キラッキラの君になるために~○○をプラスに変える~

「人生よかったカルタ」で1枚の自己肯定感カードを選び、語られたエピソード。
幸せな人生の扉を開ける瞬間が今、明かされる。

「○○を好きになってよかった。」
「どうしてですか?」
「C-C-Bを聴いて、音楽に目覚めたからです。」

C-C-B?アラフィフ世代には共通のキーワードですが、若い人はわからないでしょう。「ロマンチックは止まらない」というヒットソングで一世風靡したビジュアル系の走りとも言えるバンドの名前です。そもそも、何の略なのか。調べてみると、Coconut Boys(ココナッツボーイズ)でした。ワクワクが伝わってくる曲想でインパクトが強かったですね。

さて、3文字キーワードつながりで、CPPという造語を考えてみました。
「キャリア・プラス・パスポート」です。

キャリア・パスポートは、2020年から小中学校で始まった取り組みです。キャリア教育というと、職業選択意識を持たせることに着目しがちです。しかし、小学校1年生に将来なりたい職業を聞いたところで、「お父さんのお嫁さんになる!」みたいな回答がかえってきそうです。
ですから、日常生活の中でなりたい自分の姿やがんばりたいことを書いて、時折、前に書いたことをもとに振り返ってみる、自分の成長を実感できる習慣づくりを大切にしましょう、という趣旨で例示がされています。
日々、前向きにがんばろうと思う、努力している自分にオッケーを出せるように関わっていくことが、キャリア意識を高めていくことにつながると解釈しています。

自己肯定感に関する調査では、諸外国に比べて日本人の自己肯定感が低いという報告が数多くみられます。そこを改善しようことに異論はないのですが、高め方にはいろいろあっていいのかなと考えます。

なぜ、「○○をプラス」なのか。○○には何が入るのか。それは、物事をマイナス傾向、悲観的、ネガティブに捉えてしまう状況や感情です。リスク管理で言えば、必要な考え方です。しかしながら、その物の見方をずっと続けていたら、いつまでたっても改善しません。
日本人の自己肯定感は低い。なぜ?と原因を追及するだけでは、問題は解決しません。
本当はどうなったらいい?どうすればいい?と目的論で思考すると、アクティブなコミュニケーションが生まれてきます。

さて、本記事のタイトル『キラッキラの君になるために』は、『学年ビリのギャルが一年で偏差値を40あげて慶應大学に現役合格した話』の主人公である小林さやかさんが出版された本の名前です。

その中に、『キラッキラの人生6原則』が書かれており、
その一つが、「憎しみをプラスに変える」こと。

さやかさんが坪田先生に愚痴っていたら「相手のいいところを20個書きなさい」と指導されて、仕方なく書いたら、すごく良い子に思えて、仲良くなったというエピソードが紹介されています。

これって、凄くないですか。嫌いな相手のいいところ20個ですよ。何事もやってみなければわからないので、お題を出します。

人生よかったカルタの中にある、「きらいな人がいてよかった。」

英訳すると、
I don’t like her. I’m happy.

Why?
その理由を20個書き出す。よかった探ししてみます。

<自分目線>
1 その人がいてくれることで、自分の心にある嫌いの感情がみつかってよかった。
2 自分の心の闇を映し出す鏡
3 嫌いストレスを発散できた
4 嫌いの感情を処理することを学んだ
5 嫌いなタイプを自分なりに知ることができた
<相手目線>
6 相手に嫌だという顔をしたことが伝わってよかった(それ以上は何もおきない。)
7 嫌いということが相手にばれている、嫌なことは嫌と隠す必要がないことがわかった。
8 相手が嫌われているということに気がつき改善しようと考えるきっかけになる。
9 相手のストレス発散に対する抵抗力が身に付いていないことがわかった。
10 相手の嫌いエネルギーの大きさに気がついてよかった。
<俯瞰目線>
11 相手から嫌がられるような振る舞いをする人にはならないと思えた。
12 嫌いな人とは距離をおくとよいと思った。
13 嫌いな人から何か言われている自分の成長ポイントをみつけるチャンス。
14 嫌いだと感じる人との距離感について研究できた。
15 嫌だと感じる自分の表情や感情の変化を分析できた。
<感情・お笑い昇華・その他>
16 この嫌いエネルギーを好きに転換できたらすごい!
17 ここまで人に嫌だと思わせるって、無意識に振る舞えるのはひょっとして演技か?
18 多分この人はもう嫌がられる役をやらせたらアカデミー賞!受賞したら超ウケる!
19 あなたには勝てません。回文「わたしまけましたわ」連呼し現実逃亡、そして、悟る。
20 この嫌い感情の分析をして論文を発表したら出版依頼が来るかも!よし稼ぐぞ!

質はともあれ、20個書けました。今、心の中は、とても達成感でいっぱいです!

そして、やってみて、わかりました。
脳は空白をつくると、その答えを探しにいきます。
ですから、○○(=ネガティブなこと)を感じたら、20個ナンバリングをして、上記のように、とらえかた変換していく遊びを頭の中で描くと、多分、笑っちゃいます。

すると、その中の一つが、相手の暴走や自分の感情を変化させるきっかけになるかもしれませんね。

このように、
「○○をプラスに変える」は、人だけじゃなく、今起きている状況や自分の感情についても、あてはまります。
コロナで大変だからこそ、よかったことを20個書く、へこんでいる自分が嫌だからこそ、自分のよかった探しをする。
こういう習慣を身につけると、キラッキラの自分をみつけて生きやすくなるということですね。

さやかさんは、坪田先生を「ティーチャー」ではなく、「コーチ」だったと語っています。
この本を書かれた小林さんは、自分自身を導く「コーチ」として成長を遂げられたことがわかります。

『魔法のピットインカード』の著者である原潤一郎氏は、子どもに簡易なカードを使って、自分の良さをみつける、感情の変化に気がつかせるなど、コーチングの手法を伝える活動をしています。この実践のように、「自分のよかったこと探し」をすれば、子どもでも自分の「コーチ」になれると私は考えています。

数多くの事例に学び、子どもの自立心、自己肯定感、自己効力感を高め、未来のアクションにつなぐ関わり方を大切にしたいですね。

これらのアイデアを入れてCCP「キャリア・プラス・パスポート」を形にします。

【参考】日本講演新聞(2021年1月25日号 第2868号)村上信夫のトークライブ<キラッキラ人生の原則から~「憎しみをプラスに変える」>

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