干の音楽用語を含みます。興味がある方向け。

例としてキーをCとしていますが、絶対音感は持ってないので、恐らくどのキーでも同じです。

何故そんな事に気が付いたかと言うと、Cメジャースケールは頭の中で歌えるのに、C(ナチュラル)マイナースケールは歌いにくい、と言う事が始まりでした。そして突き詰めていくと、どうやら出だしのC-D-EとC-D-E♭あたりが怪しいのです。

当初、C-Dまでは共通なのでEもしくはE♭にいく段階、つまりE♭に上がるところがおかしいのだ、と思いました。しかし、楽器と合わせて歌ってみると、なんとDの音がほんの少しだけ高いのです。既に高い方へズレているところから半音上げてE♭に行くのに不自然さがあり、歌いにくいことが分かりました。

では、Cメジャースケールでは何故、間違ったDからEへは行けるのか?どうやら僕の頭の中では信頼の置けないDもどきは無視して、最初のCとの関係だけで強引に修正してEを歌っていたようです。面白いもので、Dが正確になるとE♭には行きやすいのにEへ行きにくくなりました。これまでと逆転し、マイナースケールは歌えるけど、メジャースケールがかなり不安定です。あと、不思議とこの現象は上行のときだけで、下行のときは起きません。

音感って面白いです。



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