バッティングも仕事も「キャリブレーション」工程が大事という話

タイトルのとおり、どちらもキャリブレーションをしてから取り組むと捗るし成績もあがった、という話です。


久々に子供と二人でバッティングセンターへ行ってきました。

小4から高3まで約9年間野球をしていたためしばらくプレーせずとも身体は覚えているものです。
また、普段から家にあるプラスチックバットで素振りをしているためスイングの形には自信がありました。

ただ、バッティングにとって最も大切な要素は

「タイミング」

です。
タイミングが狂えば、どんなに美しいスイングをしていても意味がありません。
逆にいえばどんなに汚いスイングをしていてもタイミングが合えば前に飛び、ヒットになったりするものです。


4打席分のカードを買い、いざ1打席目。110km/hのストレート21球。
ところが、1球も前に飛びませんでした。かすったのも数球、ほかはすべて空振り。大げさでなく、本当に1球も前に飛びませんでした。さすがに周りの目を気にしてしまいました。

「やばい、なぜ当たらないのか皆目検討もつかない」

会社の野球部で週末に大会があるわけでも、安打を打たなければ窓際部署に異動させられるわけでもありませんが、さすがに悔しさが残りました。

2打席目、子供(4歳)は最も遅い70km/hなら打てるかな?と思いましたがそもそもバットを振ることすらできず危険を感じたため断念。代わりに私が70km/hに挑戦することに。

この70km/hの打席がとても貴重な時間となりました。

最初の数球、例によってかすりもしません。ここで「もしかしてボールが来るはるか前から振ってる?」と勘づき、思い切りボールを呼び寄せてみました。すると「カキーーン!!」という快音とともにボールは上空の緑色のネットへ吸い込まれていきました。

「これだ、タイミングだったのか!!」

掴んだ私は残りの十数球をすべて「ボールを引き付ける」意識で臨み、更にもう1打席、70km/hの遅いボールを打ってタイミングの補正をしました。

そして最後の1打席。最初に1球も前に飛ばなかった110km/hに再チャレンジすることに。

1球目はまたタイミングが合わずバットの先にあたりサードゴロ。ただ、その後は面白いように快音を鳴らすことができました。
周りも(見ていたかわからないけど)驚いたことでしょう。ほんのちょっと前にかすりもしていなかった黒キャップの兄ちゃんが、快音を鳴らしまくっている姿に。


ここで言いたいのは、バッティングをするにあたり最も大切なタイミングの要素を正していく作業(=キャリブレーション)が必要なのだということ。

かの有名な落合博満氏はバッティングピッチャーに遅い球を放らせ、それを打っていました。曰く「遅い球が打てれば速い球は打てる」。

もちろんこれは一定の域に達したプロだからこそ言えることで、素人は70km/hが打てるからといって160km/hをすぐには打てません。ただここで落合氏がいっているのはタイミングの話だと推測します。

遅い球というのは、投手の手からボールが離れてミットに収まるまでの時間が長く、その長い時間のどこでバットを出せば芯を食って飛ばせるのか、選択肢があるためむずかしいのです。更に、ボールの軌道が山なりになるため軌道を予測してスイングしなければなりません。

一方、速い球というのは勝手に向こうから来てくれるため実はタイミングをとるのはさほど難しくありません。ボールの軌道も比較的まっすぐ(厳密には重力によって多少おじぎをしますが)来るため、極端にいえば「バットを落とす」だけで打てます。

どっちのボールでキャリブレーションするか?
そう、前者でおこない、段々とスピードをあげていけばよいのです。


・・・と野球の話になりましたが、ここで私はふと毎日の仕事を思い出しました。
毎朝、仕事をはじめてからすることとして「Topic収集」があります。
Topic収集とは、私がよく閲覧するサイトやGoogleアラートにひっかかった気になる記事を抜粋し、ノートに手書きで要約する作業です。
この作業、忙しさによってやったりやらなかったりなのですが、やった日はその後の作業が比較的スムーズに進む事に気が付きました。
ノートに手書きで記事をまとめていると、なんだか地に足が着いたような、脳が整理されるような、そんな感覚があります。

「待てよ、これってバッティングも仕事もキャリブレーションのようなことを最初におこなうのが大事なのでは?」と感じ、忘れないために書きました。


オチはありませんが、どんなことでもキャリブレーションって大切なのかも、というお話でした。


では!

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