【ファンタジスタへの道 vol.1】良いパスを定義する。良いパスの持つ3要素について解説。
はじめに
バスケットボールの試合において欠かせない技術がパスだ。
ボールを中心に動くこのゲームにおいて、ボールを選手間で移動させる方法は基本的にパスしかない。
良いパスを出せることはチームの得点を伸ばすことにつながるし、悪いパスを出してしまうことはチームの失点を増やすことにつながってしまう。
ラスト数秒の場面のひとつパスが味方へのアシストになるか、相手選手へのアシストになってしまうかによって試合結果が変わりうる。
シュート同様、その前段階にあるパス技術も勝敗にほぼ直接的に影響してくる重要な技術なのだ。
良いパサーはチームを勝利に導き、悪いパサーはチームを敗北させてしまう。
そして、良いパサーになるためには「良いパスとはどんなパスか?」という定義を明確に定めておく必要がある。
今回、良いパスを定義することで各選手の長所、あるいは改善すべき点を具体的に分析したり、より筋道立った解説や指導をすることができるようにしていきたい。
良いパスの定義
良いパスとはどんな技術だろうか。
一番大きな話をすると良いパスとはこんなパスだ。
・勝利につながる
もちろんこれではほとんど役に立たない。
「おーい!勝利につながるパスしろー!」という指示では選手たちは具体的にどんなパスを出したらよいか分からない。
ここで重要なのが原理原則から考えることだ。
勝利から逆算するとバスケにおいて重要な要素が浮かび上がる。
それは「シュートの量」「シュートの質」の2点だ。
これをパス技術に当てはめるとこうなる。
😉