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NotebookLMと青空文庫(細雪)

以前にChatGPTを利用した、以下の記事を書きました。Copilotを利用してのGPT-4oでの分析と創作についてのお遊びです。「細雪」の4姉妹のプロファイリングをしてもらい、さらに一人一人の個性に合わせたデートプランを考えてもらいました。また、最後にデートの感想もそれぞれインタビューしてみました。

ChatGPTでは指示が雑だと、どうしててもファンシーな回答になりがちですが、プロンプトを工夫して具体的な指示をすることで、なかなかにファンタスティックなものへとなりなました。ただし、データソースが不明なので、純粋にAIが原書から生成した回答ではなく、ネット上に存在しているあらゆる考察記事や解説記事の影響も多分に受けているのではないか?だからこそ、こんなに創造的かつそれっぽい回答ができるのではないか?ということが気になっていました。

そこで今回は、ChatGPTではありませんが、GoogleのAIであるGemini 1.5を利用した話題の新サービスNotebookLMを使って遊んでみました。テーマは、NotebookLMを使って青空文庫から取得した「細雪」の全文のテキストのみをデータソースにしてGemini 1.5と戯れよう!です。


1.準備

まず、データソースとして青空文庫からテキストデータを取得します。NotebookLMはURLを直接ソースに指定する機能があるのですが、以下のUURLを指定してもうまくいきませんでした。
https://www.aozora.gr.jp/cards/001383/files/56698_59488.html
文字コードの問題のようです。ですので、コピペしたテキストファイルをソースに指定することにしました。この場合も文字コードはUTF8にするのがよさそうです。また、普通にダウンロードしたテキストファイルだとルビ情報が付いた変なテキストになるので、以下の「青空文庫 ルビ削除ツール:長文対応版」を利用しました。
http://www.kepe.net/ruby/index3.html
実際には、上、中、下の3冊分の本文を一つのテキストファイルにコピペして、それをデータソースとしました。

2.ノートブックガイド

チャットで壁打ちをするだけでなく、ノートブックガイドという機能がありますので、まずはこちらを試してみました。複数あるメニューの中で「タイムライン」は作成できず、「目次」はいまいちの内容になりましたが、残りの「よくある質問」「学習ガイド」「ブリーフィング・ドキュメント」に関しては実際に生成できたので、その結果を以下にコピペします。なお、これらの生成結果には、データソースにはない情報が含まれていました(映画の情報とか)。どうやらノートブックガイド機能の生成は、インターネットの情報も利用しているようです。

率直な私の感想としては、凄すぎて理解が追い付かない…。チャットでの "人間らしい" 壁打ちでの驚きとは別次元で、改めて生成AIのすごさと制度、実用性の高さを感じました。やれやれ滅入るぜ。

よくある質問

よくある質問: 「細雪」

「細雪」を読もうと思っていますが、内容が難しそうで不安です。よくある質問とその答えを教えてください。

1. 「細雪」ってどんな話?
「細雪」は、昭和初期の大阪の旧家・蒔岡家の四姉妹を中心に、恋愛、結婚、家族の絆、社会の変化などを描いた長編小説です。 長女・鶴子、次女・幸子、三女・雪子、四女・妙子のそれぞれの視点から物語が展開し、それぞれの個性や人生観が浮き彫りになります。 特に、戦前の女性が置かれていた立場や、伝統的な家父長制の在り方などがリアルに描かれており、現代社会にも通じるテーマが色濃く反映されています。

2. 主要な登場人物は?
蒔岡 鶴子(まきおか つるこ)
: 蒔岡家の長女。既婚者で、旧家のしきたりに厳格な性格。
蒔岡 幸子(まきおか さちこ): 蒔岡家の次女。しっかり者で、家族の中心的な存在。
蒔岡 雪子(まきおか ゆきこ): 蒔岡家の三女。おっとりとした美人だが、結婚には消極的。
蒔岡 妙子(まきおか たえこ): 蒔岡家の四女。自由奔放な性格で、芸術家を目指している。
板倉 啓坊(いたくら けいぼう): 妙子の恋人。奔放な性格で、周囲を巻き込むトラブルメーカー。
奥畑 輝雄(おくはた てるお): 妙子と親密な関係になる男性。既婚者。

