NHKマイルC・考察

Twitterに上げた各馬短評がとっちらかって読みにくいので記事にまとめました。無料です（強調）

前回(天皇賞・春)の結果

◎タイトルホルダー
〇アスクビクターモア
→はずれ

各馬考察

エエヤン

新馬戦とNZTの内容が秀逸。
新馬戦は出遅れをコーナーで強引に巻き返す無理な競馬で、内で溜めたヒシタイカンが余裕をもってコーナーを回っているのに対しこちらは押して位置を上げていった。無理に一度ったぶんラスト1F切ってからはさすがに甘くなったが、直線半ばまではヒシタイカン・スキルヴィングに遜色ない脚を使えていた。
NZTでは好発から先行集団に位置取るも、かかったドルチェモアがペースを上げて逃げてしまい前には厳しい競馬。ドルチェモア含め先行馬が脱落していく中一頭前受けで突き抜けた。差しが届きやすい中山マイル、当時の外差しに振れていた馬場と逆バイアスの中強い競馬
中山でしか走らないタイプのNZT馬は真逆の適性になる東京マイルでの信頼度は落ちるが、新馬戦である程度東京での上り能力を見せているので力は出せるはず。
ややかかり癖があったり出遅れもあるのでテン乗りはマイナスだが、力は高く本命候補の一頭。

ドルチェモア

スタートのうまさと操縦性の良さが武器で、サウジアラビアRCではグラニットの大逃げに惑わされず先行差し切り、朝日杯FSでもインの好位で上手く立ち回った。 操縦性の良さが武器だっただけに、前走かかって逃げて自滅してしまったのが非常によろしくない。騎手もテン乗りになり本番に全くつながらない一戦となってしまった。朝日杯FS組の次走以降成績が全くふるっていないことも考えると今回買いたいとは思えず。現状無印。

カルロヴェローチェ

新馬戦は素質馬チャンスザローゼスを完封する圧巻の内容で、今年のクラシック戦線の中心を予感させた…が、続く野路菊Sの内容から距離が長いという判断かマイル路線へ。小頭数の白梅賞はあまり参考にならないが、前走ファルコンSでは負けこそしたものの直線で２回ほど前が開かず追い出しが遅くなり詰め切れなかった結果。前が開いて鞭が入ってからの加速はやはりいいものがある。

物差しとなるチャンスザローゼスがアイビーS以降走っていないのでやや不正確だが、クラシックで通用する馬だと思っていた(主観)のでこの馬の評価も高め。本命候補の一頭。

ダノンタッチダウン

前が残る展開であったとはいえ、直線の長い阪神マイルでデイリー2歳はオールパルフェ、朝日杯ではドルチェモアを差せず。皐月賞に参戦するも馬場が合わず回ってくるだけの競馬になってしまった。能力やや足りなそうな中、無駄に不良馬場の中山2000mを走らされた臨戦過程がプラスに働くとも思えず。馬主も厩舎も鞍上も同じダノンスコーピオンと重なるところがあるが、あちらは通ってきたレースレベルが高かった。現状無印。

クルゼイロドスル

新馬戦はリバティアイランドの2着だったがこれはリバティアイランドの上り31.4が異常だっただけで、夏の新潟のスローペース戦で32.4は普通に出る。 デイリー杯2歳Sではオールパルフェ、ダノンタッチダウンに完敗しているし、続くジュニアCも大差勝ちとは言え前前前決着を逃げ切り。適性真逆の中山→東京替わりの上、東京の上り勝負に対応できる根拠も薄くあまり買いたくない。無印。

オオバンブルマイ

朝日杯FSは出遅れ分があるので一旦ノーカウント。アーリントンCはユリーシャが離して逃げた分レースラップはハイペースだが、番手集団は楽なペースで刻めた競馬で、2～4着は前に行った馬。ただし馬場は外差しに振れていたため前で馬券に入ったセッション、ショーモンらとはそこまでの有利・不利は無く同程度の力関係か。(ペースでの不利とTB不利が相殺レベル)

ショーモンはデイリー2歳でオールパルフェ、ダノンタッチダウンにしっかり負けている馬で、あまり高くは評価できない。東京での上り勝負が向く根拠も持てず。無印。

ショーモン

デイリー杯2歳Sでは緩いペースの前有利な流れで番手につけながら、逃げたオールパルフェはかわせず後ろからのダノンタッチダウンに差されており、この2頭より明確に力は下。アーリントンCも似たような競馬をしたセッションに負けており、強調点があまり見えず。現状無印。

モリアーナ

東京の2戦の内容がいい。新馬戦は6月の2歳戦としては破格の後半4F45.7を差し切り。クイーンCでは直線入り口付近で他馬に挟み込まれながらしっかり伸び上り最速、ハーパー・ドゥアイズに迫っており、この2頭と同程度の力はあるはず。牝馬クラシックでしっかり戦えている2頭と同レベルであれば今回のメンバーでは上位。NZTではウンブライルに差されて4着になったが、ペースの速いタイミングで仕掛けて大外を回す負荷の高い競馬で、終いが甘くなるのは仕方ない内容だった。得意の東京で見直せる一頭。本命候補。

