弁護士が公認会計士試験を受けてみた

2023年8月18日から20日で公認会計士試験を受けてきました。
合格しているかどうかは全然わかんないですが、司法試験合格者が公認会計士試験を受けるにあたって、司法試験合格者の合格率などの受験に参入するにあたって予め知っとくといい情報だったり、試験会場の様子とか知っていると何となく得するような情報を適当に書いていこうと思います。


試験会場

試験会場は、東京での受験の場合、日大文理学部のキャンパスになります。
最寄り駅は京王線の下高井戸駅になりますが、ホテルはないのでホテルを取る方は新宿で取ることになるんじゃないかと思います。会場が毎年変わっている感じはしないので、予め結構前から予約しといてもいいかもしれません。直前に予約するとホテルとれないらしいです(伝聞情報なので正確性はご容赦ください。)。

実際の試験の教室について

公認会計士試験の受験会場の教室割は、選択科目によってなされるようです。
司法試験合格者の方は民法選択にしていると思いますが、民法選択者のみが集められた教室で受験することになります。
2023年は僕が把握している限り2つの教室に分かれているようです。1つの教室は115名ほどの受験者がおり、もう一つの教室は20名ぐらいいたと聞いています。
なお、実際に受験しに来る人は4割程度です。僕がいた教室は、115名の方の教室ですが、50名もいないなって思いました。なので、初めて教室入ったときと人全然いないってビビると思います。
あと、何となくですが司法試験合格者が受験生だからか受験生の平均年齢が高いような気がしました。

なお、実際の試験の机ですが、そんなに大きくないので、隣の人が欠席しているとかなり快適に受験することができます。去年も受験しましたが、去年は隣に人がおりスペースが狭い中受験せざるを得ずちょっとストレスでした。隣に人がいないあなたはラッキーです。

司法試験合格者の出願者数について

結局どのぐらいの人間が受けに来るんだっていう話なんですが、公認会計士協会が発表している令和5年の論文式試験の受験者の受験資格を見ると、短答式合格者と旧二次試験合格者以外の受験資格で受験する人が224名いるようです。

https://www.fsa.go.jp/cpaaob/kouninkaikeishi-shiken/r5_jyukenjyoukyou/01.pdf

大学教授とかでも受験資格がある場合があるため、全員が司法試験合格者であるわけではないと思いますが、かなり近い人数が司法試験合格者なのではないかと思います。
なので、約220名ぐらいが出願して実際に受験会場に来るのは、東京海上の受験状況を見ると100名前後ぐらいなんじゃないかなって思います。
なお、令和4年も似たような人数で216名が出願していました(令和4年は司法試験合格者や大学教授ってカテゴリーで発表されていますね。)。

https://www.fsa.go.jp/cpaaob/kouninkaikeishi-shiken/r4_jyukenjyoukyou/01.pdf

多分例年200名前後が出願するんだと思います。

司法試験合格者の合格率について

こっからは結構推定が入るため正確性は保証しかねますが…
東京会場の民法選択者は全員受験番号が27で始まっているかと思います。去年も確か27で始まっていたような気がするので、ここは固定されているかなって思います。
そして、去年の民法選択者は、東京の受験会場だと合格者は3名だけだと思います(27で始まる番号の人が3人しかいない…)。

https://www.fsa.go.jp/cpaaob/kouninkaikeishi-shiken/ronbungoukaku_r04/05.pdf

令和4年も100名以上が東京会場で出願しているはずなので(実際に受験しに来ているのは半分ぐらいですが)、出願者数をベースにすると司法試験受験生の合格率は3%とかで、実際に受験しに来ている人をベースにしても6%とかですかね(なお、instagramでの観察になりますが、3名のうち1名は司法試験合格者ではなく、司法書士の先生のようでした。なんで、これが本当だとすると司法試験合格者による合格は最大で見積もっても2名に…)。
論文式の合格率が35%から40%とされていることから考えると、平均の10分の1ぐらいの合格率ですね…

なので、これらのデータからすると結構しんどい試験であることは間違いないです。司法試験受かって免除科目もあるから手を出してみるか―ってノリで手を出すと割と痛い目を見る試験だなと思いました。

ネガティブっぽい感じの記事になってしまいましたが、会計の勉強は弁護士業務に役立つのは間違いないですね。財務諸表読めたり、仕分けが分かったりして業務に役立つと思ったことは結構ありました。
ある程度覚悟のいるチャレンジになると思うので、受験を検討している方にあたっては、上記を参考にしていただけると幸いです。

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