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N4書房の日記まとめ 2020-2022

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noteで公開している日記のまとめです。 2020年9月から2022年12月まで。
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2022年12月の記事一覧

2022年末日記 1127-1203

1127 新訳の「ガリヴァー旅行記」を読むつもりでいたのに、イザベラ・バードの「日本奥地紀行」を読みだしたらこっちの方が1000倍くらい面白いので、止められなくなった。明治時代の日本の汚さ、不潔さ、醜さが描写されるので、映画や写真よりもずっとリアルな感触がある。 1128 「まとめてみたい。」と打つつもりが「まとめてみち。」になってしまった。ミスによって急に可愛らしくなってしまう例としてメモしておく。 クリスマス関係のアドベント・カレンダーに誘われたので参加することに

2022年末日記 1204-1210

1204 雑用ばかりで何もかもがごちゃごちゃになってきたので、寝る前に開高健の釣りエッセーのアンソロジー「魚心あれば: 釣りエッセイ傑作選 (河出文庫)」を読んだら頭と胸のあたりの塵が洗われたようにスッキリした。 考えてみるとまったく釣りをしない私でも「オーパ!」「フィッシュ・オン」「私の釣魚大全」など、けっこう読んでいる。このアンソロジーは代表的な本とのダブりがあまりない。 1205 アドベント・カレンダーは同じ人が二回以上書いてもよいということなので、追加でもう一

2022年末日記 1211-1217

1211 06号のブックガイドに入りきらなかった本で、言及したいものが結構ある。音楽に関する本で面白いものは沢山あるのに、それが定番にも古典的名作にもならず、ただ流れ去ってゆくだけというのはいかにも勿体ない。音楽誌に載っている書評だって、30~50年分くらいまとめて出してくれればいいのに。 1212 昨日ひとつトークイベントが終わったと思ったら、また別のトークイベントの話題が出てきた。自分が主催する場合と、何か話す場合と、聴衆として行く場合と、その場に行けないけど何かを

2022年末日記 1218-1224

1218 世代で大勢の人々を区分けすると、ちょっと無理を感じる時と、うまく整理できたと感じる時と両方ある。今日はたまたま「ビンゴ!」と言いたくなるような、嵌った発見が一つあったので、やや調子づく。 1219 ツイッターの広告で「恋と弾丸」というドラマを知る。ヤクザと女の子の恋の話だが、この設定とタイトルは「セーラー服と機関銃」を連想させるし、「恋とマシンガン」も少しは意識されているのかもしれない。「セーラー服と機関銃」×「恋とマシンガン」=「恋と弾丸」。 1220

2022年末日記 1225-1231

1225 24日も25日も、「牧村憲一発言集成」+「ベレー帽とカメラと引用(06号)」のハッピーセットが売れた。 二冊いっぺんに読んでくれる人がいるのは、作る側として大変に嬉しい。 1226 「ベレー帽とカメラと引用」のブックガイドに書ききれなかったことをメルマガにつらつら書いているうちに、あと15冊ほど付け足したくなってきた。 安田講堂の占拠を内側から描いた「安田講堂 1968-1969」(中公新書)と、外側から描いた「安田講堂攻防七十二時間 東大落城」(文春文庫)