3. 見合い結婚が多いようですが、恋愛結婚は描かれていますか?
はい、描かれています。 例えば、三女・雪子は、見合いではなく、自分の意思で相手を選びます。 当時の社会では、見合い結婚が主流でしたが、恋愛結婚に対する憧れや葛藤なども描かれています。

4. 時代背景はいつ頃の話?
物語の舞台は、昭和10年代半ばから13年にかけての大阪が中心です。 日中戦争が始まる直前の、戦争の影が少しずつ社会に忍び寄る時代であり、伝統的な価値観と新しい価値観とがせめぎ合う様子も描かれています。

5. 難解な表現が多いと聞いたのですが…?
「細雪」は、谷崎潤一郎特有の美しい日本語で書かれており、当時の大阪弁や上品な言葉遣いが多く使われています。 辞書を引きながら読むと、より深く作品の世界観を味わうことができます。 また、文庫版などには注釈が付いている場合もあるので、活用すると良いでしょう。

6. この小説の魅力は?
美しい日本語
: 谷崎潤一郎の文章は、まるで一幅の絵画を見ているかのように美しく、情景や心情描写が秀逸です。
個性豊かな登場人物: 四姉妹を始め、周囲の人々も個性豊かに描かれており、それぞれの関係性や心理描写も見どころです。
時代背景と社会風俗: 戦前の大阪の上流社会の暮らしぶりや、当時の女性たちの生き方がリアルに描かれており、歴史的な側面からも興味深い作品です。

7. どんな人にオススメ?
美しい日本語や文学作品に興味がある方
戦前の日本や女性の生き方に関心がある方
人間関係や家族の絆について考えさせられる作品を読みたい方

8. 映画化もされていますか?
はい、これまで何度か映画化されています。 特に有名なのは、1983年に公開された市川崑監督、吉永小百合主演の映画です。 小説の世界観を見事に映像化しており、高い評価を得ています。

「細雪」は、時代を超えて愛される名作です。腰を据えてじっくりと味わってみてください。

学習ガイド

細雪:理解度確認のための学習ガイド

小テスト
指示: 以下の質問に対し、本文の内容に基づいて、それぞれ2~3文で簡潔に答えてください。

1.幸子はなぜ帯を変え続けるのですか?
2.雪子と井谷さんの見合いの席で、幸子はどのように振る舞っていますか?
3.悦子の綴方「ウサギノミミ」には、誰のことについて書かれていましたか?
4.幸子はなぜ黄疸になったと考えたとき、安心したのですか?
5.妙子はなぜ啓坊と結婚する決心がつかないのですか?
6.雪子はなぜ東京から神戸へ戻るとき、汽車の中で泣いていたのですか?
7.貞之助は妙子に対して、どのような態度をとるようになりますか?
8.幸子は妙子の病気について、なぜ櫛田医師に相談することにしたのですか?
9.幸子はなぜ橋寺からの電話に出なかった雪子を叱ったのですか?
10.幸子と妙子は、カタリナの結婚について、どのように感じていますか?


小テスト 解答
1.幸子は、自分が締める帯がどれも「キュウキュウ」と音を立てるため、縁起が悪いと考えて帯を変え続けています。
2.雪子は緊張してあまり話すことができないため、幸子が代わりに井谷の質問に答えるなど、会話をリードしています。
3.悦子の綴方「ウサギノミミ」には、雪子のことについて書かれていました。
4.幸子は、自分の体調不良の原因が黄疸であれば、深刻な病気ではないと考えて安心したためです。
5.妙子は、啓坊には馴染みの芸者と噂があり、以前から彼に騙されていたのではないかと疑っているためです。
6.雪子は、東京で見たかった芝居を見ることができなかったため、悔しくて泣いていました。
7.貞之助は、妙子のことをこれまでのように厳しく責めることはせず、寛大に受け入れるような態度を見せるようになります。
8.幸子は、妙子の病気が長引いているため、斎藤医師の意見だけでなく、別の医師である櫛田医師の意見も聞いて、より慎重に対応しようとしたためです。
9.幸子は、橋寺からの電話に雪子が自分で出なかった場合、非常識な印象を与え、見合いがうまくいかなくなることを心配したためです。
10.幸子と妙子は、カタリナが短期間で裕福な男性と結婚できたことを驚きながらも、美人の彼女なら当然だと納得しています。


