セーラームーン　１１話〜２０話までの口上と見どころまとめ

セーラームーン第１シーズンにおけるセーラー戦士たちの口上と見どころをまとめたもの　Youtubeの公式チャンネルにて期間限定で配信中。１話〜１０話までのまとめはこちら　みんなも見てほしい。

１１話　スタッフの本気が敵の描写に出た回

三人になったセーラー戦士が一週間で五十人の行方不明者を出す遊園地へ赴くことになる。行政の介入まったなしの事件なので流石に新聞で取りざたされた。

敵幹部ジェダイト（口調が丁寧な男前）は大量のエナジーを集める作戦をたてていると報告した口から、さっそく遊園地の警備員として勤務にあたっていて健気だった。警備員なんだ……。

セーラームーンの口上
「夢みる乙女の、清らかな心を利用するなんて、ゆるせない！（乙女とは誰を指すのかというマーズの指摘に対し）いいでしょ、別に！とにかく、月に変わって、お仕置きよ！」

高窓から現れるタキシード仮面
「夢を見るのは眠っているときだけにしたまえ　さらばだ」

見どころは異様に凝っている妖魔の作画と毒蛇に噛まれるも悪霊退散の御札で無効化するセーラーマーズ。

１２話　ジェダイトが送還される回

あっさり手下を倒されたジェダイトのそばに現れる部下テティス、ボディコンシャスなドレスにロングの黒髪とめちゃくちゃにイケている彼女が提唱する「ロマンティック・クルーズ作戦」とは一体なにをさすのか。プロジェクト名をつけているが、バラエティ番組のノリに近い。

うさぎが変身ペンを利用して密航したり、社会人として適切な言葉遣いで働くジェダイトを見ることができる。

史上最大のロマンティックショーを見せてやるとけしかけるテティスによると、この作戦は恋のエナジーを奪うことで成立することがわかる。恋のエナジーか〜〜。

セーラームーンの口上
「まちなさい！愛と正義の、セーラー服美少女戦士セーラームーン！　恋人たちにターゲットをしぼり、そのエナジーを狙うなんて！そこにいる彼氏がいない女の子たちがかわいそうじゃない！月に変わって、お仕置きよ！」

ジェダイトはセーラー戦士たちに攻撃をしかけるも、セーラー戦士にテティスを倒された責任により、攻撃を当てるまでもなく組織へと送還されてしまう。そんな終わり方あるんだ。

１３話　ジェダイトのラストチャンス回

のっけからラストチャンスを布告されるジェダイト。

はくちょう座、てんびん座など星空を眺めながら、ゲーセンのお兄さん座、タキシード仮面座などを独自に見出していくうさぎ。浮かんだ星座がわかるの、今の感覚だと結構な教養を感じさせる。

突如夜空から語りかけるジェダイト、魔力を用いたプロジェクトマッピングで街を火の海にすることを予告する。翌日、空から語りかけるジェダイトが全近隣住民に見られていたことが発覚、ニュース沙汰にまでなってしまった。

翌日、ゲームセンターのお兄さんに褒められ、浮かれて歩いていたせいで衛（日常生活におけるタキシード仮面の名前）に靴をぶつけてしまったうさぎ、その彼女に向かって想い人まで含めて侮辱する衛は救いようがない。侮辱に対して大声で泣き叫ぶことで拒否の意志をみせるうさぎは正しい。相手が困るくらい泣けば勝ちだ。

夜、決戦場となる飛行場にてジェダイトが遠隔操作するジェット機をファイアーソウルで焼き払おうと提案するも、弁償代がめちゃくちゃ高くなるからやめておけと諌めるルナの現実的な視点が光る。

タキシード仮面の口上
「か弱い女の子をいじめて楽しいか。罪なき人々を魔力で翻弄する悪党、許さん！」

セーラームーンの口上
「女の子をバカにしないで！女の子はいつも泣いてるばかりじゃないんだから！数々の悪事、もう許せない！月に変わってお仕置きよ！」

見どころはムーンティアラアクションで倒されるのかと思いきや、ジェット機に轢かれながらワープで帰還するジェダイト、セーラー戦士の正体をネタに生き残ろうとするも、あえなく永遠の眠りの刑に処されてしまった。ジェダイトのことを好きになっていたから残念。

