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【WS感想】西園美彌さん(魔女トレ)3月18日

一年ぶりに魔女トレのワークショップが大阪で開催されると言う事で行ってきたのでその感想を書いてみる。去年造血幹細胞移植で無菌室を出て退院した2ケ月後、まだ闘病中抜けた毛も生えてない時に行った。魔女トレ本が一昨年の12月に発売されそれを病室に持ち込んで読んでいたことを思い出す。この病室からもし無事抜け出せたなら魔女トレワークショップに行く事を目標の一つして生きてきた。あのタイミングで魔女トレに行けて本当に良かったと思う。

あれから一年。自分が色々やってきた事の答え合わせが出来るかもしれないと思って参加した。今回の参加者は前回とは違いアスリート系の整ったエネルギーの方が多かった。本当に色々な気づきがあったし色々他のワークショップも受けてきたお陰で魔女トレの凄さ、魔女トレにしかないものが解った気がする。

「The Rule of 3」としての足の裏の重要性

人間の身体は「3」という数字に支配されている。

頭蓋骨と胸と骨盤の3点、肩と肘と手首の3点、腰と膝と足首の3点は大きく関連する。私の抗がん剤投与による長年の偽痛風による痛みはロルファーの方に言わせれば足首の硬さと股関節の動きに影響されていると語られた(その痛みは今どこにもない)。

その連鎖する3の「起こり」はどこか?それが西園さんに言わせると足裏になる。拇趾球、小趾球、踵の3点がテンセグリティの始まりとなる。

テンセグリティ モデル

何故アライメントを整えるのか?動きのみが重要でないのか?それを私はリハビリ中パーソナルをしてくれたピラティストレーナーに問いかけたが彼は私の問いに満足する答えを返してくれなかった。その答えは「テンセグリティ(張力バランス)の始まりを整える」事に意味があると西園さんから明確に聞けた。始まりが間違っていれば動きの中でテンセグリティが保たれることはない。アライメントを整える事の意味をこの上明確に表現してくださった。

ワークショップが始まってすぐ小指球の感覚が鈍い事に気づく。去年ワークショップを受けて習った筈なのに何故抜け落ちているか理由を考え始めていた。

西園さんのワークショップの後も色々な身体操作のワークショップや講座を受け続けた。足裏感覚を重要視されている方も多かったが多くの場合「拇趾球」と「踵」の感覚入力に留まっていた。それは日本など東洋は履き物から見ても拇趾球と踵の間隔を重要視しているように思える。バレエでは小指で踏みそれが深層外旋六筋に繋がっている。小指球も外アーチも横アーチもあって使えた方が可能性が広がるよね、という話である。

今日本にいるトレーナーの殆どがまずコアを整えることから始める。足の裏はおまけのようなもので足の裏が使えた方がコアをより上手く伝えられて良いよねという意味合いで取り上げられることが多い。足の裏から始める方は私の経験上ロルフィングしかない。

魔女トレワークショップの凄さ

西園さんのワークショップは4時間。ほぼ足の裏のみである。色々ワークショップを受けてきたからわかる事だがこの一点突破のワークショップは世界でもここにしかない。そして休憩なしのぶっ続けである。魔女はずっと喋りっぱなし。

ああ、この人は職業として魔女をやっているのではなく本当に心の底から伝えたい事が沢山あるんだろうなと感じていた。

足の裏一点突破主義のワークショップだが随所に「アセスメントチェック」がちゃんと入るのも魔女トレワークショップの特徴だ。他の身体操作系のワークショップは自分の運動理論のコンセプトを簡単に伝えるか、パーソナルや次のワークショップの誘導になってしまっていることが多い(決してそれが悪いという訳ではない)。「アセスメントチェック」とはトレーニングの前後でどう改善したかをチェックする事だ。酷い話ではピラティスのパーソナルのこのアセスメントチェックが殆どなく、トレーナーの自己満足で終わってしまっている(だから私はピラティスのパーソナルを受けるのを止めたのだ)。

だが、西園さんは違う。

この方はこのワークショップで出来るだけ多くの事をこのワークショップの一瞬一瞬で変えようとしている。

恐らく研究に研究を重ね、作り込まれた順番になっている。たかが足の裏だけどそれだけで運動前と運動後で全く体感が違う。私が別で受講している身体操作系コミュニティでは足の裏も大事だけどそこから大腰筋や骨盤の使い方も考えないと生きないよね、という事を学んだがこの西園さんのワークショップを受けたら足の裏だけ変えるだけで自動的にお尻の使い方も変わってくる事がわかる。そういうことを体験できるワークショップなのだ。

2Dから3Dの世界へ

魔女トレ後の体感は軸が太くなり2Dから3Dの世界へ移行した体感を得る事が出来る。その後自分が日課としているアシュタンガヨガのクラスにいったが明らかに自分の進化が感じられた。「キチンど地面を踏める」というのはこれほどまでに全身に左右するものだと感じる。

魔女の一言

以下備忘録として魔女が仰られていた事を下記に列記しておく

・「発達」とはシャンパンタワーのようなもの。抜け落ちたものが一つでもあればそれ以上積み上がらず成長はそこで止まる

・骨盤と股関節の関係上、骨盤の前後傾は股関節の内外旋に関連している。つまり前屈が出来ないのは股関節の内外旋が影響している可能性もある。

・足の力と手の握力は比例する。

・足の指はMP関節が動いてそこから先が真っ直ぐになっていて全体で地面を捕まえられるのが理想。何より疲れにくい身体になる。

・脱力と弱い力は違う。弱い力は強い力にない働きがある。

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