エッセイテーマ

指示: 以下のテーマについて、本文の内容に基づいて、論文形式で論じてください。
1.本作における「着物」と「洋服」の描写は、登場人物たちのどのような内面や関係性を象徴していると言えるでしょうか。具体的な場面を挙げながら考察してください。
2.雪子は周囲の人々からどのように認識され、また彼女自身はどのような葛藤を抱えているのでしょうか。作中の描写を交えながら分析してください。
3.幸子と妙子の姉妹関係は、物語が進むにつれてどのように変化していくでしょうか。二人の言動や心理描写に着目し、具体的なエピソードを挙げながら論じてください。
4.本作に登場する男性たちは、女性たちに対してどのような価値観や態度で接しているでしょうか。複数の男性キャラクターを比較しながら、彼らの言動を分析してください。
5.「細雪」というタイトルが象徴するものは何でしょうか。作品全体を通して、季節の移り変わりと登場人物たちの心情の変化を関連付けながら考察してください。

用語集
用語説明例文頓狂 (とんきょう)調子が外れていて、場違いであること。妙子の行動は周囲からは頓狂に見えた。お太鼓 (おたいこ)女性の帯を背中で結ぶ際、蝶結びにした部分を二つ折りにした形のこと。幸子は着物の帯をお太鼓に結んだ。地質 (じしつ)この場合は、織物の生地の性質のこと。近頃の袋帯は地質が悪くて音が鳴りやすい。メンタルテスト知能検査、性格検査などの心理検査のこと。井谷さんは雪子との見合いで、メンタルテストのような質問をした。白系ロシア人 (はくけいろしあじん)ロシア革命後、ソビエト政権に反対して国外へ亡命したロシア人のこと。キリレンコは白系ロシア人で、日本に亡命してきた。省線 (しょうせん)戦前に日本政府が運営していた鉄道のこと。現在のJRの前身。ペータアたちは三宮から灘まで省線電車に乗って帰った。葭簀張 (よしずばり)葦を編んで作った簀の子を、日よけのために家の軒先に吊るしたもの。幸子と貞之助は葭簀張の下で話をした。裏急後重 (りきゅうこうじゅう)東洋医学の用語で、急に激しい腹痛を伴う下痢が起こり、治りにくい状態のこと。妙子は裏急後重で、激しい下痢に苦しんでいた。マンボウトンネルの短いようなもの。現在のガードに相当する言葉。お春は西宮のマンボウの前で奥畑とよく出会った。

ブリーフィング・ドキュメント

提供されたテキストの分析: 主要テーマと重要事項

このテキストは、主に大阪に住む蒔岡家の人々、特に四姉妹とその周りの人々の日常生活を描写し、恋愛、結婚、家族関係、社会的な慣習、そして戦争の影が交錯する様子を映し出しています。以下に、主要テーマと重要事項をまとめます。

1. 結婚と女性の立場:
雪子の縁談:

テキストの大部分は、雪子の縁談を中心に展開されます。貞之助と幸子は、雪子に良い縁談を持ってくることに躍起になり、様々な縁談が持ち込まれますが、なかなか進展しません。「いったい何でですねん」(塚田の発言) といった周囲からのプレッシャーも描かれています。
妙子の恋愛と結婚観: 妙子は、既婚者である啓坊との恋愛関係や、他の男性との自由奔放な交際を通して、結婚に対して従来の女性とは異なる価値観を持つ様子が描かれています。
幸子の結婚生活: 幸子は貞之助との間に安定した結婚生活を送っているように見えますが、雪子の縁談や妙子の奔放さに心を悩ませる場面も描かれ、当時の女性の立場や、家族関係の複雑さを垣間見ることができます。