１４話　時代が出すぎている口上　その２

後続にあたるネフライト（口調がやや男らしい色男）が登場。効率よくエナジーを集めるために、個人個人にまとわりつく方針を掲げる。効率悪くない？どうやら星のめぐりに合わせて行動するらしい。悪に落ちた石井ゆかりみたいだ。

ポッケに手を入れたままフェンスを乗り越えテニスコートに降り立つネフライト。三条院まさとを名乗り、臨時のテニスコーチとして的確なアドバイスを与え、目的の女の子の使うテニスラケットに邪念を込める。むちゃくちゃするけど手際が良い。色気で全てを納得させていた。

セーラームーンの口上
「妖魔にエースはねらえない！テニスを悪用するなんて、ナブダチロワ（テニス選手）も泣いているわ！愛と正義の、セーラー服美少女戦士、セーラームーン！月に変わってお仕置きよ！」

タキシード仮面の口上
「（巨大なテニスボールと化したセーラームーンのようになりたいかと言われ）なかなか楽しそうだな、やってもらおう！」

見どころはベンチに座ったまま登場するタキシード仮面と、何もかも終わった後に集まるマーキュリー・マーズ・ルナ。

１５話　悪の心で小動物を市民にけしかける回

地場衛（日常生活におけるタキシード仮面、名字初登場）がゲームセンターで働く憧れのもときお兄さんと同級生であることが発覚する。タキシード仮面は大学生。

都市開発により公園が取り壊されることになり、思い悩む管理人に近づき悪落ちさせるネフライト。エナジーを吸い取るために魔力を込めたアイテムが帽子という絶妙なチョイス。管理人のおじさんは手始めに蝶々やリスを操って工事作業に当たる作業員を襲う。やってることがディズニープリンセスに近い。

悪落ちした管理人の口上
「愚かな人間どもめ、自然から受けた恩恵を忘れた貴様たちは、死ぬ以外に詫びる方法はない！」

セーラーマーキュリー・マーズの口上
「おじいさんの気持ちを利用するなんて、許せない！」
「みんなの憩いの場を悪に染めた罪は重いわよ！」「「月に変わってお仕置きよ！」」

タキシード仮面の口上
「チャンスを逃すな、セーラームーン！」「さらばだ、セーラー戦士たち」

見どころは白髪になるまでエナジーを奪われた管理人のおじさんと、定番の口上を奪われたセーラームーン。

１６話　登場シーンに凝りだした回

家庭科教師が結婚する話。自らの手でドレスを縫い上げるらしい。３人の活躍が定着したためか、敵に口上を述べさせたり個性をもたせる方針が固まりつつある。

ネフライトは「星は何でも知っている……」から始まりターゲットと目的を説明するスタイルになった。石井ゆかりかと思ってたけど、細木和子の方にも近づいている。

秋山先生の口上
「おだまり！お前がこの私にふさわしいと思ってるの！！世界中の男どもは私の前に平伏するがいい、そして女どもは私の美しさにひざまずくのだ！コンテストの優勝は私よ！この私なのよ！！はーっはっはっはっははははは！」

セーラーマーキュリー・マーズの口上
「おまちなさい！永遠の乙女の夢の、花嫁衣装！」
「その純白のドレスを汚すやつは許さない！」

セーラームーンの口上
「愛と正義の、セーラー服美少女戦士、セーラームーン！」

見どころは戦場となる披露宴会場へ吊り下げ式のゴンドラに乗って現れる亜美とレイ。なんと変身前だ。正気か。

１７話　知略で勝つセーラームーン　その２

物語のキーとなる銀水晶について初めて言及される。
賞をとったカメラ少年の愛用カメラに目をつけるネフライト、彼は「君の大ファンだ、これからもいい写真をとってくれ」と言葉を添えるなど、心に寄り添う言葉をかけているが、ファンの言い方が完全に昭和だった。

