BCPの勘所(業務影響度分析)

業務影響度分析

これは、地震発生後、継続または再開させる業務を分析する事です。
ここでは、薬局のBCP策定でお話ししていますので
薬局の業務影響度分析をします。

薬局の業務って?

病院もそうですが、薬局の業務と言われても
なかなか直ぐには出てきません。
大きく分けると「外来」「在」「OTC販売」になります。
皆さんの薬局でこの業務のうち
地震発生後、継続・再開させる業務はなんですか?

業務影響度分析表

こういう表で、自薬局の業務を分析(選択)します。
外来、在宅、OTC販売のそれぞれの内部要因、外部要因に
「高」「中」「低」をつけて地震発生後継続・再開させる業務「BCP対象」を決めます。
内部要因は、薬局内から「売上」「利益」で高・中・低をつけます。
外部要因は、薬局なので患者さんからの要求度として高・中・低をつけます。

この表はサンプルですので、自薬局の内部要因・外部要因で分析(選択)してください。

いちおサンプルの説明をします。
外来:内部要因(売上・利益)とも「高」
在宅:この薬局では、在宅は数十人の想定なので、外来と比較して内部要因は「中」
OTC販売:販売している品数が少ないので内部要因は、売上は「低」ですが利益は「中」としています。
さて、外部要因です。外部要因は患者さんからの要求度になりますので
患者さんからみたら、外来も在宅も「高」です。OTC販売も頭痛薬だけが欲しいということであれば、やはり「高」となります。

この分析結果から、この薬局は、外来を地震発生後に再開すべき業務として「BCP対象」に○印をつけます。
もちろん、在宅をBCP対象と選択しても構いませんし、OTC販売を選択しても構いません。外来・在宅・OTC販売の3つを選択しても構いません。
自薬局に合わせて選択してください。

実際におおくの薬局が「外来」を選択します。在宅患者さんが多い薬局は、「在宅」を選択します。近隣に医療機関が無く、おむつやトイレットペーパー、洗剤なども販売していた薬局は、OTC販売を選択していました。以外と外来患者さんも多かったんですけど。

具体的な数字を入れて分析をするコンサルもいるようですが、私はこの後に検討する事業継続計画に時間をかけたいので、高・中・低で分析するようにしています。
ちなみに、私は、可能な限りその薬局で勤務している方に参加してもらい
1回4時間の時間を頂ければ、4時間後には手書きではありますが、薬局のBCPを完成させるスタイルでBCP策定のお手伝いをしています。

という感じで地震発生後、継続・再開させるべき業務の分析をし
次回はその業務の目標復旧時間とレベルについてお話ししたいと思います。

それでは、また、あとからやぁ~

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