2. 家族と人間関係:
蒔岡家の複雑な人間関係:

四姉妹とその家族、親戚、女中など、様々な登場人物との関係性が描かれています。特に、貞之助と妙子の複雑な関係、幸子と雪子の姉妹愛、お春との主従関係を超えた信頼関係などが注目されます。
世代間の価値観の違い: 古い考えを持つ母親や親戚と、近代的な価値観を持つ娘たちの間には、結婚観や生き方に関する考え方の違いが見られます。
友情と社交: 幸子を中心に、女学校時代の友人や、近所の人々との交流が描かれ、当時の女性の社交や情報交換の様子を知ることができます。

3. 社会と時代背景:
戦時下の影:

テキストの後半では、戦争の足音が近づきつつある様子が、登場人物たちの会話や行動を通して暗示されます。カタリナと娘のエピソードや、塚田の妹の話など、戦争が人々の生活に影響を与え始めていることが分かります。
上流階級の生活: 蒔岡家は裕福な家庭として描かれ、当時の上流階級の生活様式や価値観を垣間見ることができます。食事、服装、住居、社交など、当時の文化や風俗を理解する手がかりとなります。
大阪の風俗と文化: 物語の舞台は主に大阪で、当時の大阪の言葉遣いや風習、食文化などが詳細に描写されています。特に、キッキョウの読み方に関するエピソードは、地域による文化の違いを象徴的に示しています。

4. その他:
ユーモラスな描写:

真剣なテーマの中に、コミカルなエピソードや登場人物の個性的な言動が散りばめられており、物語に彩りを添えています。
詳細な情景描写: 登場人物の服装や持ち物、食事の内容、家の様子など、視覚的な描写が細かく、読者が物語の世界に没入しやすくなっています。
心理描写: 登場人物の心の動きや葛藤が、繊細な筆致で描かれています。特に、雪子の縁談に対する複雑な心境や、妙子の自由奔放さの裏にある孤独などが印象的です。


5. 印象的な引用:
「いったい何でですねん」(塚田の発言) - 雪子の縁談が進まないことに対する周囲の無遠慮な言葉を表しています。
「うち、啓ちゃんに欺だまされててんわ」(妙子の発言) - 妙子の恋愛における複雑な感情や、当時の女性の立場を浮き彫りにしています。
「西洋人になって見ると、真っ白な御飯の上に正体の分らん真っ赤な生の魚の肉が載ってるのんは、確かに気味が悪いやろうな」(貞之助の発言) - 文化の違いをユーモラスに表現しています。
「人は見かけに依よらないもんでしょ。あたしこう見えても大阪生れなんですのよ」(丹生夫人の発言) - 当時の女性の固定観念に対する挑戦とも取れる発言です。

提供されたテキストは、当時の日本の社会、文化、そして人々の生活を生き生きと描き出しています。特に女性の立場、結婚に対する価値観、複雑な人間関係など、現代にも通じるテーマが読み取れます。

3.チャット画面の説明

左側にソース(「細雪」の全文テキスト)が表示されています。また、以下の例はチャットにて「登場人物を紹介して」と入力した回答です。(画像を拡大してください)回答欄の行末に①②などのリンクが張られていますが、これはデータソースの該当箇所の文節部分のリンクになっています。つまり、明確な根拠が示されています。※ただし、テキストデータとしてnoteにコピペをすると、この①②のリンクの情報は削除されてしまいます。

4.チャット機能(成功例)

ChatGPT同様に、チャットでの壁打ちができます。しかしデータソースは自分で指定したデータ(青空文庫から取得した「細雪」の全文のテキスト)に限られます。実際にチャットした内容に対する応答をコピペします

