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ビットコイン・デイリーレポート2024.9.3(2024. 9.2)

米国の金融市場は休場、全般的に様子見ムードのなか、早朝の下落一巡後は反発


株式会社B.C.Aマネージメント
市場調査室
暗号資産グループ

市況概況(ビットコイン)
 2日のビットコインは反発。BTCUSDは日本時間早朝に57,150ドル付近まで下落して始まったが、その後は安値修正の動きとなり、欧州時間帯には下落前の水準を回復した。この日は米国の金融市場がレイバー・デーの為休場となっており、日本時間早朝の下落について確証はないものの、取引の薄い時間帯を狙った仕掛け的なものだったと見られる。一方で、今週は米雇用統計を筆頭に米国の重要経済指標の発表を複数控えており、デリバティブポジションを中心にポジション調整が行われた可能性もある。ただ、57,000ドル台が維持されたことで安値を拾う買いに支えられ上昇に転じた。米国時間帯は見送りムードが強く58,500ドル付近で膠着状態が続いていたが、終盤になって59,000ドル台までの上昇した。

※日本時間9月3日AM6:00現在のドミナンスは57.461%。

 2日のBTCJPYは続伸。早朝の下落以降はBTCUSDの上昇や対ドルでの円安進行が支援要因となり堅調に推移した。米国時間帯には860万円付近で伸び悩む場面も見られたが、終盤になって値を伸ばし一時870万円台まで上昇した。米国市場はレイバー・デーの為休場となったが、ドル円は一時147円台を回復するなど円安が進んだ。今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利下げは確実視されているが、50bpの利下げ確率が低下しており、大幅利下げを見込んだ円買いポジションの巻き戻しが進んだと見られる。

市況概況(イーサリアム)
 2日のイーサリアムは上昇。ETHUSDは、日本時間早朝に2410ドル付近まで下落して始まったが、その後は徐々に買いが優勢となり上昇に転じた。欧州時間帯序盤には2547ドル付近まで上昇したが、米国時間帯は米金融市場が休場ということもあり、2520ドル付近で膠着し方向感を探る展開となった。米国時間帯終盤には一時2570ドル台を回復するなど水準を切り上げた。一方、日足ベースでは低迷が続いている。5月後半からの下落は一巡しているものの、8月は2400~2800ドルの安値圏で低迷。米国の上場投資信託(ETF)からの資金流出が続いていることや、大型アップデートによる焼却(バーン)量の減少を背景とした需給の緩みが引き続き上値を圧迫している模様。

 30日のETHJPYは続伸。日本時間早朝に352,000円付近まで下落して始まったが、その後はETHUSDに連動して上昇に転じた。また、外国為替市場で円が対ドルで下落したことも支援要因となり、米国時間帯終盤には一時377,000円付近まで上昇した。

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