2-18の今日


友と会う。僻地に住んでいると昼前に会うくらいの時間帯でも、より早めに準備をしなければならない。割りに合わない距離と引き換えに得られるのは静かに眠れることくらいか。友が寝坊したのでのんびり街を回った。マスク着用率は例年と同じくらいだった。神戸はコロナをなめている。


寿司を食べる。サイゼリヤ通の私とは違い、友は美食の道を邁進しているので、遊ぶ時はいつも美味しい店に連れて行ってもらう。今日は寿司をリクエストした。開店前から八人ほど並んでいた。途中スーツケースを持った男女が待ち合わせとして列に入り「おや?」という気持ちになる。例えば入店時に「後で二人来ます」と言うのなら全然問題ないし(スマートだな)と思うだろうに、どうしてか列への割り込み感を強めに意識してしまう。心狭いな。
寿司は鰆・ツブ貝・甘エビ・玉子・サーモン・マグロ・イカ・ハマチ・中トロ・鯛だったはず。ネタに醤油をつけたかったけど、うまくできそうになかったのでシャリにつけて頂いた。ネタ全てにやる気があった。


街を練り歩く。友は約1年の禁煙に成功したが、2年目への挑戦は諦めたようだ(嬉しそうに灰皿を選んでいた)。カラオケに飛び込む。平日の夕方にもかかわらず20分の待たされた後、割り当てられたのは直角三角形の形をした部屋だった。2人で持ち込んだドーナツを食べ(持ち込み可の店だった)、テレビから流れてくるDAMの番組に野次を飛ばした。野次ですっかり楽しくなった私たちは「社会人生活において尖りすぎない曲を探そう」という試みを忘れ、延々ハロー!プロジェクトの所属アイドルの歌を歌った。友は私の下手な歌を無視して好き勝手に歌ってくれるところが最高だと思う。


高いところへ行くのもなんだということで立ち食いそばを食べた。店内にトイレがなく、尿意に身をよじらせながらトロロそばを食べた。味がしなかった。尿意を爆発させたまま友に別れを告げた。帰りに寄ったドラッグストア・スーパーマーケット・コンビニ全てでマスクが全滅していた。神戸はコロナをなめているのではなかった。マスクをしない私たちが単に遅れをとっていただけだった。

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