なお、かなり原資料な忠実な印象です。また、以下のコピペには表示されていませんが、実際にはかなり細かく引用原文へのリンクがついています。

蒔岡家四姉妹をプロファイリングをしてください

蒔岡家四姉妹のプロファイリング

鶴子: 四姉妹の長女。長年住み慣れた大阪の上本町の家を、夫の転勤に伴い手放すことになった。家の維持管理は容易ではなく、土蔵には父の代からの家財道具が山積みになっている。 妹たちを気遣い、必要なものがあれば取りに来るようにと勧めるなど、面倒見の良さも持ち合わせている。 一方で、世間体を気にする一面もあり、妙子の行動には頭を悩ませている。 妹たちの結婚相手には相応しい家柄を求めるなど、伝統的な価値観を重視している。

幸子: 四姉妹の次女。貞之助の妻であり、一女の悦子を育てている。妹思いで、特に雪子の縁談には何かと世話を焼き、親身になって相談に乗っている。 美的感覚に優れ、着物のセンスが良いだけでなく、家の中の装飾にも気を配っている。 一方で、やや心配性で、物事を悪い方に考えがちなところがある。 また周りの人間に気を遣いすぎるあまり、自分の意見をはっきり言えない一面もある。

雪子: 四姉妹の三女。貞之助の兄嫁の妹。内気で大人しく、周囲の意見に従うことが多い。 幸子と比較して、花見などの年中行事に関心が薄い。 裁縫が得意で、家事にも勤しむ。 また、困っている人を見ると放っておけない優しさも持ち合わせている。 過去に流産を経験しており、そのことを心の傷として抱えている。

妙子: 四姉妹の四女。奔放な性格で、周囲の意見に耳を貸さず、自分の思うままに行動する傾向がある。 そのため、姉たち、特に幸子とは度々対立している。 一方で、寂しがりやの一面もあり、姉や姪の悦子と過ごす時間を大切にしている。 また、肉体関係を持つことに対する抵抗感が薄く、それが原因でトラブルに巻き込まれることも多い。

小説全体を通して、登場人物たちの行動や心情はどのように描かれていますか?

小説全体を通しての人物描写

この小説では、登場人物の行動や心情は、主に会話や内面描写を通して細かく描写されています。特に、女性の結婚観や立場、家族間の関係性が浮き彫りになるような描写が多いです。

人物の心情描写
雪子:
見合いの場面では、相手の男性の学歴や住んでいる場所に不満を感じて断っています。 豊橋のような田舎へ嫁ぎたくないという気持ちや、義兄を困らせようとする気持ちもあったことを告白しています。
幸子: 妹思いで、特に雪子の縁談については何かと気を揉んでいます。 夫の貞之助に対しては、時折反論しながらも、基本的には彼の意見を尊重しています。
妙子: 自由奔放な性格で、周囲の意見に左右されずに自分の道を進もうとします。 病気の後、和服を好むようになるなど、内面に変化が見られます。
貞之助: 家族思いで、特に義妹たちの結婚については積極的に関与しようとします。 幸子の意見を尊重しながらも、自分の考えもはっきり述べる場面が見られます。
お春: 蒔岡家に仕える女中で、家族の出来事をよく観察し、報告しています。 奥畑の訪問を幸子に報告する際に見られるように、ややおしゃべりな一面もあります。

行動を通しての描写
妙子は、板倉の死後も奥畑と関係を続けている可能性があり、その行動は幸子と雪子の疑念を招きます。
幸子は、妙子の病気の際、積極的に看病し、医師に相談するなど、献身的な姿を見せています。
貞之助は、雪子の縁談をまとめようと、橋寺に手紙を書いて熱心に訴えています。

これらの描写を通して、登場人物たちの複雑な心情や関係性が浮かび上がり、物語に深みを与えています。

幸子は雪子の縁談についてどのように考えているか?