モデル選考に受かったうさぎが、水着撮影のために虫食いにあったワンレン水着をリメイクしてリボンをつけるんだけど、普通におしゃれ。

セーラームーンの口上
「女の子の美しさは外見じゃないわ！優しい心と正義を愛するガッツよ！愛と正義の、セーラー服美少女戦士、セーラームーン！貴人様に取り付いた妖魔、姿を現しなさい！！」

見どころは肩が異常発達した杉本彩似の妖魔が自らの攻撃を「パシャパシャ攻撃」と形容するところ。

１８話　男の謝れなさが腹立たしい回

冒頭からクイーンベリル（上司）の提案を反故にするネフライト。仕事は自分のためにする、その気持ちは仕事に従事するプロとして大事だけど組織に与するモノとしてはどうだろう。

フランス人形コンテストで優勝した香山みかに展示会を開くため人形１０体を依頼するネフライト。無茶言うなよ。

セーラームーンの口上
「愛と正義の、セーラー服美少女戦士、セーラームーン！進悟（うさぎの弟）がせっかく作ったお人形を、よくも壊したわね、お人形には、作った人の真心がいっぱいいっぱいこもってるんだから！お雛様だって怒ってるわよ！月に変わって、お仕置きよ！」

タキシード仮面の口上
「今だ！」

見どころは助けてくれたお礼に、と進悟（うさぎの弟）に渡されたセーラームーンの立体フィギュア。

１９話　タキシード仮面変身シーン初登場回

セーラー戦士をあぶり出すため、地域一帯の女子中学生にタキシード仮面名義のラブレターをだすネフライト。常に余裕ある口ぶりで騙されてたけど、もしや結構なバカだな。

偽のタキシード仮面に返送したネフライトはまさかのエスカレーターを降りながら登場。うさぎの幼馴染なるちゃんに対し「セーラームーンではないのか！」とうろたえるも、結果的に恋のエナジーを奪えたことでトントンにしようとするせせこましさがある。

セーラームーンの口上
「なるちゃんを離しなさい！乙女の愛を弄ぶ妖魔に、タキシードは似合わない！愛と正義の、セーラー戦士美少女戦士、セーラームーン！月に変わって、お仕置きよ！」

タキシード仮面、エレベーターを足で止め開けながら登場
「私の名を騙りラブレターを出したのは、セーラームーンをおびき出すためだったのか、許さん！」

見どころはネフライトによる説明に「ぺちゃんこ」「潰しアンパン」が出てくるところと、なるちゃんの恋のエナジーがボスも思わず満足するほどの量だと判明するところ。

２０話　毒親回そしてネフライトおやすみ回

夏なのでペンションに泊まることになったセーラー戦士３人組。その管理人の娘は心霊パワーを持っており、親父がそれをつかってマスコミに復讐しようと画策する話。親父の救いようがない最悪さに割と気分が悪くなった。

１７話に登場した虫食い隠しのリメイク水着がまさかの再登場。かわいいな〜。

ペンション管理人の一人娘に亜美ちゃんが「うさぎちゃんと友だちになるのが一番ね、とっても元気になっちゃうの」と話しかけていて目頭が熱くなる。亜美ちゃんはうさぎの良さをきちんと理解している。

セーラームーンの口上
「か弱い乙女のバカンスを邪魔する意地悪お化け！このセーラームーンが、月に変わって、お仕置きよ！」

妖魔ではなく、心霊パワーの具現化ということでムーンティアラアクションも効かないなどトリッキーな話だった。

見どころは管理人親子の前で割と躊躇なく変身する３人。

まとめ

少しずつ小出しになっていく背景、連携の取れた攻撃と洗練されていくのを感じる。敵幹部が交代してもバカという事態に驚いたけど、本人は愚直でふざけていないところがいい。
個人的には１３話が一番好きだ。口上以外にも女性蔑視を全否定するさまがかっこいいのでぜひ観てほしい。