選択できる力を育もう
「学力向上」「学力保障」が重視される今日の教育業界。子供の未来を保障すること、そのために学校教育が必要な役割を果たしている現状。一度、視点を変えてみると、一律に学力を身につけさせる社会的な体制が、様々な弊害を生み出していることに気がつく。
武田信子氏のnoteで紹介されている「やりすぎ教育」について考えてみよう。
子供に様々な問題が起きる環境を作り出しているのは、「大人の都合」であることに気がつく。かつての「非行」という社会問題は、「大人の都合」に対する反発だったと実感している。
今は、大人の安心のために管理された遊び場で、子供たちはゲームの世界に安住の場所を見いだしている。それを「ゲームばっかりして」となじるのは理不尽ではないだろうか。
今や、一人一台タブレットが国の政策で進められる時代。生きるための知恵をつける道具を使うことが求められる子供たち。オンラインでコミュニケーションをとることが主流となる今。
不易な昔遊びの楽しさを味合わせる体験もカリキュラムで決められた中でしか行われない。子供達の遊び場を守り育ててきたコミュニティは高齢化により衰退。裏文化は受け継がれることなく廃れていく。
この先、何が起きるのかは、誰にも予想がつかない。
今、必要な力は何か。
先を見通し、自分で考え、選択する力を身につけること。
実体験する中でしか培われない力に目を向けてみることからはじめようと。
今、できることは何か。
その一つが、「地域かるた」です。
自分で物を作りだすことで、楽しい時間は生まれる。
それを体で感じさせたい。
カルタで遊んで、札を取る子供が言う。
「これ、ぼくが作った詩なんだよ。」
と、自慢げな言葉を聞いた時、カルタという遊びのツールが一人歩きを始めたことに気がつく。
「今日は何して遊ぼうかな。」
という言葉には、選択する力が育つヒントが隠されているように思う。
あなたのご家庭、ご近所、学校ではいかがですか?
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