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デジタルマーケティングの戦略策定に不可欠なリサーチツールとは?

デジタルマーケティングの戦略策定に不可欠なリサーチツールは?と言われれば、あなたはどんなツールを思い浮かべますか?

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このカオスマップのように、デジタルマーケティングに関連するさまざまなツールが存在しますが、今回紹介するツールは…

Googleキーワードプランナーです!


なんだよ、「そんなツール知ってるよ!」「もっと最新のやつ紹介してくれよ!」「タイトルで釣ってんじゃねーよ!」というような声が聞こえてきそうですが、本当に使いこなせていますか?

そう言われれば、疑心暗鬼になる方も多いのではないでしょうか?

このGoogleキーワードプランナー、確かにかなり前から存在するツールで、Google広告を出稿していなくても使ったことがある人が多い、言わずと知れた王道ツールです。しかも無料で使えます。

今回はGoogleキーワードプランナーをどのように活用すれば、デジタルマーケティングの戦略策定に活用できるかというお話をしていきます。

Googleキーワードプランナーを知らない方もいらっしゃるかもしれませんので簡単に説明します。

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Googleキーワードプランナーは、任意の語句を入力すれば、それに関連する検索語句や、おおよその検索回数(検索ボリューム)、Gooke広告を実施した場合の競合性や、おおよそのクリック単価などを知ることができます。

下記の画像のような感じです。

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よくよく考えると、検索って人の課題や欲求がダイレクトにキーワードに反映されますし、それが数値化して見れるだけでもほんと神ツールだと思います!

みなさん自分のスマホなどの検索履歴見られたくないですよねw
それだけパーソナルな情報なわけです!

はい、ここからが本題です。

まず見るべきポイントは下記です。

1. 商品、サービスに関連する情報はどんなキーワードで調べられているか?
2. 検索ボリュームはどの程度か?
3. 検索ボリュームは時期によって変わるか?
4. 一般ワードとブランドワードの比率は?
5. 自社ブランドと競合ブランドの検索回数の差は?
6. おおよそのクリック単価は?

それでは、デジタルマーケティングの戦略策定への活用方法を順に説明していきます。

1. 商品、サービスに関連する情報はどんなキーワードで調べられているか?

買い手となる人の頭の中を把握するために活用します。

例えば、軸となるキーワードと合わせて「おすすめ」とか「ランキング」などのキーワードがよく検索されているようなら、非対称性(売り手と買い手の情報の情報差)がある商品だと判断できるので、「どんな方におすすめの商品・サービスなのか?」「どんなメリットがあるのか?」「その根拠は何なのか?」「他社との違いは何か?」「逆にこんな方には向かない」など分かりやすく解説するコンテンツを自社で用意する必要があります。また、著名人や個人SNSなどからの第三者評価を得ることでより情報の信憑性を高めていくことも重要になります。

その他、軸となるキーワードと合わせて「細分化されるジャンルのキーワード」が検索される場合(例「注文住宅 平家」「ローコスト 注文住宅」 など)は、自社でそのジャンルにおいて戦えるかどうかのポジショニングの参考にすることもできます。(よほどの大手企業ではない限り、なんでも得意です!できます!は逆に個性を消して買い手から選ばれずらくなります

2. 検索ボリュームはどの程度か?

デジタルマーケティングの優先度を確認するために活用します。

実際の市場規模は大きいのに検索ボリュームが少ない業界は数多く存在します。BtoBなどは市場規模に比べてかなり少ないケースが多いですし、BtoCでもスーパーを筆頭に小売店などはかなり少ないです。

その場合、知り合いからの紹介や、チラシ、通りがかりで実店舗を認知しているなどの理由からインターネット上でわざわざ情報収集をする必要がなく、無理にデジタルマーケティングに力を入れる必要がない可能性もあります。

そのため、市場規模と検索数に大きく乖離がある場合は、商品・サービスの販売がどのようなプロセスによって行われるのかをよく考えることでデジタル以外のチャネルを活用した効果的な施策が見えてくるはずです。

3. 検索ボリュームは時期によって変わるか?

年間のマーケティング計画に活用します。

検索ボリュームが月によって大きく変動する場合は、月次の広告予算組みやキャンペーンの実施時期など、年間のマーケティング計画に反映させることができます。

この時期から検索数が増えるからここまでに準備を進める必要がある。や、検索数が少ない時期は競合もあまり大掛かりなプロモーション仕掛けてこない可能性が高いため、逆にそこで仕掛けてみるなども面白いと思います。

4. 一般ワードとブランドワードの比率は?

どのフェーズに注力するべきかに活用します。

フェーズを大きく「日常生活」「初回購入」「継続購入」と定義すると、当然ですが、買い手は常にあなたの商品・サービスのことを考えているわけではありません。何かのきっかけで思い立ち、初回購入する際にあまり比較検討もせずに、すぐにA社(他社)で商品・サービスの購入を決めているかもしれません。

その場合、「日常生活」のフェーズで”〇〇で困ったらA社”というような認識を醸成されている可能性が高く、「初回購入」フェーズに力を入れても思うような成果が得られ可能性が低くなります。

つまり、一般ワードよりもブランドワードで検索されることが多い商品・サービスの場合は、そのマーケットでのマインドシェアを占有されている可能性が高く、どのポジションを狙うのかを明確にし、第一想起を重視した戦略が求められます。

5. 自社ブランドと競合ブランドの検索回数の差は?

競合との差を定量化するために活用します。

前述のように同じようなポジションを狙っている競合と自社との差を定量的に把握します。対象となる買い手に対してアンケートなどの調査を行うことも有効ですが、手っ取り早く、どれだけの差があるのかを調べる時には重宝します。

また、月次など定期的に数値を観測することで、第一想起を目的とした施策における効果検証としても使える指標(自社ブランドを第一想起する人が増えればブランド名の検索数も増えるという仮説)になります。

6. おおよそのクリック単価は?

おおよその1顧客あたりの獲得単価(CPA)を予測するために活用します。

ブランド名以外の一般ワードにおけるCVRはおおむね0.5%〜1.0%になることが多く、仮に一般ワードのクリック単価が100円だとした時に、CPAは10,000円〜20000円くらいと予測することができます。

【参考計算式】
CVR1.0%の場合のCPA:100円÷0.01(1.0%)=10,000円
CVR0.5%の場合のCPA:100円÷0.005(0.5%)=20,000円

このCPAが、LTVを加味した上で採算が合う可能性が低ければ、一般ワードにおけるリスティング広告の実施は控える。もしくは、商品・サービスにおける単価、原価、諸経費、成約率、リピート率、紹介率などの変数を見直すことを考える方がよいかと思います。


デジタルマーケティングの戦略策定におけるGoogleキーワードプランナーの見るべきポイントと活用方法は以上となります。

いかがでしたでしょうか?

私が考えるリサーチとは、野球で例えるとホームランを狙うというよりも、三振をしないためのものだと考えています。
お金と時間を無駄にしないデジタルマーケティングが少しでも世の中に増えれば嬉しい限りです。

また、Googleキーワードプランナーと他のツールと掛け合わせることでもう少し違った分析方法や活用ができるのですが、それはまたの機会に紹介したいと思います。

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