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朝からB Corp

私のキャリアは六本木ヒルズからスタートしました。「資本主義の権化」と揶揄できるかもしれませんが、そこでの経験はB Corp認証取得に必要な自己採点アセスメント・BIAを解説するのに実はものすごっく役立っています。B Corpはアメリカで誕生したので、アメリカの企業の慣行がたくさん出てきます。ついでに少し余裕のある部門だったので、いわゆる社会貢献活動にも積極的に参加させていただいて、それも今の糧になっています。
更には関わりのあった部門の先輩たちが、間接的だったり私が勝手に心の中で、というのはあるのですが、「ソーシャル」な文脈で繋がっていることに、とても誇りを持っています。

さて当時、世間的に「社会人の朝活」がなんとなく流行っていた気がしますが、六本木ヒルズでもHills Breakfastというのがあり、いつか参加してみたいな、と思いながら一度も参加できなかったのですが、先ほど検索したら今もやっているんですね!しかもPechaKucha スタイルで。ヒルズ族じゃないけど遊びに行こーっと。

話は変わりますが、先日Ideas for Goodなどを手がけるHarchの加藤さんから、
虎ノ門ヒルズの朝のイベントにB Corpの話しません?とお誘いがあり、ぜひ!と乗っからせていただきました。毎月第1・第3木曜日の朝にまちのプロデューサーズ主催で「Social Breakfast」を開催されていて、11月は第5木曜日があるではないか、ということで特別に加藤さんとコラボされることになったそうです。

実はacademyhillsさんがnoteを書いてくださっていて、全貌はそちらで!というところですが、加藤さんがほんとめちゃめちゃ良い話をしてくださったので、私なりにもQ&Aのところだけ、ちょっとだけ、振り返りたいと思います。

会場から出た疑問その1。

サービス業って、モノを売る会社に比べるとサプライヤーに対する取り組みは特にないと思うんですけど、何か求められることあるのでしょうか?

いい質問ですね。私は、サービス業こそサプライヤーへの取り組みって結構ハードル高いと思います。B Corpにおけるサプライヤーの定義は、お金を支払っている先ほぼ全部、です。モノづくりの場合、商社を挟んで生産メーカー・原料生産者は知りませんというケースもありますが、サプライチェーンの透明化はやや進みつつあります。一方でサービス業の場合は、ウェブサーバーやサービス、広告などとなると、GoogleとかAmazonなどの本当に大きな会社になって、そこに対して倫理基準を求めるためにアンケートを送る、ってことは結構心理的にハードル高いですよね(もしかしたら真摯に答えて頂けるかもしれませんが!)。あとは業務委託で働いている方も、フルタイム に近くなければ「サプライヤー」になります。Harchさんの場合はライターさんなどが「サプライヤー」に該当するので、どういった方に依頼するのかという基準が大事になってきます。更には文房具やパソコンといったオフィスで使用するものもサプライヤーになるので、どこから何を買うかも社内基準を設定されています。例えばアップサイクルPCもあるので、その導入コストとネットゼロするコスト、効果を総合的に考えてみても良いよね、というお話もいただきました。

ついでに言うと、ウェブメディアっていうHarchさんの要の部分でも何かできないかということで、B Corp企業でもあるWholegrain Digitalさんを招いた社内勉強会とかもされていらっしゃるのです。いやーできることたくさんありますね。

さらについでに言うと、Harchさんでは「ゼロウェイストチャレンジ」もされていて、

もっとすごいのは、この記事が書かれた3年後、たまたま私がオフィスに遊びに行った時にも取り組みが続いていて、いえいえ抜き打ち検査するつもりではなかったのですが、本当に素晴らしいと思いました。


会場から出た疑問その2。

B Corpには企業のどのステージで取り組むのが良いのか?創業時なのか、ビジネスとして利益がプラス・安定してきた頃からか?

そうですよね、私としては本当に企業によります、というのが結論です。加藤さんは、創業時に近ければ近いほど、いろいろと取り組みを行う時のハードルは低いというお話をされていました。そうだよね、と聞いていたのですが、「でも」、創業から数年経ったあとのステージで取り組んで、社内のいろいろなハードルを乗り越えて実施するということも、それが達成できた時の社内の変化はとても大きいと話され、確かに、そしてなんとポジティブ!
後から変わることの良さもあると教えてくれました。

会場は朝8時からでしたが、熱気に包まれ、社会を良くしたいという想いに溢れる方々がたくさんいらっしゃっていました。とても幸せな1日の始まりを過ごせて、幸せです。
まちのプロデューサーズさん、森ビルのみなさん、貴重な機会をありがとうございました。