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【スキルトレーニング】目線のコントロールを指導する重要性 / ドリル実施例の紹介【Speed Stop】

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スキルトレーニングの最終ゴールは、試合の勝率を高めることにある。

1on1トーナメントではなく、5on5のゲームの中で使われるのがバスケットボールのスキルだ。

したがって、スキルは5on5で使用することが想定されたものでなければならない。


スキルトレーニングと聞いて想像するのは「今までやったことのないステップやドリブルを身につけること」だと思う。これも間違ってはいない。

私はこれに加えて「目線のコントロール」を重要視している。

日常生活において一般的に言われることとして「視覚情報が9割」というものがある。バスケでは嗅覚や味覚は使わないので、9割超と言ってもいいだろう。

視覚情報が9割だからこそ、目線のコントロールが下手な選手は必要な情報をゲットできない。フリーの味方を見逃したり、トラップに来るディフェンスに気付けなかったりするだろう。

「自分が正しい情報を得る」という課題をクリアする上で、目線のコントロールは必要不可欠だ。

そして、目線をコントロールできるようになる価値はそれだけに留まらない。

目線をコントロールできるようになる」
ということは
「敵に誤った情報を信じ込ませることができるようになる」
ということにもつながるのだ。

駆け引きのスポーツだからこそ、対戦相手はこちらの動きを読もうとしてくるだろう。
ではどんなやり方で読もうとするだろうか。そう、目線である。なぜなら、視覚情報が9割だから。
相手の目線を把握しておくということは、単純に考えれば相手の意図の9割を把握することと同じだ。
小中学生を教えていれば特にわかる。目は口ほどに物を言う。目に次のプレイの内容が書いてある。

見ている方向にパスをする。
マークされている相手しか見ていなければ1on1に来る。
リングを見ていればシュートする。

目線のコントロールに長けた選手は、ディフェンスにおいても相手の目線を観察することで、そのポゼッションの勝利を手繰り寄せるのだ。
また、目線のコントロールに長けた選手は、ディフェンスからすると次の行動が読めない厄介な選手だ。安易にプレッシャーがかけられなくなり、安易にパスカットに飛び出すこともしにくくなるだろう。目線から読んだとしても、それが自分を騙すために撒かれたエサかもしれないのだから。

そういうわけで、目線をどれだけコントロールできるかは試合において非常に重大な要素であり、スキルトレーニングにおいても目線のコントロールは省くことのできない重要ポイントだろうと私は考えている。

個人的、スキルトレーニングの動き作りの3要素が下記。

・ボールハンドリング (どういうドリブルするか、どういうボールの動かし方をするか)
・フットワーク (どういうリズムでどういうステップを踏むか)
・目線のコントロール (どこを見るか)

*2項目目は「ボディハンドリング」と言われることが多いが、1番選手が苦労するのはフットワークだと感じているのであえてこの表記
*あくまで動き作りだけの話。試合で使用するとなるとディフェンスとの対人駆け引きや判断の要素も入ってくるので追加でトレーニングが必要。

ざっくりで覚えるなら「ドリブル・ステップ・目線 を大切に」みたいな感じで良いと思う。

それではここからは実際のドリル実施例ということで動画付きで紹介していきたいと思う。


スキルトレーニング「Speed Stop」

完成イメージ①

完成イメージ②(カウンターでアイフェイククロスオーバー)

スキルトレーニング後の中1女子選手の実戦での使用例↓


ここから導入に使用できるドリル例を紹介していく。

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