RMの涙
BTSがグループでの活動を減らしてソロ活動にシフトするという一件で大騒ぎになりましたが、私の身近にはこの件でおしゃべりできる人がほとんどおらず、機会もないので、FBに書き散らし、noteにもほぼ同じ内容でアップします。今さらですけど笑。
各方面からの大きな期待
6月14日の夜、わりとリアルタイムで彼ら自身が今後の方向性について語った会食動画(英訳とか部分的な日本語訳とか)を見て、おっとこりゃ大変、と思いましたがその後の騒ぎは想像以上でした。
そりゃ、こんだけ大ごとになるのが分かってるから、発言にも日頃の行動にも、あっちこっちを失望させないように、息苦しいよなぁ、窮屈だよねぇと、つくづく思いました。
そして、彼らが涙ながらに「休みたいと言うのもファンに対して罪悪感があって・・」「歌詞が出てこなくなった」「自分たちがどういうグループなのか分からなくなった」「成長のための時間がない」「正直、大統領と会える人間なのか、分かりません」と語る言葉を見ながら(訳については正確かどうかわかりません。ざっくり見た範囲で出ていた言葉です)、自分まで胸がきゅっとなってしまった。
世界中に広がったファンたち、BTSの活躍によって支えられている経済効果、政治家や国連からの期待、とにかく忙しい毎日・・これが自分たちのやりたかったことなのか?と思うのは自然で当然なことです。有名人の宿命みたいなところはあるにせよ、デビューから9年って長いよね。燃え尽きそうになっても不思議ではありません。
なんといっても20代の若者なのに、自分たちでは到底コントロールできないほどの各方面からの大きな期待がのしかかってたんだろうな。
動揺と共感疲れ
あの頼もしく知的なリーダーのRM氏が涙ながらに語っていた姿が心に残って、なんか可哀想で、私の心もしばらく重くなりました。いわゆる「共感疲れ」を起こしたんだと思います。
まず、わが子と同じ世代の人たちなんだよなーと思うと、一生会うこともないめっちゃ他人だとしても、他人事には思えないんです。うちの子たちも、「自分が自分じゃなくなる気がする」って言ったことあったなーと思いだします。
さらに、立場が人を育てるのは事実だけど、それもあまりにも大きく重くなりすぎると立場が個人を侵食すると思います。彼らの何万分の1ぐらいだけど、その重みと息苦しさは自分も経験しかけたなーとか思うわけで。
彼らは嘘のない歌詞や発信を大切にしてきたグループだから、ファンに対して隠さなければならないしんどさやモヤモヤが増えていくみたいな、そういうことでの葛藤も大きかったんじゃないかなとか、兵役問題も当然あるし、アイドルとはいえ売っているのは音楽やダンスなのに、プライベートも含めたコンテンツの配信があたりまえになってきているから、プライバシーも含めて消費したがる大きなファンの沼みたいな感じがしたんだろうか・・アンチへの対応よりも寄せられる愛と賞賛をどう受け止めるかの方が難しい、みたいなこともあっただろうし・・・愛という名の呪縛みたいな。
などなどあれこれ勝手に想像していたら、翌朝、家の鍵を持って出るのを忘れて、閉め出されてしまいました。実は動揺してたかも(笑)
でも、彼らのご両親は少しホッとしているかもしれないな。私だったら、これ以上の成功よりもわが子がリラックスして幸せに生きることを望みます。だから、今回の判断が少しペースダウンにつながって充電できるなら、それはほんとに嬉しいと思います。
リスペクト!
一応、グループの活動が減るだけでソロでは活発に働くみたいだけど、たぶんそれも一人ひとりペースも違うってことなんでしょう。自分のペース、大事です!!だから燃え尽きてしまう前に、燃え尽きてしまわないように方向性を出したことを尊敬します。しかも、事務所発表や報道ではなく、ファンたちに真っ先に届くやり方を使って自分たちの言葉で語ったあたりは、やっぱりBTSはさすがやなと思ったのでした。
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