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「駆け引き」の言語化、および学び方。

まえがき


バスケットボールは対人のスポーツだ。

当然ながら両チームの思惑のぶつかり合いがある。

点数を取りたいオフェンスと、点数を取らせたくないディフェンス。リバウンドを取りたいオフェンスと、同じくリバウンドを取りたいディフェンス。

相手より優位にゲームを進めるためには「駆け引き」を制する必要がある。

近頃のりょーたクリニックでは駆け引きを意識して行うことを強調して指導している。

その中で上手くいったものを指導例という形で小中学生、あるいは初中級者に駆け引きについて導入していく手法を紹介していきたいと思う。


「駆け引き」とは何か


私なりに「駆け引き」を言語化するならば「相手が何を考えているかを正確に予想し、その予想と反するプレイをすること」または「相手のやりたいことをやらせないこと」となる。

◆オフェンスにとっての駆け引きの勝利例

ディフェンス「右に来ると予想」
オフェンス「右に来ると考えていると予想して左に行く」

→オフェンスが抜き去る
◆オフェンスにとっての駆け引きの敗北例

オフェンス「右に行く」
ディフェンス「右に来ると予想して右を守る」

オフェンス「ドライブしたい」
ディフェンス「離して守って入らないシュートを打たせる」

→ディフェンスが止める


どちらが相手の手を正確に読めるかというのが駆け引きの重要ポイントになる。

初心者であれば先の例のようにシンプルな読み合いになるだろうし、上級者になればより高度な読み合いになっていくが、どんなレベルであれ「相手の予想と反するプレイをする」ができれば駆け引きの勝利となる。


駆け引きに関わる3要素


駆け引きに関して盲点になるのが「駆け引きは常に同じ内容ではない」という点だ。

駆け引きの内容の変化に関わる要素を3つ挙げていく。

①個人の持つ能力

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