業務影響度分析 これは、地震発生後、継続または再開させる業務を分析する事です。 ここでは、薬局のBCP策定でお話ししていますので 薬局の業務影響度分析をします。 薬局の業務って? 病院もそうですが、薬局の業務と言われても なかなか直ぐには出てきません。 大きく分けると「外来」「在」「OTC販売」になります。 皆さんの薬局でこの業務のうち 地震発生後、継続・再開させる業務はなんですか? こういう表で、自薬局の業務を分析(選択)します。 外来、在宅、OTC販売のそれぞれの
対象リスクの選択 という事で、地震、水害、パンデミック、噴火、停電、システム障害等々 様々なリスクがありますが、先ずは地震を選択することを勧めします。 というのも地震は、全ての経営資源に影響があるからです。 私は地震を想定してBCP策定のお手伝いをしていますので、地震発生時の被害想定を書いてみます。 地震というと、四国、九州、中国、近畿、東海地方に甚大な被害が出る南海トラフ巨大地震がありますが、全ての都道府県で、想定地震があります。 一度、自薬局所在地の行政のホームページ
BCP初めてだもの BCP策定のお手伝いに行くと、皆さん初めてのBCPになりますので 全くイメージが着かないのが現実です。 薬局だと4時間時間をいただいて 薬局に勤務している全社員に集まってもらいグループ討議します。 4時間後には「なるほどっ!そう考えればいいんですね」 となり、お手伝いした私も嬉しくなります。 心の中では 「またひとつ強い薬局ができた」 と毎回思っています。 BCPの勘所。一言で表現するのは難しいのですが 対象のリスクを選択し(リスクアセスメント) 目標
揺れを感じたら守るべきもの BCP策定のお手伝いをしていると、業種などによって 揺れを感じたら守るべきものが変わってくることがわかりました。 揺れを感じたら まず、身の安全確保です。 事務所や会議室なら机やテーブルの下に潜る。もし手元にヘルメットがあれば被りながらです。 よく質問されるのが、 「立ち仕事なんだけど身近に机とかないときどうすればいいの?」 この場合、安全な場所に移動(避難)するです。 事前に危険な場所と安全な場所を確認し、周知して 一度は地震発生を想定して、
BCP策定はゴールではない BCPの策定は決してゴールではありません。始まりです。BCP活動を定着させるためには、業務改善の手法であるPDCAサイクルを回すことをお勧めします。このサイクルを繰り返すことで自薬局にあったBCPになっていきます。BCPにおけるPDCAサイクルは、下記のようになります。 【策定(Plan)】今までお話しした「初動対応計画」「災害対策本部計画」「応急救護所支援計画」「事業継続計画」の策定と、訓練計画の立案も入ります。 【教育・訓練(Do)】策定
前回は、災害発生直後の初動対応と災害対策本部計画をお話ししましたが、今回はBCPの核となる事業継続計画と救護所支援計画についてお話しをします。 BCP策定のポイントは、「最悪の被害想定」をしてその「事前対策」と「行動計画」を検討することだと前回も紹介しましたが、地震だけではなく、水害、パンデミック、火山噴火、台風等の自然災害や停電、システム障害等の緊急事態対策も同様に検討することで強い薬局になると考えております。 救護所支援計画の概要 東日本大震災、熊本地震の経験から、
今回は、BCP策定の流れとして、BCPの構成と初動対応計画、災害対策本部計画をお話しします。対象リスクは地震としておきます。 BCPの構成 BCPの構成は4つの計画から出来ています。地震発生直後に取るべき行動の「初動対応計画」、本格的な情報収集や対策の検討と指示命令するための「災害対策本部計画」、救護所へ薬剤師を派遣するための「救護所支援計画」、そして優先して継続・再開する事業(業務)の「事業継続計画」になります。BCPを考えるためのポイントとしては、最悪の被害想定をして
なぜBCPなの? 小学校の頃、地震発生を想定し机の下に潜り、その後全校生徒が運動場に集まるという訓練をした記憶があります。皆さんはいかがでしょうか?その当時は何のための訓練なのか理解していないまま参加している自分がいたのは確かです。 その訓練は、日本は昔から地震が多く「人命」だけでも守るという目的で訓練を実施していたと思いますが、阪神淡路大震災時、建物や高速道路が崩壊、その後火災が発生しました。その対策として、建物・道路の耐震・免震工事が始まり、建築基準の変更もありました。