ウンブライル

NZTで2着に好走したが、ハイペースの前崩れと外差しバイアスで差し込んで来れた内容。前受けし粘りこんだエエヤンとの力差は大きい。長い直線の1600コースで高いパフォーマンスを叩けていないので、今回上げて来れるかはやや疑問。現状無印。

オールパルフェ

デイリー杯2歳の勝ちはイン前バイアスとスローの展開利。朝日杯FSではドルチェモアに完封、ダノンタッチダウンにも逆転され、その朝日杯組の奮わなさから強調材料も見えず。現状無印。

セッション

レベルの高いクラシック路線を目指したが、若駒S・弥生賞ではいずれもトップ層との差を見せつけられる結果。マイルに切り替えたアーリントンカップでも、おおよそオオバンブルマイ・ショーモンらと同等の力関係だった(オオバンブルマイの欄参照)。上記2頭が無印のため、こちらも評価は出来ず、無印。

タマモブラックタイ

歴的に1600は長く1400がギリギリ。ファルコンSでもインでジッと溜めて前がパカっと開く最高のパターンで、追い出しを待たされたカルロヴェローチェの方が評価できる内容。とはいえ、上位人気が目されるカルロに先着しているのは事実なので、内枠でロスのない立ち回りができれば再現があってもいいかもしれない。根拠はやや薄いが切り切れるわけではなく、現状△評価。

シングザットソング

添付は桜花賞時の考察。できないことができるようになった馬は強いと書いたが、桜花賞でもテン乗りながらしっかりゲートを出て完全に課題を克服して見せた。ただし、外枠から見事スタートを決めて道中ラチ沿いに入れて距離ロスを抑える鞍上の見事なエスコートがありながら、最後は脚が上がっていたため1600は少し長かった印象を受ける。 エルフィンSでコナコーストを追い詰める脚を使えた通り能力は高いので、内枠で距離ロスなく行けるのであれば魅力。手綱が吉田隼人騎手に戻るのも心強い。条件付きだが本命候補の1頭。

シャンパンカラー

NZT後方差し組を買うならウンブライルの方が魅力。デビューから2戦東京マイルで連勝しているが、上りラップも平凡で強調材料は見出せず。現状無印。

ナヴォーナ

新馬戦の上り3F33.2が圧巻。同レースの上り2着馬に0.9差をつける大差な上、同日の東京新聞杯の上り最速ジャスティンカフェより0.1速い。続くアーリントンCでは出遅れでレースに参加できず終わってしまったため、強調材料が新馬戦の上り3Fだけという心もとなさだが、素質はあるように思う。いかんせん能力の測りようがないので難しいが、穴としてなら。△候補。

ユリーシャ

スローペース逃げでこそ、ペースを上げるといけないのは前走で見えたが、メンバー構成的に楽逃げ叶いそうもない。無印。

フロムダスク

京王杯2歳Sにてオオバンブルマイにしっかり負け。逆転できる要素もあまり。無印。

ミシシッピテソーロ

流石に買えない。

暫定印・枠順確定前

◎候補：カルロヴェローチェ、エエヤン、モリアーナ、シングザットソング
△候補：タマモブラックタイ、ナヴォーナ

枠順雑感

最内にテンスピのあるフロムダスクが入り、⑦オールパルフェ⑬ドルチェモア⑭ユリーシャと内中外にそれぞれ主張したい馬が入った。東京マイルの長い向こう正面で先行争いは激化・長期化しそうで、昨年同様の差し決着がイメージしやすい。

天気予報的にも恐らく雨の影響は残りタフな芝になるだろうし、前の脚が上がった所をバテ差しできる馬を中心に選んでいきたい。

暫定印・枠順確定後

◎候補：モリアーナ
〇候補：カルロヴェローチェ、エエヤン、シングザットソング
△候補：ナヴォーナ
(消)タマモブラックタイ

モリアーナは近走内容的に前にはいかないので、先行馬をやって外に出せばいいので枠順はどこでもOK。
前に壁を置いて溜めたい+距離延長のカルロヴェローチェは内枠の方がよく、タフな長い脚があり詰まらない枠の方が良いエエヤンは外枠が欲しかった。先行争いが激化しそうなのもややマイナスで一段階下げ。
距離不安あり内枠が欲しかったシングザットソングは⑤で絶好。
同じく距離不安のタマモブラックタイは８枠が厳しく消評価に下げた。

展開的にもハマりそうなモリアーナは現状単独候補で、オッズがつくならここから。一緒に差し込んでくる馬を相手に選びたいので、シングザットソングを選びたいがペースに乗って先行してしまう可能性もあり…ここは考え中。
モリアーナの単複でもいいかもしれない。

東京芝・馬場状況

東京競馬場・馬場
恐らく明日は雨が降り続けて重〜不良まで行くと思うのであんまり意味は無いが、ベースの馬場はフラット寄りで時計は速め。馬場が渋って上がりがかかるようになれば内が止まって外伸びライクになることが想定されるが、直前の様子を見ないとなんとも...という感じ。

予想印・前日暫定

◎モリアーナ
○候補 シングザットソング、エエヤン、カルロヴェローチェ

馬場が読めないので印の更新はなし。
現時点では一番オッズのつくシングザットソングを相手に◎○2頭の馬券を買いたい。

前日の馬場とオッズを見て追記します。
最終的な買い目はTwitterにて。