「ゲーミング」に可能性を見出した家具ブランド「バウヒュッテ」のすごさ

ビーズ株式会社。大阪に本社を構える日本企業だ。
この会社が展開するブランドの一つ、Bauhutte(バウヒュッテ)は、国内でも珍しい「ゲーミング家具」を取り扱っている。
そのアンテナがもの凄まじい。

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・デバイスのそろったユーザーが欲するモノ

パソコンやデバイスの環境が整ったユーザーが次に手にするのは、「身体負担の軽減」である。
その最もたるマストアイテムが、椅子だ。
ゲーミングチェアと呼ばれる代物で、では普通の椅子と何が違うのか。

ざっくばらんに説明すれば、「高級車やスポーツカーの座席をブチ抜いて足を付けて椅子にしたもの」である。

高級車の座席が長時間のドライブでも疲れにくく設計されているように、長時間のゲームでも疲れにくいよう設計されている。

このコンセプト自体はすでに存在しており、AKRacing(AKレーシング)という海外企業がカーレース用のチェアをもとにゲーミングチェアを開発していた。

バウヒュッテもゲーミングチェアを販売している。
日本人の体形やスタイルに合わせ、ゲーミング座椅子というものも販売している。
実はぼくもこのゲーミング座椅子を使っている。もう3年くらい使っているが、全然ガタが来ないし、丈夫で座り心地がいい。別売りのゲーミング座布団を組み合わせると怖いものナシという気持ちになる。

・視野の広さとアンテナの強さ

さて、ゲーミングチェアは機能性や利便性が高いのだが、どうしても設計上普通の椅子よりは重く、その結果、床が傷つきやすいという欠点がある。
また、キャスター付きの椅子がほとんどであるため、音が響くという弱点もあった。
それを解決したのが、バウヒュッテだった。

「じゃあマットを作ればいいじゃん」

商品の色に合わせてゲーミングチェアマットを開発販売。
これはぼくも使っているが、キャスターの滑りがよくなり、床が傷つかなくなり、騒音も軽減される。
見栄えもよくなり、一気にゲーミング環境「らしく」なるわけだ。

家具メーカーならではの着眼点で、機能的かつユニークなデスクが多いのも魅力の一つだ。
胡坐をかきながらゲームができるローデスクや、無駄になりやすい角にぴったりと配置できるカドデスク、ジュースやお菓子を手元にストックできるエナジーワゴンなど、「あ、俺ってゲーマーだな」と配置した瞬間思わせる商品が多いのだ。
ブランドが統一され、ゲームや映画鑑賞の没入感が一気に増す。

・「ゲーミング」に明確な定義がないことを知らしめた功績

バウヒュッテにかかれば、ゲーミングメガネやゲーミング着る毛布(ダメ着)、ゲーミングソファーなど、何でもかんでもゲーミングになる。
ぼくは最初正直「節操がねぇな」とか「バカにしてんのか」と思った。
が、すぐに己を恥じた。素直にすごいと思った。

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ゲーミングメガネも、名前こそバカげているように思えるが、ヘッドセットをかけた時に耳が痛くならないようテンプルが触れないように設計されていたり、ブルーライトカットがより強化されていたり、ノーズパッドも柔らかい素材でできているため長時間かけられるようになっているなどの「細かい配慮」が多いのだ。

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冬にはゲーミング着る毛布「ダメ着」で一日中籠って過ごせる。
着ぐるみみたいな形状だが、トイレに着たまま行ける、フードをかぶったままヘッドセットをつけられるなどの設計がなされている。
ぼくは極度の暑がりなのでこいつを着たらすぐ汗だくになりそうだが。

思うに、「ゲーミング」はフワフワとしており、何がゲーミングで何がゲーミングでないのかがはっきりとしていない。
そこはラーメンに通じるところがある。
汁なしだったり、混ぜそばだったり、塩醤油とんこつ味噌カレー、野菜マシマシ肉マシマシ…。麺がないものまである。とりあえず最低限のルールさえ守れば、これはラーメンですと言い張れる。
ゲーミングも同じで、「ゲーマーをメインターゲットにしてます」とすれば、もうなんでもありなんだと思う。
バウヒュッテはそこを突いているんじゃないかな、と感じた。

・ゲーミングのこれから

ゲーミング〇〇はこれからさらに増えていくと思う。
実際のところ、ゲーミング靴下とかゲーミングジュースとかが出てきている。そのうちゲーミング保険とかゲーミング面接とかが始まってもおかしくはない。
それが吉と出るか凶と出るかはわからないが、ぼく個人としては、いろんな「ゲーミング」を見てみたいと心から思っている。

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