幸子は、雪子の縁談について複雑な感情を抱いています。

複雑な感情:
幸子は、雪子の縁談がなかなかうまくいかないことに責任を感じています。
過去の縁談を断り続けたこと、妙子の悪い評判が影響していると考えています。特に、今年は雪子が厄年なので、縁談を断ることに不安を感じています。一方、義兄夫婦が勧める沢崎氏との縁談には、疑問を抱いています。
身分違いの結婚で、過去にトラブルがあったことから、今回も同様ではないかと懸念しています。沢崎氏が裕福かどうか分からず、雪子に見合う相手なのか疑問視しています。しかし、雪子の縁談が全くない状況に悲観しており、沢崎氏との縁談を断れば、またしばらく縁談が来なくなるかもしれないと不安に思っています。

葛藤:
幸子は、自分の気持ちよりも、世間体や雪子の将来を案じて、沢崎氏との縁談を完全に拒否することはできません。過去の失敗から、慎重に行動したいという気持ちと、雪子のために何か行動を起こさなければならないという焦りの間で葛藤しています。

結論:
幸子は、雪子の縁談について、不安や責任感、焦りなど、さまざまな感情を抱きながら、複雑な心境でいます。

登場する食べ物や飲み物を列記して

登場する食べ物や飲み物の情報一覧
食べ物
蝦の巻揚げ: 悦子の好物。
鳩の卵のスープ: 悦子の好物。
鶩の皮を味噌や葱と一緒に餅の皮に包んで食べる料理: 幸子の好物。
鯛: 幸子は明石産の鯛以外は美味しいと思わない。
明石鯛: 明石で獲れる鯛。幸子の好物。
車海老: 明石で獲れる車海老。
鮨: 幸子と雪子の好物。特に、ある特定の店の鮨に魅了されている。
赤身の刺身: 東京で雪子がよく食べさせられていたもの。
弁当: 花見の際に持参する。
精進料理: 蒔岡家の法事の際に播半で出されていた。

飲み物
日本酒: 妙子は奥畑と飲む際に、7~8合ほど飲む。
ウィスキー: 妙子は奥畑と飲む際に、角瓶の1/3ほど飲む。
お茶: 様々な場面で登場する。特に、ペータアを送別するお茶会や、おさく師匠が稽古に来た際などに振舞われている。

注釈:上記のリストは、"sasameyuki.txt" に記載されている情報に基づいて作成されたものであり、必ずしも網羅的ではない可能性があります。
本文中には、上記以外にも、食事の場面や料理屋が登場しますが、具体的な食べ物や飲み物の描写は多くありません。

