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感謝の日々

妊娠して、ホルモンのせいだと思いますが、自分がいかに幸せか、幸せだったかと感謝の日々です。
今までは、「なんでこんなに不幸なんだろう」「自分には何もない」「夢も希望もない」「もう死にたい」と何度思ったことかわかりません。
ご飯が食べられるだけで、無事会社に行けるだけで、なんてありがたく、幸せなことなんだと痛感しました。当たり前にできたことが、「できなくなる」ということを味わうと、人間変わる物なんだなと思います。まあそのうち、日々の忙しさにこんな気持ちも忘れてしまうのかもしれませんが。
私は今まで、「お母さんになりたい」なんて、一度も思ったことはありません。「お母さんになりたい。お母さんみたいになりたい」って言える人って、よほど幸せな人なんだと思っています。今でも、お母さんになりたいとは思っていません。
自分の母親を見ていて、「なんて哀れな人なんだろう。こんな人には、こんな人生は絶対に送りたくない」と思うような人。「自分の母親」としては本当に尊敬していますが、「女性」としては全く共感できない、哀れな人。「こうはなりたくない」という思いから、今まで生きてきました。苦労ばかりしてきた、健気で、でも頑固な人。もっと自己主張をすればいいのに、と思うほどいじらしい時もあれば、たまに譲らないこともある困った人。昔は怒られてばかりでしたが、今はなんだか小さくなってしまい、その背中が曲がった小ささに、時々無性にイライラします。
前も書いたかもしれませんが、両親はしょっちゅう喧嘩していて、学校から帰ると、大量にお皿が割れていることもありました。怒鳴り声が聞こえて、耳を塞ぎながら、「親なんて死ねばいいのに」と何度思ったことかわかりません。その上、ものすごく厳しくて、「勉強しなさい」ばかり。常に、親の顔色を伺っているような子供でした。
なので、子供ができても、幸せにしてあげられるかわからない、そもそも愛せるかわからない、お金も時間も取られるなんて最悪と思っていました。愛せるかわからない不安は、正直今もあります。大切な物ができたとしても、それを失う恐怖や不安に耐えられるのかわからなくて、それなら大切なものなんてないほうがいい、1人の方が自由で気楽でいいと思ってきました。
結婚してからも、正直子供は作らないつもりでいましたが、夫がどうも子供が欲しそうであること、そして仕事に限界を感じて産休を取ってみたくなったこと、お互いいい年齢なので、ゆるーく妊活してみようということになったのです。「産休を取りたい」なんて不純な動機で妊活をしていいものかと、正直悩みましたが、とにかく仕事に対する気持ちが限界でした。それでも退職できなかった自分が情けないのですが、そうならなければ妊活をすることもなかったかもしれないと思うと、きっとそれも運命だったのかもしれません。
夫が、子供が産まれることをすごく楽しみにしているので、私も楽しみです。夫のことは、本当にもう、大好きで可愛くて仕方がないので(夫の方が年上です)、どうか夫に喜んで欲しいと思いますし、幸せになって欲しいと思います。もちろん、たまに喧嘩はしますし、ムカつくこともありますし、あーもう無理、離婚したいと思うこともありますが笑
妊娠して本当にもう、心から思うのは、夫の子供を持つことができて、本当に幸せで、もうもう感謝しかないなーという気持ちです。夫の子供なら、あと2人くらい欲しい。ほんと、妊娠中の幸せホルモンて恐るべし。
実際まだ出産したこともないので、何も偉そうなことは言えませんが、本当に貴重で尊い経験だと思います。こんな体験をさせてくれた子どもに、本当に感謝です。今まで不安も心配もたくさんあり、無事に産まれるか、産まれたとしても何も問題がないかなんてまだわかりませんが、それでも順調に35週を迎えられたことは、本当に奇跡で、貴重なことなのだと、心から思います。当たり前のことなんて、何もないのです。
世の中には、いろいろな理由で子供を持たないと決めた人もたくさんいます。合理的で、すごく理性的なことだと思います。何が起こるかわからない妊娠出産て、究極の賭けですよね。子供を持つ・持たないは個人の自由で、勝手にすれば、という思いも強かったです。ただ、これほどまでに尊く、貴重な経験ってなかなかないかなーとは思います。
一方で、不幸な子供もたくさんいるわけで、本当に胸が痛いです。子どもに罪はないので、少子高齢社会のいま、貴重な命が失われる前に、いかに守れるかというのは大事なことだと思います。産まれて間もない我が子の命を奪ってしまう人って、どんな心境なのでしょうか。咄嗟のことが多いのかもしれませんが、そうなる前になんとか救ってあげることができたらいいのに。
お腹が重い、苦しい、マイナートラブルもたくさんありますが、予定日まではあと1ヶ月ほどあるので、まだまだお腹の中にとどまって欲しいです。自分の大きなお腹とお尻は衝撃的で信じられませんが、そんな身体も慈しみながら、残りの妊婦生活も穏やかにすぎたらいいなーと思います。

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