災害対策との違い BCPの講演会や薬局へBCP策定の提案で訪問した際、よく災害対策マニュアルと何が違うのかと質問されますので、簡単に説明します。下図のように違いがあります。 この表は、東京都が発行している災害拠点病院向けBCPガイドラインからの抜粋になりますが、非常に分かりやすいので掲載しております。主眼点がやはり違います。BCPは業務を継続で、災害対策マニュアルでは人命の安全と資産の保全となります。対応も災害直後の応急対応と通常業務であり、一番の特徴は被害想定の有無
連携強化加算対応の薬局BCP(パッケージ版)をこちらのサイトで販売です。 実務薬学総合研究所【新着情報】 ガイドラインではなく、私の経験をもとに 細かく事前対策と行動計画を記載しておりますので 不要な箇所は削除し、自薬局用に合わせて使用してください。
過去に薬局向けの出版社で掲載した記事を少しづつですがアップしますね。 薬局BCPとは BCPとは、Business Continuity Planの略になり、日本語では事業継続計画と訳され大規模災害や緊急事態に対して、資産(特に人命)の損害を最小限にとどめ、優先事業を継続・再開を可能にするために、事前対策・行動計画を予め取り決めて準備することとなります。 大地震発生後に「資産(特に人命)の損害を最小限にとどめ」ここまでは一般的に防災と表現します。その防災へ「優先する事業ま
BCPの構成の前に書くべき記事でした。 BCPとは Business Continuity Planの略になり、日本語では事業継続計画と訳され大規模災害や緊急事態に対して、資産(特に人命)の損害を最小限にとどめ、優先事業を継続・再開を可能にするために、事前対策・行動計画を予め取り決めて準備することとなります。 大地震発生後に「資産(特に人命)の損害を最小限にとどめ」ここまでは一般的に防災と表現します。その防災へ「優先する事業または業務を継続・再開させるための事前対策と行動
こんにちは 私がBCP策定のお手伝いをするとき、地震編を提案しています。 地震は、全ての経営資源に影響があるためです。 構成も、揺れを感じた時の身の安全確保方法、安否報告、被害状況確認をまとめた初動対応計画。 設置・解散基準、本部長とその代行順位に設置場所、活動内容をまとめた災害対策本部計画。 ここまでは。防災マニュアルの領域です。 ここからBCPの核になる事業継続計画です。 事業継続計画を策定する場合は、 事業・業務影響度分析を行い、地震発生後、継続または再開させる事業・業
第4弾、福祉施設BCPマニュアル【感染症・(訪問系)】です。 厚労省フォーマットへ新型インフルエンザ感染段階を追記し、 感染段階とマニュアル内の章立てをリンクさせてみました。 きっとわかりやすくなっているはずです。 また、様式集の様式7にも継続する業務、削除業務等のサンプルを入れています。これは、複数の施設のBCP策定のお手伝いをしたおかげもあり わかりやすくなっていると思います。 自然災害編同様に、赤色文字の箇所は、施設で入力してもらい 青色文字は、私が追記した項目になりま
第3弾は、福祉施設BCPマニュアル【感染症・(通所系)】です。 厚労省フォーマットへ新型インフルエンザ感染段階を追記し、 感染段階とマニュアル内の章立てをリンクさせてみました。 きっとわかりやすくなっているはずです。 また、様式集の様式7にも継続する業務、削除業務等のサンプルを入れています。これは、複数の施設のBCP策定のお手伝いをしたおかげもあり わかりやすくなっていると思います。 自然災害編同様に、赤色文字の箇所は、施設で入力してもらい 青色文字は、私が追記した項目になり
もともとはシステムエンジニアです。 沖縄生まれの沖縄育ちで、コンピュータ専門学校を卒業後 電気メーカに就職とともに上京しました。たぶん東京の水があっていたのか そのまま住み続け既に30数年が経ちます。 電気メーカから都内の病院へ転職し、院内でSEをしていましたが、 その病院でBCPを自力で策定したので、現在はその経験を活かして BCPコンサルをしております。 実績は お客様には、病院、クリニック、薬局、福祉施設、訪問看護ステーション等の医療・福祉系が多いです。 (医療・