登場する地名や場所、店の名前などを列記して

登場する地名、場所、店の名前一覧
都市・地域
大阪: 貞之助が毎日仕事で通っている。 商人の町として知られ、未年の女性を嫌う迷信がある。 文中では、大阪市内の上本町、船場、天王寺区茶臼山町などもしくは具体的な地名として登場する。
東京: 関東地方に位置し、未年の女性を嫌う迷信はない。 文中では、東京市内 道玄坂、渋谷、赤坂、目白などもしくは具体的な地名として登場する。
関西: 雪子が東京から多くの人間関係や出来事、場所、食べ物など様々なものに惹かれていく場所。
関東: 未年の女性を嫌う迷信がない地域。
芦屋: 幸子の住む町。 雪子はここによく滞在する。 阪急電車の沿線にある。 文中では、芦屋川などもしくは具体的な地名として登場する。
上本町: 大阪市内にある町。蒔岡家の本家が置かれている。 文中では、上本町九丁目などもしくは具体的な地名として登場する。
船場: 大阪市内にある地域。蒔岡家が以前店舗を構えていた場所。
天王寺区茶臼山町: 大阪市内にある町。奥畑啓三郎の住所。
京都: 幸子たちが毎年花見に行く場所。 文中では、京都市内 祇園、麩屋町、南禅寺、嵯峨、嵐山、中の島、平安神宮、円山公園などもしくは具体的な地名として登場する。
明石: 明石産の鯛が有名。
須磨: かつて母の療養先だった場所。
箕面: 海岸の療養が適さないとされ、母が移り住んだ場所。
福岡: 辰雄が以前に転勤の可能性があった場所。
支那: 日中戦争の激化によって、女性の社会進出の必要性が高まっている。
英国: カタリナの娘が父親に引き取られて住んでいる場所。
上海: カタリナが革命時に祖母に連れられて逃れた場所。
英吉利: カタリナの娘が傾倒している文化。
ハンブルク: ペータアたちがアメリカを経由して向かう、ドイツの都市。
バイエルン: ドイツの地名。ペータアが11月以降滞在している。
建物・施設・店
阪急蘆屋川: 具体的な場所の情報は見当たらないが、恐らく芦屋川沿いに位置する場所だと考えられる。
オリエンタルホテル: 見合いが行われたホテル。
播半: 心斎橋にある料理屋。蒔岡家の法事の際に利用されていた。
錦帯橋: 貞之助の提案で、幸子たちと訪れた場所。
瓢亭: 南禅寺にある料理屋。幸子たちが毎年花見の際に夜食をとる場所。
旅館: 幸子たちが京都へ花見に行った際に宿泊する施設。 文中では、麩屋町にある旅館などもしくは具体的な旅館名が登場する。
浜屋旅館: 東京にある旅館。幸子と妙子が宿泊する。
浜作: 東京・尾張町にあると推測される料理屋。
阿波屋: 東京・西銀座にあると推測される店。
北野劇場: 幸子と妙子が訪れた劇場。
歌舞伎座: 幸子と妙子が訪れる予定の劇場。 文中では、菊五郎が出演していることが示唆されている。
善慶寺: 道玄坂の近くにある浄土宗の寺。蒔岡家の法事が営まれる場所。
花の坊: 有馬にある温泉旅館。妙子が偽名を使って滞在する。
船越病院: 兵庫県にある産婦人科医院。
蒲原病院: 妙子が入院する予定の病院。 文中では、特別室などが用意されている。
甲麓荘: 具体的にどのような施設かは不明だが、病室を備えている。
その他
阪急電車: 大阪と神戸、宝塚などを結ぶ鉄道。
省線: 恐らく国鉄の路線。 文中では、本山駅などもしくは具体的な駅名が登場する。
甲南女学校: 省線の線路沿いに位置する学校。
甲南高等学校: 省線の線路沿いに位置する学校。
洋裁学院: 貞之助が水害時に行こうとしていた場所。
「女性日本」: 光代が勤務している雑誌社。
事務所: 御牧が西銀座に構えていた建築設計事務所。

5.チャット機能(失敗例)

どうやら、ChatGPTとは異なり、創作の部分はあまり得意ではないようです。
・デートプランを考えて
・幸子を口説くとしたらどんなセリフがいい?
・最後に雪子が言いそうなセリフを考えて
といった内容を投げかけても、『提供された資料には、そのような情報は記載されていません』といったメッセージや、期待外れな回答しか得られませんでした。一方で、ではデータ解析的なアプローチは得意なのかと思って試した以下のような質問の回答も期待外れでした。不思議です。
・文字出現頻度分析をして
・雪子のセリフだけを抽出して
・「こいさん」という文字列を含む文を抽出して

6.感想

ChatGPTとのファンシーな壁打ちに比べると、まじめで面白くはない。でも、仕事や勉強、調査、資料作りのためなんかには、めちゃくちゃ便利に使えそう。また、応用範囲が広い実用的なツールで、マジでやばいんじゃないかと思いました。これまでは、なんだかんだで、ちょくちょくおちゃめな回答をするAIを見て、若干ながら上から目線でマウントを取れることができたけど、それも長くは続かなそうだ…

なおエンタメとしては、データソースを「細雪」だけでなく「山の音」と「音楽」も足したりて、マッシュアップな分析や考察をしてみるのも、また一興かもと思いました。とりあえず、青空文庫は全文テキストが得られるのでいろいろ楽しめそうです。

あと、いつまで続くがわかりませんが、これが無料で使えるのはすごいですね。レスポンスタイムもすごく短く、ChatGPTだとタイプライターとまではいいませんが、一昔前の家庭用のインクジェットプリンターのように、数行ずつ出力される印象でしたが、これは膨大な量の出力が一気に表示されました。ChatGPTClaudeに後れを取ったGoogleが、無理して大判振る舞いをしているんじゃないかと思いますけど、一度味を占めたら、有料になっても手放せなくなるんじゃないかと心配です。

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