映画「天外者」の田中光敏監督が語る春馬くんとの思い出

映画「天外者」の公開を控え、監督の田中光敏さんの記事があちらこちらに出てきています。記事の中で春馬くんの殺陣の評価が高かったとの記事がありました。つくばアクターズスタジオではダンスや歌はもちろん、お芝居や殺陣などのレッスンもあり、小さな時から練習してきたからこそ、このような評価になるのだと思います。あと毎回言われていますが役作りに当たっていつもよく勉強する話しが出てきます。やるからには全力で全集中で取り組んでいるんだなというのがひしひしと伝わってきます。

三浦春馬さん主演映画での「思わぬ涙」と深すぎ「佐藤健との縁」日刊大衆 12月2日記事

12月11日、今年7月に急逝した三浦春馬さん(享年30)主演の映画『天外者(てんがらもん)』が公開される。同作のメガホンを取った田中光敏監督(62)が、12月1日発売の『女性自身』(光文社)のインタビューに応じ、春馬さんとの思い出を語っている。

「田中監督が最後に三浦さんと会ったのは、昨年12月初めだったそうです。すでに撮影は終わっていたんですが、アフレコのために三浦さんはスタジオを訪れた。三浦さんは明るい様子だったといいますが、思わず感情をあらわにする場面があったそうです」(女性誌記者)

 三浦さんは自分が演じる五代友厚が演説するシーンを見て涙を流し「監督、俺、このときほんとに一生懸命やったから、なんか感動して涙出てきちゃった」と話したという。映画は3月に完成したものの、コロナ禍で試写会も行えず、三浦さんは映画を観ることなく7月にこの世を去った。

「『天外者』は三浦さんにとって初の時代劇で、主演と殺陣をやるのも初挑戦の作品でした。田中監督によると撮影が予定から1年ズレても、動きの練習だけでなく殺陣に反映するために、自ら演じる薩摩藩士・五代友厚に関する文献を徹底的に読み込んだそうですよ」(前同)

■三浦さんの殺陣は昔から評価が高かった

 時代劇の本場である松竹京都撮影所で撮影は行われたが、三浦さんの殺陣は素晴らしく、「これから時代劇の主演が増えるんじゃないか」と評するスタッフもいたという。

「実は三浦さんは09年のドラマ『サムライ・ハイスクール』(日本テレビ系)では“ヘタレ高校生に憑依した侍”として、18年の『銀魂2』では、組織の実権を狙う野心家・伊東鴨太郎として、以前から殺陣の実績はあって、非常にキレがよくてカッコよかった。今回の『天外者』では、さらに一皮むけた姿を見せていたんだな、と思うと本当に残念です……」(前出の女性誌記者)

三浦さんが演じた五代友厚は、幕末から明治時代中期にかけて活躍した、実在の人物。現在の『大阪商工会議所』創設にも深くかかわっていた。武士の魂と明治政府役人を経て実業家として成功した手腕を存分に発揮した「天外者=鹿児島の方言で“すごい才能の持ち主”」である。

「史実で親友だった坂本龍馬を演じるのは、春馬さんと現実で親交の深かった三浦翔平(32)。予告では、背中合わせで刀を構えて共闘する場面もあります。

“幕末から明治”という設定や、W三浦という組み合わせは、佐藤健(31)の『るろうに剣心』を連想させますね。佐藤、翔平、春馬さんは、生前は親友といっていい間柄でしたから」(前同)

■佐藤の『るろ剣』を思い出す

 言わずと知れた佐藤の代表作、『るろうに剣心』の舞台も明治だった。具体的には、1877~78年の明治初期の出来事だとされている。

「三浦さんと同じく、佐藤の殺陣もまた圧巻でした。14年の『京都大火編/伝説の最期編』では“滑りやすい草履をはいて傾斜のある瓦屋根を全力疾走”、“垂直な壁を走って攻撃をかわす”というシーンを、ワイヤーや命綱を使わずに難易度の高いアクションをこなしていましたね」(専門誌記者)

 春馬さんは『るろ剣』と同じジャンプ原作の映画『銀魂2』で吉沢亮(26)や柳楽優弥(30)との殺陣を繰り広げたが、「SF時代劇」という特殊なジャンルのため、「揺れ動く電車内」という独特のシチュエーションだった。18年の『FINE BOYS』のインタビューで三浦さんは、

「もう少しやりたかったですね。もっと作りたかったって殺陣チームも言ってくれて。あのプロフェッショナルチームが”もっとやりたかった〜”って楽しんでくれたことがめちゃくちゃうれしかったですね」

 と話している。

「ちなみに、『るろ剣』の主人公・剣心は1849年生まれ。春馬さんが今回の映画で演じる五代友厚は1836年生まれです。初登場の剣心は28歳でしたが、時代設定を考えると春馬さん演じる五代もそれくらいの年齢かもしれません。五代は明治元年で32歳ですからね」(前同)

■本来なら近い時期に作品が並ぶはずだった

 佐藤は三浦さんより年上だったが、17歳でドラマデビューした佐藤に対し、7歳の時から子役として活躍してきた三浦さんはキャリアの上では大先輩。2人は08年にドラマ『ブラッディ・マンデイ』(TBS系)で共演して以降、親友と呼べる関係になったという。

「その後、お互いにキャリアを積んで共演の機会は減りましたが、19年に撮影された事務所イベント『ハンサム』のメイキング映像でも、佐藤は三浦さんに“脱出ゲームにハマってる”と軽く世間話していたり、先に抜けた佐藤は“春馬また。頑張って”と声をかけ、三浦さんも“あいよー”と返していたりと、仲の良さは変わらない様子を見せていました」(前出の女性誌記者)

 佐藤は来年のGWに前後編での『るろうに剣心 最終章』の公開が控えている。本来は今年の7、8月に連続公開予定だったが、コロナ禍で延期になったのだ。

「『天外者』は今年3月に完成しており、もしコロナ禍がなく『るろ剣』が今年公開していたら、夏は『るろ剣』、冬は『天外者』が楽しめるはずだった。お互いの作品について、佐藤と春馬さんがコメントする機会もあったかもしれませんが、いまとなっては叶わぬ話です」(前同)

 12日に公開された映画での春馬さんの姿を見て、佐藤の胸に去来する思いはなにか。亡き友のぶんまで、俳優として活躍してほしい。




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